消費増税に反対した57議員に「おとがめめなし」ということになれば、民主党内で賛成した増税推進派は執行部を突き上げることでしょう。
「党議拘束がかかる」と答弁し、厳しい処分を匂わせていた野田首相に対する求心力は急激に衰えるにちがいありません。
「心から、心から、心から」と3度も繰り返してお願いしたにもかかわらず、少数与党になるかもしれない57人もの造反を出してしまったの
ですから、野田さんの求心力はすでに低下していたということもできます。
そのように弱体化した執行部に、強硬な手段をとる力があるでしょうか。
もし、民主党の執行部が毅然とした処分を行わなければ、自民党も黙っていないでしょう。谷垣さんは、民主党が造反者に対して曖昧な対応を
とれば、参院での審議には協力できないと言っていました。
9月には、自民党も総裁選を控えていますから、谷垣さんも後がありません。自民党内でも、すでに野田政権の延命に手を貸しただけではない
のかという批判の声が上がっています。
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