別に宣伝する訳ではないですが、オートバイ情報誌、ロード○イダー4月号。
今回の特集はCB1000SF&CB1300SFの特集でした。
この車種がクローズアップされるなんて、何だか嬉しいですね。
僕は他人のバイクにはあまり興味ありませんが、この車種独特の弱点なんかが記載されているので、
オーナーさんは読んでおいても損は無いと思いますよ。
と、言ってもSF系は作りが頑丈ですから弱点らしい物は無いですが…
僕は98年式のオーナーなので、この年式の弱点ならちょっとは知ってますのですが、
それはまた別の機会にも…
今回はバルブクリアランス調整。タペット音は出てませんでしたが、一応見ておきました。
どうぞご覧下さい。
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このXLR250は多分1991年式以前の物なのですが、(ライトスイッチが付いているため)
放置期間が長かったせいか、走行距離はまだ6000キロばかりです。
それにタペット音は出ていなかったのですが、僕も自分で確認しないと気が済まない性分ですし、
調整にあたってはヘッドカバーを外す訳ではないので、ガスケットも要りません。
走行距離に関係無く、ヘッドあたりからカチャカチャとノイズがし出したら、
調整してみてはどうでしょうか?自信が無い方はバイク屋さんに頼んでも安く済みますよ。
僕の場合はタダですが♪
では早速その方法ですが、まずはエンジン左側のクランクケースカバーに付いている、
点火時期確認用のフタとその下のフタ2つを外して冒頭の写真のように、
Tの字の切り欠きが真上に来るようにクランキングします。
クランキングはボックスレンチで緩める方向、つまり左側に回転させます。
右に回してしまうとデコンプ機構を壊してしまうかもしれないからです。
これで圧縮上死点が出て、吸気側、排気側のバルブが両方閉じた状態になり、
一度で両方のクリアランス調整が可能になります。
が、ここで一つ注意。セルがないこのバイクは始動を楽にするためにデコンプが付いているのですが、
デコンプワイヤーが引かれた状態だと排気側のバルブが空いているかもしれません。
実は僕もコレを忘れていて、排気側のバルブにクリアランスが無いため不思議に思っていました。
一旦デコンプワイヤーを外してから再度クランキングしたらちゃんとクリアランスが出来ていましたが。
手間ですがワイヤーの遊び調整もついでだと思って外してもいいと思いますよ。
次はタペットカバーを外してシックネスゲージをこのように入れてクリアランスを見ます。
XLRの場合、吸気側は0.05+0.02ミリ、排気側は0.08+0.02ミリの範囲であればOKです。
ちなみに同じエンジンでもドライサンプのXR250の場合は、
吸気側0.10ミリ、排気側0.12ミリと、XLRに比べて広めに設定されています。
僕が調整した結果は吸気側の片方だけ0.06ミリだったのでこれだけ調整しましたが、
肝心の調整中の写真は撮るの忘れてしまいました…
ようはロックナットを緩めてから、0.05ミリのゲージを挟んでアジャストスクリューを締めて、
その状態でスクリューが回らないようにマイナスドライバーで固定して
ロックナットを締めるだけの作業です。
アジャストスクリューは、ゲージを前後に動かして軽く引っかかる程度に締めて下さい。
締めすぎるとシックネスゲージが抜けなくなりますよ(笑
それとロックナットにも締め付けトルクがありますから調整後は必ずトルク管理をしましょう。
ちなみに締め付けトルクはXLRの場合、2.1~2.5kg-mです。
トルク管理が終わったらまたクランキングしてから再度計測して数値が正常なら終了です。
書くのは簡単ですが、コツのいる作業ですから素人さんには無理かもしれないですねぇ…
調整が終わったらタペットホールキャップを締めた後にデコンプワイヤーの遊び調整をします。
これもピストンが圧縮上死点の位置で行いますが、
遊びはレバーが先端で1~2ミリの遊びがあるようにワイヤーを調整するだけです。
まぁこんな物無くても上死点の出し方さえ分かってればアッサリエンジンは始動しますが。
今度外しちゃおうかなぁ。
ピンボケですが調整中の写真です。
エンジンの下にあるのは整備解説書。これが無いとやっぱり不安になりますね。
僕は自分の所有してるバイク全ての整備解説書を持っています。
これが無いと始まりませんから…
とりあえず全ての作業が終わったのでタンクや外装を付けてエンジンをかけてみます。
ガソリンコックをオンにしてキャブにガソリンを送ってからチョークを引いてキック。
4.5回程のキックでエンジンはアッサリ始動しました。
その後エンジンが温まったらアイドリングを調整して試乗。
この間の日曜日のブログに書きましたね。
保安部品を外してしまったため自走は不可能になりましたが、
雰囲気だけはエンデューロレーサーっぽくなったのでコレはコレで有りでしょう。
気が向いたら戻して自賠責保険に加入すれば一般道も走れますし。
今週末にはコイツを軽トラにでも乗せて廃道にでも行ってみるつもりですよ。
そのあとはモトクロスコースでも走ってみましょうかねぇ。
そう言えばオイル交換や足回りのグリスアップがまだだった…
しばらくは退屈しなくて済みそうです。

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