goo blog サービス終了のお知らせ 

南信州のりもの倶楽部♪

バックオーダーをいただき過ぎたため現在オーバーホールのご依頼は受け入れを一旦停止しています。

旧スーパーヘッドを色々観察してみました

2022年06月08日 22時38分00秒 | 国産横型エンジン編





この間なんだが旧スーパーヘッドの組み立てをしていたんだけど、
初めてのヘッドだったので色々と観察してみた。

まずバルブなんだけど元のインテーク側の傘が割れてしまっていたから新品を注文したんだけど、
正直言うともう欠品かなぁ、と思ってはいたんだが側面のガスケットまでちゃんと購入出来た。

そう言えばQ型エンヂンプロダクツさんが旧スーパーヘッド用の強化バルブをホントに作るみたいで、
旧スーパーヘッドを装着するとホントに回るエンジンに化けてしまうからバルブが割れてしまうのが多発したみたい。

よって素材から拘って強化バルブを製作しれるみたいだから、
旧スーパーヘッドを未だ大事にお使いの方は是非Qさんのブログをチェックしてみよう。












旧スーパーヘッド用のロッカーアームなんだけど見ての通りレバー比が対等ではなく、
支点からバルブ側の方が少し長くなっているためカムのリフト量以上にロッカーアームでもリフトを稼いでいるみたい。













燃焼室なんだがバルブの挟み角が浅くなっているからコンパクトになっていて、
それにこのビッグバルブだから吸排気効率が凄く良くなっていると思われる。

ちなみにこのヘッドに入っていたカムはS20の刻印があったからツーリングカムと言う位置付けみたいで、
S30になるとレーシングカムとなるみたいなんだが、
私は旧スーパーヘッドは一夜漬けで勉強した程度だから合っているかは不明だ。








 






この燃焼室に合わせるピストンは52ミリの専用品で52ミリだったから、
ノーマルクランクに組むと88ccとなりこのエンジンのように52ミリストローククランクを入れると110ccとなる。

ピストンヘッドは燃焼室に合わせてかなり盛り上がっているから圧縮比はかなり高そうでオマケにプラグの逃げまである。

あとはインテーク側のリセスが深いためピストンの端が欠けるよう設計されていて、
ピストンの耐久性の向上とヒートスポットが無くなるからデトネーション対策になっているんかな?と勝手し想像してみた。

まぁ現物を見ながら色々と調べてはみたが、
昔の武川さんのパーツリストの表紙に旧スーパーヘッドと旧スペシャルクラッチエンジンの写真が載っていたから私としてはアレに憧れたクチで、
今では欠品も増えてはしまったが令和の今になってもまだまだ根強い人気がある。

だからSP武川さんには出来ればパーツを作って延命していただきたいし、
現在お持ちだったりお使いの方は出来れば大切に使っていただきたいかなぁ、と思うわ。





この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 排気量は据え置きでミッショ... | トップ | オーバーホールベースとして... »
最新の画像もっと見る