goo blog サービス終了のお知らせ 

memory of caprice

浮世離れしたTOKYO女子の浮世の覚書。
気まぐれ更新。

トウモロコシとトマトのスープ

2013-06-16 05:54:15 | BOOK
ウ―ウェンさんのレシピです。

材料(4人分)

トウモロコシ    2本(缶詰でも可)
トマト       1個
卵         2個
水         1リットル
鶏がらスープの素  小さじ1
粗塩        小さじ1/2
片栗粉       大さじ1
コショウ      少々
ごま油       大さじ1

作り方

1)トウモロコシは粒を包丁でそぎ落としておく。
  トマトは1cmの角切りに。
  片栗粉は水大さじ2(分量外)で溶く。
  卵は溶きほぐしておく。
2)鍋に水、鶏がらスープの素、トウモロコシを入れて中火にかけ、
  煮立ったら弱火にし、蓋をして5分煮る。
3)トマトを加え、一煮立ちさせたら塩で味を調える。
4)水溶き片栗粉を加えて混ぜたら強火にし、勢いよく沸騰したら
  卵を回し入れる。
5)コショウ、ごま油を加え、火を止める。

コツは、溶き卵を加える前に強火にしてスープを勢いよく沸きたたせておくこと。
そして卵を加えたら、混ぜたりしないこと。
「スープの対流で、卵は自然と広がっていきます。
かき混ぜるとスープが濁ってしまいます。」とウ―・ウェンさん。
あっさりとした味わいだが、仕上げに加えたゴマ油の香りが食欲をそそる。

15分
1人前108kcal
  



アーウィン・ショーなど

2012-12-19 08:49:39 | BOOK
久しぶりの更新。
「作家の読書術」より。

池井戸 潤

「トム・ソーヤーの冒険」から始まり、
江戸川乱歩、星新一、筒井康隆と続く流れ、大学では推理小説同好会、というところで、
好みに重なる部分があるかも・・・との期待をこめて、彼の愛読書と上げられた中で
今後、読んでみたいと思ったものを抜き書きしてみました^^

・好きな作家 ウィリアム・アイリッシュ。
       マイケル・バー=ゾウハ―、ジョン・ガードナーの書いた新しい「007」シリーズ
       セシル・スコット・フォレスターの「ホーンブロワー」シリーズ
       (イギリス海軍士官の候補生が挫折しながらも成長していく血沸き肉躍る海洋冒険シリーズ)

       アーウィン・ショーの「ビザンチウムの夜」
       (「夏服を着た女たち」という短編集に収録されている「80ヤード独走」なども有名ですが、僕はこの長編が好きでした。)
・最近の小説では、デイヴィッド・ベニオフの「卵をめぐる祖父の戦争」
       (戦争青春小説なのですが、すごくユーモアにあふれた、いい小説です)  
  

読みたい世界史

2012-10-31 12:10:58 | BOOK
10月27日土曜日の朝日新聞、秋の読書特集で、気になった記事が・・・。

西洋史家・樺山紘一さんのおすすめの7冊、がなかなかのラインナっプ。
選んだ理由も含めて、是非読みたいと思えるものが色々と紹介されていたので、覚書、です。

ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」が読まれていることを踏まえて、
世界史全体を俯瞰するなら、とおすすめするのがこれ。

1)ウィリアム・H・マクニ―ル「世界史」上・下 (中公文庫・各\1400)

個別の歴史事象についての知見や判断力が非常に優れた方。書物や資料を読み込み、それを表現する筆の技術など
歴史家に必要な資質を十分に体現されている。
歴史的に熟成されてきた言語文化という「腐葉土」の上に成り立ち、歴史書としての風格がある。

冷戦構造が崩れた今、新たなる視点で・・・というテーマでは、これらを。

■杉山正明 「遊牧民から見た世界史」(日経ビジネス文庫\1000)モンゴル史家による視点。

■羽田正 「新しい世界史へ」(岩波新書 ¥798) イスラム研究

2) ジョゼフ・ニーダム「中国の科学と文明」全11巻(新思索社・各\9991 7,8巻は品切、9巻以降は未刊)

大著であり、古い点もあるが、最近になって、中国人も英語で読むようになったという再評価されている本。

最近のブームでは、

■高校教科書「もういちど読む山川世界史」(山川出版社・\1575)

受験という課題があるので、ギリギリまで絞った出がらしのような本(笑)。
とはいえ、社会人にも読めるこういう本が必要だったのは事実。

日本史では・・・

3)網野善彦「増補 無縁・公界・楽」(平凡社ライブラリー・\1223)

注目の「網野善彦現象」。私たちの気持ちの奥底にあれほど届く言葉を発した歴史家は稀、と評価。
「無縁・公界(くがい)・楽(らく)」の根本にあるアジ―ル(避難所)論は妥当かという議論はあるが、
資料に基づいて説得しつづける、歴史家としての清廉潔白さが強い衝撃力を持つ。


常識ではあるが、古典として読むべきは、次の4冊。

4)エドワ―ド・ギボン「新約 ローマ帝国衰亡史 普及版」上・下(PHO研究所・各\998)

5)ブルクハルト「イタリア・ルネサンスの文化」Ⅰ・Ⅱ(中公クラシックス・Ⅰ=¥1470、Ⅱ=¥1418)

6)マルク・ブロック「封建社会」(岩波書店・\10290)

最後に、挙げたのが、忘れられがちな自然災害にスポットを当てた、

7)北原糸子・松浦律子・木村玲欧 編 「日本歴史災害事典」(吉川弘文館・¥15750)

これは、歴史家としての自戒をこめて、とのこと。


個人的には、
①④⑤はすぐにでも読みたい、と思いましたが、それ以外のものも図書館などで、少しずつ取り寄せてみようかと。
なかなか、真の古典とでもいうべき世界史通説は選びづらいので、大変ためになる指針をあげていただいた、記事でした。 

作家の読書体験~大河・歴史小説~

2012-06-24 07:17:37 | BOOK
作家の読書道というインタビューぺ-ジがブック・アサヒ・コムにあるが、
このコラムが時々はっとするほど面白い。

現在活躍する作家が自らの読書体験を語るのだが、
ライトノベルズの作家が、骨太な歴史小説を読破していたり、意外な面が観られるのと、
ハイレベルな読書家として、興味の方向性に沿って系統だって選び抜いた本が提示されると
そこに唸らされたり・・というところがあって、なかなか参考になることが多い。

今回の須賀しのぶ氏は上智大学史学科卒業。
1994年「惑星童話」でコバルトノベル大賞読者大賞受賞。
「キル・ゾーン」「流血女神伝」などのヒットシリーズを持つ。

■小学高学年で「三国志」にはまり、そこから柴田錬三郎や陳舜臣の「三国志」や「水滸伝」に行きました。

~その後、女性が活躍するものは・・・とはいからさんが通るやコバルト文庫へ。

■コバルト文庫以外では?

トーマス・マンです。
中学一年で「ト二オ・クレーゲル」を読み、ひたすら読み漁りました。
「ブッテンブロ―グ家の人々」や「魔の山」も好きでした。
そこからハイデガーやニーチェ、ショーペンハウエルといったドイツ哲学へも行きました。

■軍隊や戦争

ニーチェたちを読んでいるとだいたいナチスに行きつくんですよ。
じゃあなにか読んでみようかと思って高校生の時にウィリアム・L・シャイラ―というアメリカのジャーナリストが書いた「第三帝国の滅亡」を読んだんです。これがべらぼうに面白くて。一気にドキュメンタリー、歴史のほうに行きました。


■史学科に進んだ大学時代の読書

サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」は元の論文が発表されたのが大学生のときで結構な衝撃を受けたのを覚えています。
小説でいちばん衝撃を受けたのはアゴタ・クリストフの「悪童日記」。
史学科で最初に習うのは、史実は史実として見ろ、ということなんですが、アゴタ・クリストフはそれを文学にしています。
あとは須賀敦子さんにはまりました。優しいけれど諦めがあって透明な感じがすごくよかったんです。

■最近の読書生活

ノンフィクションで面白かったのはト二―・ジャッドの「ヨーロッパ戦後史」。
小説はナチス・ドイツを題材にしたジョナサン・リテルの「慈しみの女神たち」と、フェルディナント・フォン・シ―ラッハの「犯罪」。「犯罪」は文章のそぎ落とし方がすごいですね。




高峰秀子のレシピ

2012-06-24 07:04:21 | BOOK
向田邦子の料理本を始め、何か持っている凛とした昭和の女性の料理本は概して面白い。

このほど、女優、高峰秀子の料理本が出た。
買わなくちゃ。そのうちに。

「高峰秀子のレシピ―『台所のオーケストラ』より」
高峰秀子著 \1785 ハ―スト婦人画報社

お亡くなりになったのが一昨年の2010年。
エッセイストとしてもすぐれたものを残した氏の著書の一つが
30年前に出版された「台所のオーケストラ」

好き嫌いの多い夫・松山善三のために心をこめて作った和洋中57の料理に
歯切れの良いエッセーが添えられてすでに100万部を超えるベストセラーになっている。
これに、当初はなかった料理の写真を添えて新装出版されたのが今回の本。

紹介されているのは飾り気のない、
グリーンピースの煮物や鮭の炒り煮など、「買い置きの材料を使ってチョコチョっと作れる」
ものばかり。
しかし、シンプルながらいかにも美味しそう。

努力家で思慮深かった彼女の人柄が、
子供の頃の思い出、夫との暮らし、海外での体験などが散りばめられた
軽妙なエッセーからしのばれる。

「物語のあるレシピ」贈り物にも良さそう。