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mardinho na Web

ブラジル音楽、その他私的な音楽体験を中心に

新年の初こすり&初富士

2008-01-05 21:13:17 | 中年若葉日記
拙車の置いてある駐車場の近辺は細い道だらけである。特に唯一の進入経路の途中は100メートルほどすれ違いができない場所があり、そこを自動車、歩行者、自転車、犬連れの人などが行きかう。
元日にスケートに行くべく、昼前に駐車場を出発した拙車はふだん利用している脱出経路ではなく、進入経路の方に向かった。するとすれ違いできない箇所の向こうからこちらに入ろうか躊躇している車を視認した。拙車はその車の横に、割と広くて舗装された民家の玄関先があるのに着目し、そこに入り込むべく前進し、首尾良くそのスペースに入った。ところが、先方が前進するにはなおもう少し幅が不足していたらしく、行きにくそうにしている。そこで、拙車はお尻を左に引くべく、ハンドルを右に少し切りながら10-20センチほど前進した。その時、ズズッという嫌な音がした。先方は無事すり抜けたが、広い場所に出て拙車のバンパーの下部をみると、案の定、20センチ前後の白い傷が何本もついていた。すれ違った場所で何に引っかけたのだろうと戻ってみると、地面に置いてあった大きな岩にこすった痕があった。あそこは無理をせず、バックして先方に通過を促すべきだった、と後悔しても後の祭り。傷は塗装して直してもらうことにしよう。

翌1月2日拙車は邪気を払いにいくことにした。以前調べておいた経路により、環八から人見街道を通り、東八道路を経て神代植物公園の西を通って甲州街道に入った。ここまではいつになく大変すいていて、天気も快晴で気持ちがいい。
調布ICから中央高速に乗る。予想していたよりもやや混んではいたが、高速道路は先行車・後続車との車間距離と、時々現れる標識に注意しながら走ればいいので、一般の幹線道路よりはかえって走りやすい気もしてきた。
中央高速に乗った時から眼前に富士山が見える。じっくり見るわけにはいかないが、視野の端に入るだけでもなんだかすがすがしい気分だ。大月ICから河口湖方向に進み、出発してから途中の給油を入れても1時間40分ぐらいで河口湖畔に着いた。
河口湖はまるでドライブのためにあるような場所だ。湖畔には広々とした無料駐車場がある。湖の周りに道路が整備され、河口湖を跨ぐ大きな橋まで架かっているので、景観は台無しだがドライバーは喜ぶ。
あいにく無料駐車場のある場所からは山に遮られて富士山は見えない。すると大きな音で「カチカチ山ロープウェイ」なるものに誘う声が聞こえた。無料駐車場から道路を隔てた向かいからロープウェーで山の頂上に行くと、眼前に雪をいただいた新春の富士山が迫ってきた。
静まりかえった大きな空間に、巨大な山峰がそびえ立つ。自然の暴力的とも言える大きな力に押しつぶされそうに感じる。暴風吹きすさぶ襟裳岬や、黄河の滝を見たときにも、いま自分は安全柵も設けられた、いわば飼い慣らされた空間から見ているが、最初にこの光景を見た人間はどれほどの恐怖と畏怖を感じたのだろうと思った。世俗丸出しの「カチカチ山」の頂上からみても、やはり富士山は畏怖を感じさせる。
歩いて下りても大した距離ではないことに気づき、帰りは左に富士山、右に河口湖の絶景を眺めながら尾根道を下りた。途中には太宰治の文学碑もある。
車は確実に人間の足腰を退化させるようで、ロープウェーは満員なのに、この絶景のハイキングコースを登る人はおろか、下りる人さえ私以外に1組の親子があったきりだった。そういえば、ロープウェーの乗り場にある10台分たらずの駐車場の順番待ちで4-5台の車がアイドリングしながら待っていた。道路を隔てた向かいにある湖畔の無料駐車場にはまだまだ空きがあるのに。そのことに気づかずにこっちに来てしまったのだと思いたいが、100メートルほどを歩くのが嫌でこちらに並んでいるのだろうか。アメリカ人は自宅の玄関から5メートルのところにあるポストに手紙を投函するのにわざわざ車で行くという話を聞いたことがあるが、それに近いような不気味さを感じる。

ベイブリッジとレインボーブリッジ

2007-12-09 18:01:05 | 中年若葉日記
タルコフスキー監督の映画「惑星ソラリス」、未来社会(未来のソ連?)の住人が運転する場面で、東京の首都高の映像が延々と流れる。標識が日本語で書いてあるのがやけに現実的だが、空中を縦横無尽に道路が行きかう首都高ほど未来社会っぽい場所は世界にも稀だったのだろう。高速道路大国のアメリカでも、高速道路はだいたい平地を走っているので、こんな風景はなかなかない。一度だけシカゴからインディアナ州に行くところで空中から下っていくようなところがあって、子供心にとても興奮したが、他はだいたい平地を延々延々行くだけだ。
惑星ソラリスから40年経ち、首都圏ではますます多くのコンクリート構築物が作られている。ベイブリッジとレインボーブリッジはその最たるものであろう。若葉ドライバーとしてはぜひ体験してみたい場所だ。
12月2日の昼食後に、杉並の自宅を出て環八を南進、高井戸のあたりはいつも渋滞しているが、今日はやけにスムーズだ。これもガソリン高騰の影響か。第三京浜に入って、三ツ沢線を経由してみなとみらいで下りた。駐車場があちこちにあるが、何とどこも満車。ガソリンは高くても、みなとみらいに来るリッチな人たちには関係ないのか? 日銀通り地下のハイテク駐車場に入れてしばし休憩する。
みなとみらいから再び首都高に乗って、指示のままに走っていくと、ベイブリッジに突入だ。余り左右の風景を見ている余裕もないが、石化プラントの真ん中に突っ込んでいくところは壮観だった。トンネルをくぐったりしている間に羽田空港の下を通過。お台場でまた下りようと思っていたが出口に気づかぬまま、今度はレインボーブリッジに入っていく。前方で多数の合流車があるので、空いている追い越し車線でやり過ごそうとしたら、いずこからともなく現れた後続車があっという間に迫ってきて激しくパッシング。せっかくのレインボーブリッジでカーチェイスをやりたくないのですごすごと走行車線に戻った。
みなとみらいにいたときからガソリンの残量が気になっていた。高速道路上でガス欠にて停車というのは嫌だが、ここまで給油のチャンスがない。芝の辺りで高速を下り、ガソリンスタンドを探しながら帰路を探すが、スタンドを見つけても閉店だったり、なかなか見つからない。ようやく見つかったところでは何台も並んでいた。帰りは山手通を一路北へ。この地下にも新たな高速が造られているらしい。ますます東京の道路は未来社会になっている。うちの周りはまだ近世だが。

温州の運転

2007-12-06 17:35:56 | 中年若葉日記
中国の温州市で運転できれば世界どこでも大丈夫だ、という説が現地では流れているらしい。
中国の中で一番運転が乱暴だとは思わなかったが、ここはたぶん中国のなかでも運転を生業とする以外の一般ドライバーの比率がもっとも高いところだ。温州の人は企業家精神がきわめて旺盛である。誰しもすぐに独立して一国一城の主となる。事業が成功したら車を買う。農村部をあわせて人口700万人の温州にベンツが5000台、BMWが7000台あるという。(このあたりの数字の正確性はまったく保証の限りではない)
中国で一般ドライバーが多くなると何が起きるか。車の動きの予測不可能性が高まる。片側3車線の道路の中央より車線、つまり通常なら追い越し車線であるところで、突然ゆるゆると減速し始めたりする。東京でならば確実に怒りのクラクションを浴びる。だが、温州ではクラクションは鳴らされない。後の車は単によけて追い抜くだけである。
温州のドライバーの方が寛容だとかクラクションを鳴らさないということではない。鳴らす頻度では温州の方が圧倒的に高い。鳴らし方が違うのだ。東京では、「こんなところで減速したら危ないじゃないか!」というお叱りの意味で鳴らすことが多い。(と私は受け取っている。)温州のドライバーは、自分が前に行きたいという欲望を表明するためにだけ鳴らす。どんどん追い抜いていくときに、「どけ」「いくぞ」と言うかのように鳴らす。東京(日本)は警察的、温州は自己主張である。
みんなが自由気ままに運転するので、路上ではあらゆる事態が起きる。逆走ぐらいで目くじらを立てる人はいない。ただ避けていくだけである。

都心の縦断

2007-11-19 23:23:39 | 中年若葉日記
霞ヶ関や赤坂見附など都心はだいたい地下鉄で行く。
駅にある地図を参照しながら目指す施設へ行くとき、自分が東西南北どちらに向かっているのか意識しない。都心は地下鉄の駅とその周辺の風景というジグソーパズルのピースでしかない。そこをたまにタクシーで通ると、あるピースと別のピースとが思いもよらない方向でつながっていることがわかって面白い。
首相官邸のすぐ裏で講演する仕事があり、この機会に都心のドライブを経験してみることにした。湯島天神からニコライ堂方向へ抜け、ひたすら南下。平日の12時過ぎの都心を通るのはタクシーか、トラックか、送迎用の黒塗りの車ばかりで、若葉マークは白眼視されたことだろう。日比谷公園の北へりの道はなぜか地下から次々と車が合流してきた。合流車をするりとよけて拙車は左へ寄せ、日比谷公園の西側のすいた道路を闊歩。虎ノ門方向へ右折し、溜池交差点を抜け、そろそろ目的地が近くなったので駐車場を探す。「P」が見えたので、入っていくと指示されるまま駐車カードを機械からもらい、地下に下りていく。
4時間後に戻ると駐車料金は2000円。首相官邸近くだからしょうがないか。17時頃だったがもう暗く、夜の赤坂見附を抜け、複雑な交差点で四谷方面へ。堀端の道を通るがいかんせん暗くて見通しは悪い。上智大学前を新宿方向に曲がり、四谷三丁目へ。昨日東京女子国際マラソンで選手達が走ったところだ。新宿で靖国通りに移り、新宿駅のガード下をくぐる。この辺りは高速で、混んでいて、しかも曲がりくねっていて見通しが悪く、いつもハラハラさせられる。
拙車の通算走行距離が3ヵ月目でようやく1000㎞を超えた。ガソリン代高騰がいわれるが、通算給油回数がたった3回なので、余り実感がない。

中国の高速道路と山道

2007-11-04 23:42:17 | 中年若葉日記
自分で運転するようになると、他人が運転している車に乗っていても、運転者としての目から見るようになる。
中国でタクシーに乗るときにも以前より怖さが増した。
今回は陝西省の西安市から山西省の太原市まで途中植林している山を見て回りながら2日間で行った。朝7時前から夜7時前後までほとんど車に乗りっぱなしで2日間、ハードなドライブだった。
行程の半分ぐらいは高速道路に乗った。陝西省、山西省ともに遅れた内陸部であるはずだが、省を貫くように高速道路が整備され、しかもトラックがわんさか走っている。
中国の高速道路の問題は、いろんなスピードの車が混在していることだ。日本だと最低速度50㎞/hとされているが、それ以下と思われるようなトラックが走っている。一度は夜の高速を、三輪自動車(遅い)が無灯火で反対車線を逆走しているのを見た。しばらく後にクラクションが聞こえたので、一応彼は無事だったらしいが、日本だったらニュースになる。
片側3車線の高速道路であっても、真ん中の車線を遅いトラックが走っていたり、下手すると(右側通行なので)一番左側の追い越し車線を大型トラックが走っていることもある。
一番左側が追い越し車線と一応標示されているが、実際には右側から追い越しをする場合も少なくない。いろいろな方向から迫ってくるので、前門の虎、後門の狼みたいに車が挟まれて、前車があわや追突されそうなところを見た。
この辺りの秩序のなさ、予測不可能性が中国の道路の怖いところだ。

ただ2日間乗るうちに、日本と違う習慣にも気づいた。
セオリー通り(右側通行なので)左から追い越しをかける場合、日本では左に行くときにウインカーを出して、左車線に移ったら消す。ところが中国では相手を抜いている間じゅう左ウインカーを出し続ける姿をけっこう目にする。「自分は今追い抜いている最中ですよー」とアピールしているらしい。
またクラクションは警告・怒りで鳴らす場合もあるが、トラックなど後ろが見えにくい車に対して、「これから横を抜けるよー」という合図で鳴らすことがある。

中年からの自動車運転(20)~秩父往復

2007-10-28 21:43:13 | 中年若葉日記
山道のドライブを経験したいと思って秩父に行った。関越道に上がって、東松山ICで下り、国道254号線を西へ行く。混雑がなく、見通しも良くて走りやすい。車窓に広がる田園風景が心を和ませる。
国道から東秩父村へ向かう道に入り、しばらく行くと、秩父へ抜ける山越えの道へ向かう。道は次第に細くなり、見通しの悪いカーブが続く。この道はライダーの間で有名みたいで、バイクが多い。
東秩父村と秩父市を分かつ峠は定峰峠といって、ここにはその名も「峠の茶屋」というお店がある。残念ながら峠からの眺望はないが、茶屋でコーヒー(300円)を頼む。店のおばあちゃんには余り聞いたことのない訛りがある。コーヒーをすすりながらおばあちゃんと話していると、中年ライダーの大軍団が到着。ハーレーのようなずっしりしたバイクがざっと20台で、高崎から来たという。
巨大なシイタケを買って、秩父へ向かう。再び見通しの悪い急カーブが延々と続き、エンジンブレーキを利かせながら、慎重に行かないとならない。
秩父市内に入って給油し、帰路につく。自宅を出て2時間ほどでここまできた。
帰りは国道299号線という西武線と平行して走る道路を走った。この道路は片側1車線の立派な道路だが、定峰峠を越える山道以上に難物だった。急カーブが延々と続くのだが、スピードを出しすぎて事故を起こす車が多いらしく、ほとんど100メートルおきに「スピードを落とせ」「カーブ注意」の表示がある。素直にその指示に従うと1㎞ぐらい先で自動車は停止するはずである。
実際には前車との距離、後車からのプレッシャーの結果、50㎞/h以上で飛ばすことになる。先が見えない左へのカーブにこのスピードで突っ込んでいくのは勇気がいる。
前を行く車は排気口が太い暴走系の車だった。途中で正丸トンネルという2㎞近い長くてまっすぐのトンネルがある。このトンネル内の制限速度は40㎞、しかもトンネルの中にもしつこく「スピード落とせ」と書いてあるが、拙車の走行速度はなんと80㎞/h、ところが前を行く暴走系の車はトンネル内で拙車よりさらに高速で疾走し、あっという間に点のように小さくなった。いったい何㎞で走っているのだろう?
入間、所沢のあたりでは渋滞が激しく、帰路は3時間40分もかかった。

中年からの自動車運転(19)~東京と埼玉

2007-10-21 16:48:50 | 中年若葉日記
東京都内は道が狭い。人見街道などは、杉並区から調布方面へ行く際に欠かせぬ通りであるにもかかわらず途中は肩をすぼめるように走らなければならないほど狭い。(肩をすぼめても自動車は細くならないが)そこを拙車よりもさらに運転に不慣れな若葉マークが前方を走っていた。左に電柱、右側は対向車、という狭いところを抜けるたびにブレーキを踏んでいる。余りくっつくと危ないので、車間距離を空けてノロノロと追走する。後方を見ると、車が数珠つなぎについてくる。だが、クラクションを鳴らして焦らせてはいけない。カーブが続き、対向車も多いので追い越しのチャンスもない。

その点、埼玉県も東村山市とか坂戸市まで行くと、道路幅はしっかりあり、渋滞もなく、何よりも家やビルが少なくて見晴らしがよいので、初めて行ったにもかかわらずほとんど迷う余地がない。高速から下りて来たので、思わずスピードを出しすぎてしまい、メーターを見ると80㎞近かった。東京で走っている時と比べて、軽乗用車が目立って多い。都内は車好きとプロだけが走っているので、高級車やMPVや営業用車が多いのに対して、埼玉県では車はまさに足がわりだ。

中年からの自動車運転(18)~事故には気をつけよう

2007-10-08 18:20:08 | 中年若葉日記
今日も交通事故が起きて何人もの人が亡くなっている。
昨日は世界の舞台で何度も優勝経験のあるオートバイ・レーサーが川崎市内の一般道でバイクに乗っていて事故に遭い死亡したという。未熟な運転技術で暴走する若者ならいざしらず、ベテラン・レーサーの技量を持ってしても一般道での事故死を避けられなかったというのはなかなか衝撃的だ。
Uターン禁止のところでUターンをしかけたトラックにぶつかったらしく、トラックの側に非があるのだろうが、いくら自分に非がなくても被害には遭いたくないものだ。
統計を見ると、平成18年に全国でもっとも交通事故死者が多かった都道府県は愛知県、次いで北海道、千葉、埼玉あたりが続く。クルマ社会が進んでいる地域ほど事故死者は多いと言うことか。一方、負傷者数では東京都が年間に8万人以上で、突出して多い。都内ではスピードが出しにくい分、死亡に至るケースは少なくても、負傷に至る事故自体はすごく多い。
車を運転し始めて2ヵ月経ったが、わずかな判断の遅れ、注意の欠如、操作のミスで事故が起きてしまう自動車は怖いものだといつも思う。都内は特に時間帯によって右折禁止になったりならなかったり、通行止めになったり、思いがけず右折車線に入ってしまったり、予期しない事態に遭遇することが多くて、そこで変な操作をしてクラクションを鳴らされてしまう。

中年からの自動車運転(17)~高速デビュー後編

2007-10-07 00:04:09 | 中年若葉日記
赤レンガ倉庫で2つのライブを楽しんで15時過ぎに出発した。10時前から15時過ぎまでに駐車した料金が2750円! おみやげを3000円以上買うと500円割り引いてくれるとはいえ、なかなか高い。
帰りは三ツ沢ICから高速道路に入ることにして、新横浜通を行く。この道は途中で激しくジグザグになっている。制限速度は30km/hだったようだが、みんな50km/h以上でこの急カーブ続きを走っていくなかなかの難所である。
三ツ沢ICでは高速道路本線に合流する形になるが、難なくクリア。第三京浜では頻繁にブレーキランプが点灯する車が気になるが、行きと同様に快適に走り終えた。
その先が大変だった。高速を降りたところから荻窪まで環八はほぼ途切れることのない渋滞。結局帰りに要した時間は2時間だった。

中年からの自動車運転(16)~高速道路デビュー

2007-10-06 17:32:02 | 中年若葉日記
 車を購入して道路デビューしてから2ヵ月。
 週末にたまに大きな公園に行く道具という以外に格別に役に立っていない愛車だが、高速道路を使いこなせればだいぶ行動半径も広がるだろう。
 高速道路デビューの場所は第三京浜と決めた。合流なしで高速に入れるというのが最大の理由だが、「横浜ジャズ・プロムナード」に行くという口実もできた。
 環八を南下して玉川ICに向かう。環八に左折で入るところで、こちらが行く姿勢を見せたのに自転車の女の子が突っ込んできてややヒヤリとする。
 8:30すぎに出発して、いつものように大渋滞の環八を走り終えたときはもう9:30近かった。玉川ICは予想以上に急カーブで入っていく。40kmの制限速度だけど、60kmで走っている私は前の車にどんどん引き離される。カーブの先に渋滞のお尻があったらすごく危ない。
 いよいよ高速に入り、障害物の何もない道路に見て、「なんと爽快!」とつぶやいてしまった。片側3車線で車間距離もきちんととれる。80km/h強~100km/h超のスピードを保ち、左車線や真ん中車線を走行。合流も難なくクリア。追い越し車線を次々と速い車が行くが、まあ気にしない気にしない。後続車や前方車の確認も怠らず、無事料金所へ。ETCもスッと作動した。
 さてここから先がけっこうわかりにくい。まず左へ分岐する横浜新道をやり過ごし、次の三ツ沢ICで降りるつもりで左車線をキープしたら、カーブをまがって見えた三ツ沢の降り口は右についていた! この位置からシマシマ帯を突き破って右に行くのは車が少ない今とはいえ危ないので、あきらめてそのまま直進した。
 もともとみなとみらいが目的地なので、三ツ沢で高速を降りるよりも首都高へ入って行く方が合理的なのだけど、合流したりされたりがすごく多いので、高速デビューで入る道路としてはかなり負担が大きいと思い、三ツ沢で降りて一般道を行くつもりだったのだ。
 降りそこねたからにはもう覚悟を決めて標識に注意してみなとみらいまで行くしかない。トンネルに入って、再び料金所。ETCで快調に通過したが、予定外の500円余りを支払った。
 しかし、案ずるより生むが易し。さして困難もなくみなとみらいに入ることができた。