mardinho na Web

ブラジル音楽、その他私的な音楽体験を中心に

最上川

2010-10-30 14:58:03 | 日常
酒田市に行き、数時間空いている時間があったので、近くを流れている最上川べりを河口の方へ散策していった。水量豊かな最上川が海に尽きたとき、何となく"dead end"という言葉が頭をよぎった。海に向かって突き出ている砂州では、平日の昼間なのに多くのおじさんたちが釣りに興じていた。
北には鳥海山が、頭に雲を乗せながら優美な姿を見せている。南西には月山があったはずだが、どれが月山なのかよくわからなかった。鳥海山と月山に抱かれ、最上川の流れる庄内平野は米どころとして知られる。今年から新品種の「つや姫」が発売される。酒田市の名所の一つ「山居倉庫」も訪れた。明治時代に作られた米の倉庫で今も現役である。何棟も立ち並ぶ倉庫の奥には「庄内米歴史資料館」がある。そこで江戸時代の「米券」をみた。倉庫に米を納めると入庫票が発行されるが、10石(1500㎏)に達すると米券に換えることができる。米券は一種の証券として売買でき、担保物件としても利用されていたという。なるほど江戸時代は「米本位制」だったわけだ。

森美術館「ネイチャーセンス展」

2010-10-15 00:40:44 | 日常
六本木ヒルズの森美術館に行ったら、吉岡徳仁、栗林隆、篠田太郎という3人のアーティストによる「ネイチャーセンス展」というのをやっていた。美術のなかでも「インスタレーション」というジャンルで、美術館のなかにいろいろな仕掛けが作られている。写真は吉岡徳仁によるガラスでできた椅子(?)で、向こうから幼児がこちらを覗いている。
工業デザインも手がける吉岡ならではの、使ってみて面白そうな作品だと思う。
同じ吉岡の"Snow"という作品はガラスの巨大なケースのなかに大量の羽毛が入っていて、時々扇風機が回って、羽毛が舞うのを楽しむものだった。この美術館以外ではもう二度と再現されることもないだろう作品である。こういう作品が成り立つのは、展覧会に多くの協賛企業がついて、私のような有料入場者も多数訪れるからなのだろうか? まさか展覧会終了後、どこかの金持ちが買い取って自宅に展示するわけではなかろう。美術を成り立たせるビジネスの仕組みについて私は何もわかっていないのだった。