mardinho na Web

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東海道新幹線は空席が多くなっている。リニア中央新幹線は不要だ

2013-11-27 23:14:32 | 日常
JR東海の株主向け情報に東海道新幹線の座席利用率が出ているので表の形に整理してみた。単位はパーセントである。

この表から座席利用率の長期的な低下傾向が読み取れる。
2008年度から2011年度まで低かったのはリーマンショックによる経済危機が影響しているので短期的な落ち込みと見なければならないが、アベノミクスのおかげで景気が浮揚したはずの2012年度でさえ、2007年度以前の水準には戻っておらず、長期的には低下傾向にあると見て間違いないだろう。
座席利用率6割というのは、利用する側から見れば年末年始以外はだいたい当日キップがとれるし、運営する側から言ってもちょうどいい水準なのではないだろうか。

今後座席利用率はゆっくりと低下していくだろう。航空業界にはLCCが増え、関西には3つも空港があって設備を持て余している。羽田空港へのアクセスが貧弱なのが改善されさえすれば、東京から大阪・神戸まで新幹線より安価に、かつより速く行けることが多くなるだろう。現在でも飛行機の早割があるので、飛行機の方が安く、かつ10-15分程度早く着くことが可能なケースがある。LCCに多くの客が流れるようになれば、さすがの独占企業のJR東海も早割など割引料金を増やして客を取り戻す努力をし、多少客足を取り戻すことができるかもしれない。いずれにせよリニア中央新幹線を作る理由はどんどん消えていく。だから勇気を持ってやめてもらいたい。ちなみにドイツは2008年にリニアから完全撤退を決め、中国も上海でごく短距離のリニアを運行しているが、もうほかにリニアを作る気はないようだ。リニアにしがみついているのは日本だけだ。

「赤福」の偽装と排外主義

2013-11-27 15:12:00 | 日常
伊勢の「赤福」の前社長である浜田益嗣氏が伊勢神宮近くの商店街に「外人は来て欲しくない」と発言したという。
「赤福」といえば売れ残りの商品を餡と餅に分けて冷凍保存し、再利用して製造日を偽装する食品衛生法違反を何十年にもわたって行っていたことでつとに有名である。1968年から2005年まで赤福の社長で、その後も会長だった浜田氏は長年の偽装に最大の責任を負っている。
時々、野菜や魚の産地の偽装が問題になるが、私は業者を責める気にはなれない。しょせん産地が違っても味の違いなどわかるはずないのに、産地表示によって買ったり買わなかったりする日本の消費者の非合理な行動があるから産地偽装が起きるのであって、その不合理さに乗じてちょっと儲けようという考えはわからなくはない。
それに対して「赤福」の行為は食中毒のリスクに人々をさらす大変悪質なものである。「赤福」がまた何食わぬ顔で関西の駅で土産物として売られているのを見ると、日本の消費者はなんと寛容なのかと呆れるばかりだ。
浜田氏は伊勢に外国人が来てほしくないそうだが、日本人である私も行きたくない。

山本太郎議員の行動に思う-不敬罪などあっていいはずがない

2013-11-01 20:55:45 | anti facism
山本太郎参議院議員が園遊会で天皇に手紙を渡した行為が大問題になった。
反原発を訴えた内容らしいが、いったい天皇に何をしてもらいたかったのか、まったく理解に苦しむ行動である。記者会見では「天皇の政治利用ではないか」という質問もあったが、良識ある天皇のことだから、この手紙を読んで原発問題に対して何かアクションを起こすはずもないので、政治利用にはなりえない。
むしろ、下村文科相が「議員辞職ものだ」と発言したことこそ天皇の政治利用である。すなわち、天皇への不敬を理由に立場の異なる議員に辞職のプレッシャーをかけること、これぞ天皇の尊厳を笠に着た政治利用そのものではないのか?
問題とされている行為は手紙を渡すという、まったく犯罪にも何もならない行為である。それを理由に、国民による選挙を経てきた議員を辞職させるとしたら、実質的に「不敬罪」を復活させることに等しい。天皇を殴って傷害罪で逮捕されたというのならば議員辞職も仕方がないが、ごく普通の市民的行為を社会的に懲罰する、とりわけ国民の代表である議員を辞めさせるというのは、もし実現したら日本の民主主義にとって大変ゆゆしき事態である。
民主主義と思想信条の自由を無視する発言を繰り返す下村文科相よ。日本国憲法を守らないあなたこそ議員辞職すべきである。