JR東海の株主向け情報に東海道新幹線の座席利用率が出ているので表の形に整理してみた。単位はパーセントである。
この表から座席利用率の長期的な低下傾向が読み取れる。
2008年度から2011年度まで低かったのはリーマンショックによる経済危機が影響しているので短期的な落ち込みと見なければならないが、アベノミクスのおかげで景気が浮揚したはずの2012年度でさえ、2007年度以前の水準には戻っておらず、長期的には低下傾向にあると見て間違いないだろう。
座席利用率6割というのは、利用する側から見れば年末年始以外はだいたい当日キップがとれるし、運営する側から言ってもちょうどいい水準なのではないだろうか。
今後座席利用率はゆっくりと低下していくだろう。航空業界にはLCCが増え、関西には3つも空港があって設備を持て余している。羽田空港へのアクセスが貧弱なのが改善されさえすれば、東京から大阪・神戸まで新幹線より安価に、かつより速く行けることが多くなるだろう。現在でも飛行機の早割があるので、飛行機の方が安く、かつ10-15分程度早く着くことが可能なケースがある。LCCに多くの客が流れるようになれば、さすがの独占企業のJR東海も早割など割引料金を増やして客を取り戻す努力をし、多少客足を取り戻すことができるかもしれない。いずれにせよリニア中央新幹線を作る理由はどんどん消えていく。だから勇気を持ってやめてもらいたい。ちなみにドイツは2008年にリニアから完全撤退を決め、中国も上海でごく短距離のリニアを運行しているが、もうほかにリニアを作る気はないようだ。リニアにしがみついているのは日本だけだ。
この表から座席利用率の長期的な低下傾向が読み取れる。
2008年度から2011年度まで低かったのはリーマンショックによる経済危機が影響しているので短期的な落ち込みと見なければならないが、アベノミクスのおかげで景気が浮揚したはずの2012年度でさえ、2007年度以前の水準には戻っておらず、長期的には低下傾向にあると見て間違いないだろう。
座席利用率6割というのは、利用する側から見れば年末年始以外はだいたい当日キップがとれるし、運営する側から言ってもちょうどいい水準なのではないだろうか。
今後座席利用率はゆっくりと低下していくだろう。航空業界にはLCCが増え、関西には3つも空港があって設備を持て余している。羽田空港へのアクセスが貧弱なのが改善されさえすれば、東京から大阪・神戸まで新幹線より安価に、かつより速く行けることが多くなるだろう。現在でも飛行機の早割があるので、飛行機の方が安く、かつ10-15分程度早く着くことが可能なケースがある。LCCに多くの客が流れるようになれば、さすがの独占企業のJR東海も早割など割引料金を増やして客を取り戻す努力をし、多少客足を取り戻すことができるかもしれない。いずれにせよリニア中央新幹線を作る理由はどんどん消えていく。だから勇気を持ってやめてもらいたい。ちなみにドイツは2008年にリニアから完全撤退を決め、中国も上海でごく短距離のリニアを運行しているが、もうほかにリニアを作る気はないようだ。リニアにしがみついているのは日本だけだ。