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mardinho na Web

ブラジル音楽、その他私的な音楽体験を中心に

mueライブ@吉祥寺MANDARA2(2012年4月11日)

2012-04-15 01:40:11 | mue/musey
mueさんのライブの日は雨になることが多い。私が行った限りでは8割ぐらい雨だったかもしれない。ようやく春らしい暖かい好天が続いていたが、今回もやはり雨だった。
今回はカバー曲がけっこうあって、意外なところではブルーハーツのTRAIN-TRAINを驚きのアレンジで、またビートルズのLucy in the sky with diamondsをこれまた驚きのアレンジで歌ったり。
初めて聞く曲も3曲ぐらいあったと思う。怒っている人は、自分の中にある物に対する怒りを相手に投影して怒っているんだそうである。
また今までアルバムに入っていた曲についてその誕生のいきさつなどを語ってくれた。「東京の夜」はジャケットからの連想で都心の夜だと思っていたら、どうやら三鷹のあたりの夜らしいとか。
時間の過ぎるのが速くて、あれもう最後の曲、という感じだった。


mue10周年記念ライブ@吉祥寺MANDALA2

2011-04-11 22:05:53 | mue/musey
mueのライブが吉祥寺のMandala2であった。
私が最初にmueのライブに行ったのは2005年頃だったか。四谷の小さなライブハウスで、他の女性ボーカリスト2人と順番に出てきた。mueさんはいわゆる「雨女」らしく、その時も大雨だったし、今日も天気予報では「にわか雨」だったようだが、その割にはけっこう降った。
さて、今晩のライブでは10周年記念らしく、Museyの最初のアルバムから2-3曲、2枚目の「はっぴいえんどのそのあと」からも1曲、3枚目の「東京の夜」からタイトル曲、mueの「closet」から「気の向くままに」と「音楽がやってきた(You Tube!で聴ける)」、2枚目の「タイムカプセル」から「有名なミュージシャンと名の知れぬ歌うたいのうた」、さらにmueさんご自身は「これまで5枚のCDを作った」とおっしゃっていたが、実はもう一枚ビートルズのカバーを集めたミニアルバムがあって、そこからLucy in the Sky with Diamondsを歌い、まさに10年間を振り返るようなラインアップだった。
Mueさん自身はとても落ち着いていたし、バックのメンバーも手慣れた感じだった。Mueさんは「敵がいた方がライブはうまくいく」とおっしゃっていたけれど、本日の唯一の遺憾は「敵」がいなかったことかな?

mue「タイムカプセル」

2010-09-22 17:51:31 | mue/musey
mueの2作目CD「タイムカプセル」が発売された。
museyで3作、mueで2作目になるけれど、今回のものが一番「作り込まれた」感じがする。特に3曲目の「今日もありがとう」はそういう感じを強く受ける。この曲はライブで何度か聴いたが、ライブでは速いテンポで演奏されていた気がするけれど、CD「タイムカプセル」ではスローで重厚なアレンジになっている。そう、カエターノ・ヴェローゾがプロデューサーにアート・リンゼイを迎えた時のようだ。「君は風」は美しいストリングスのアレンジが施されていて、ビートルズのShe's leaving homeを思い出す。「Walking Five」はタイトル通り4分の5拍子のインスト曲で、複雑なメロディーをmueさんの口笛で吹ききっている。「有名なミュージシャンと名の知れぬ歌うたいのうた」は宇宙みたいな雰囲気で始まる、プロデューサーのホッピー神山氏の面目躍如の作品である。
ちなみにジャケットのイラストは、mueさんが吉祥寺で雑貨屋さんにぶらりと入って、そこの様子が気に入ったので、その雑貨屋さんに依頼したとのこと。録音はオープンリールデッキを使っている吉祥寺のスタジオだという。吉祥寺が生んだ名盤と言えよう。

Mue新作CD発売記念ライブ(2010年9月12日)

2010-09-12 23:03:02 | mue/musey
吉祥寺の才媛、Mueが2年前のソロデビュー作「Closet」に続く第2作「タイムカプセル」をリリースし、その記念ライブが吉祥寺のMan-dala2で開かれました。
会場は多数の立ち見がでる盛況でした。新作の曲が中心でしたが、ブラジリアンあり、ロックあり、4分の5拍子の曲ありで、なかなかバラエティに富んだラインナップだったと思います。なんでもMueは新作のために25曲作って、その中からプロデューサーのホッピー神山氏が10曲を厳選したとか。ライブではCDに取り上げられなかった曲も演奏されました。
サポートのメンバーはたぶん前作のライブのときとは総入れ替えではないかと思います。CDをプロデュースしたホッピー神山氏がピアノやシンセサイザーを担当し、「Closet」やそれ以前の曲も新しいアレンジで聴かせてくれました。BeatlesのWe can work it outのボサノヴァ風カバーは不思議な感じでした。いま沖縄で活動を続けているはずの比屋城篤子さんの曲を、オリジナルのCDでアレンジを担当した菅原さんのギターで歌いました。

mue弾き語り8周年記念ワンマンライブ

2009-04-12 17:38:49 | mue/musey
4月11日、吉祥寺マンダラ2でmueさんのライブがありました。
mueさんは吉祥寺などのライブハウスなどで音楽活動を続けておられる女性です。okyonと組んだユニットのmuseyの名義で3枚、mueの名義で1枚+(ビートルズのカバーをやったミニアルバム)をすでに出しています。
紹介文によると、「ブラジル音楽・ジャズ・ソウル等さまざまな音楽の影響を受けつつ、ポップにとどまらない自由な作曲センスで独自の『muesic』を創り上げている。」
ブラジル音楽の爽やかな成分だけを抽出したような曲、フォークみたいだけどずいぶんロック的なひねりの利いた曲など、私の乏しい音楽知識では表現することが難しいですが、ひと言で言えば、どの曲も「非凡」なのです。ヒットチャートをにぎわしているような「ありがちな曲」がありません。最初にmuseyの1stアルバムを聞いた時に、「もし私がピアノも自由に操れて、作曲の才もあったならば、こんな音楽を作りたかった!」と思いました。
それから、歌詞については、単純とは言えませんが、「こころ」のことを取り上げている曲が多いです。その理由は今回のライブで初めて知りました。
私は2005年にmue(musey)の音楽を知り、2006年4月11日の5周年ライブから皆勤賞?ではないかもしれないけれど、ほぼ毎回行っているような気がします。

さて、今回の8周年ライブですが、今まで見たなかではmueさんが語りの時も、演奏でもとてもリラックスしていたようです。歌・演奏の時はいつ聞いても本領を発揮しているように思いますが、語りの部分になると、mueさんは照れ屋さんぶりを発揮します。今回もそうでしたが、今までよりもリラックスしていた(それとも私が慣れた?)感があり、演奏にもよい効果が現れていたようです。
曲は最初の3曲ぐらいは初めて聞く曲で、最近はロックな気分なのかと思います。
そのあとは最新作のClosetから数曲、mue流に編曲されたLucy in the sky with diamonds、museyの最初のアルバムから「話のつづき」(my favorite!)、「東京の夜」でいったん締めて、アンコールで「ブラジル」など。
気分が高揚しつつ、癒された一夜でした。

mueの初アルバム"closet"とライブ(2008年11月21日)

2008-11-25 01:48:36 | mue/musey
mueさんは、okyonと組んだユニット"musey"の名義でこれまで3枚のアルバムを出してきた。ただ、ライブの大半はmueの単独で行うことが多いので、"musey"のアルバムを気に入った私は"mue"のライブに出かけていくことになる。(若干ややこしい)
さて、今回初めて"mue"の名義で作ったアルバム"closet"が出て、その発売記念ライブが渋谷の7th floorというところで行われた。場所は円山町のいわゆるラブホテル街のなかのビルであるが、よく注意して歩くとここは単なるラブホテル街ではなく、劇場や映画館(ユーロスペース)やライブハウスとラブホテルが交互に並ぶ何とも文化と愛の香りが漂う町なのであった。
さて"closet"であるが、"musey"名義のアルバムも全曲mueさんの作品なので、私にはやはり第4作と思えてしまう。さて、その4作を並べてみると、敢えて分類すればブラジル音楽系/フォーク・ロック系が交互になっていて、"closet"は後者の系統に属する。
1曲目の"Logue"ではmueさんはピアノの他、なんとオーボエまで吹いている。2曲目の"Like a wheel"は全編英語で作詞されている。リズムはブラジルのforroみたいで、Joyceの「友と再び」の冒頭の曲"Outras Mulheres"を思い起こさせる。3曲目の「気の向くままへ」は二本のギターとエレキピアノがなんとも快感な一曲。4曲目"Cage"はブラジルのFagnerなんかを思い起こさせる。病室から外を眺めている患者さんの言葉が機縁になって誕生した曲とのこと。5曲目の"Knock my shell"は斬新なコードが印象的。6曲目の"ガラスの扉"は珍しくカントリー調である。7曲目の「音楽がやってきた」はなんともすてきなワルツである。8曲目の「おやすみ」はタイトル通り眠りそうな一曲。
改めてmueの才能を実感させる一作である。

Musey「東京の夜」

2008-04-21 22:42:22 | mue/musey
昨日から家で、車中で、もう5回は聴いている。
ある時はリズムを聴き、ある時は歌声の輝きを聴き、ある時は歌詞の意味を考えたりして飽きることがない。
この「東京の夜」は、Museyの3枚目のアルバムで、先頃発売されたばかりだ。過去の2枚も擦り切れるほど聴いたが(CDなので擦り切れないが)、今作は今までよりさらに好きになりそうだ。
私にとっては一番親しく感じるサンバ/ボサノヴァのリズムの曲が多いということもあるけれど、ハーモニーやメロディに心地よいひとひねり・ふたひねりを入れるMueさんの作曲の才がひときわ輝いている。
日曜日に公園で"My Little Sunday"を聴けば、風にそよぐ木の葉がいつになく美しく感じられ、ハイウェイで"Star Tour"を聴けば、流れるようにきれいな運転ができ、夜の孤独な部屋で"月恋星"を聴いて去りし時を思い、夜中にまだ明るい都心の空を見やって「東京の夜」を思いを馳せる。

Musey はっぴいえんどのそのあと

2007-04-21 18:45:58 | mue/musey
Museyのセカンドアルバムが出た。前作はご本人から直接買ったけれど、今度はアマゾンで注文することができた。
フォークやサンバやいろんな音楽の要素を咀嚼しながら、museyの世界が前作に比べてますます鮮明だ。
明るい表情の裏に心の傷を隠している、のんびりしているようで焦燥を抱えているような「暗黙」という曲がいい。
mue(Museyの一員)のライブで演奏される曲をまとめたアルバムなのかと思ったら、これまでライブでは登場しなかった曲が多いようだ。そうすると、前作と今作の間に作られた数々の名曲はどうなるのだろう。