mardinho na Web

ブラジル音楽、その他私的な音楽体験を中心に

北京のアートなホテル

2012-09-20 22:45:55 | 日常
尖閣問題をめぐって日中関係が緊張の度を高めるなか北京に行った。
泊まったホテルは桔子水晶飯店という新しいホテル。
ロビーにはアンディー・ウォホールのマリリン・モンロー画をあしらい、アートな雰囲気。
部屋に入ると、机の上のオーディオ装置がラップのような音楽を勝手に奏で出す。

部屋のなかも現代風にきめていて、少々落ち着かない感もある。
バスルームはガラス張りで、一人でなければ恥ずかしい。

もっとも、建物に入ると格好いいのだけれど、ホテルの前の通りは狭くて汚くて違法駐車がいっぱいあって、およそアートではなかった。

上空からみた伊江島・伊是名島・屋那覇島

2012-09-04 23:41:48 | 日常
東京から広州に飛行機で向かった。
いつもは東京を出た飛行機は九州から上海上空に向かい、そこで南方向に曲がって、中国の上空を広州に向かう。
ところが今回は上海上空に台風が来ていたことから、飛行機は気づいたら奄美大島の近くに来ていて、そこから南西諸島をたどり、台湾の高雄の南を通って、香港上空に到達すると、今度は北に進路をとって、珠江デルタを北上して広州に着いた。台風が雨雲を上海方面に連れて行ってくれたおかげで航路は天気がよく、外の景色を楽しめた。
特に南西諸島は島の周りの珊瑚礁の様子なんかも見えて美しい。
冒頭の写真は伊江島で、島の真ん中に大きな空港があるのが印象的である。


こちらは格好からして伊是名島と屋那覇島だと思う。珊瑚礁がきれいだ。陸地はほとんど田畑になっている。



ザンギ

2012-09-02 22:43:12 | 日常
前に「クローヨー」について書きました。北海道では酢豚のことをクローヨーと言うのですが、これは中国語で酢豚をさす「古老肉(グウラオロウ)」を、中国の南方なまりの人がクーローヨーと発音・表記し、それが縮まってクローヨーとなったと思われます。
もう一つ思い出したのですが、北海道では鶏の唐揚げのことを「ザンギ」と言います。
これは中国語の「炸鶏(ジャージー)」から来たのに間違いないと思います。「ジャー」と「ザン」、「ジー」と「ギ」は違うべさ、と言われそうですが、中国の地方なまりで「ジャー」が「ザー」になったり、「ジー」が「ギー」になるぐらいの変化はよくあることです。ただ、「ザー」が「ザン」になるのは中国語では考えにくいので、おそらく最初は北海道のどこかで「ザーギー」と表記されていたのが、いつの間にか「ザンギ」に変化したのでしょう。
なによりも、中国人にザンギを見せて、「これなんて呼ぶ?」と聞いてみたらまず80%の確率で「炸鶏(ジャージー)」と答えるに違いありません。

札幌ラーメンは、明治時代に北大前で中国人が開いた店がルーツらしいですが、大きく広がったのは戦後満州からの引き揚げ者たちがすすきので屋台を始めてからとのこと。
ジンギスカンも、北京など中国の北方にみられる羊の焼き肉にルーツがあると思います。北海道で味付けがずいぶん和風に変化したけれど、こういう羊の食べ方は明らかにクラーク博士らアメリカ人が伝えたものではないでしょう。
北海道の味覚の背後には中国人の影がちらついているわけです。