mardinho na Web

ブラジル音楽、その他私的な音楽体験を中心に

アメリカでドライブする

2012-07-25 07:41:23 | 日常
ハワイでレンタカーを借りて家族で旅行することにした。
ただ、日本である程度運転の経験を積んだとはいえ、交通規則も運転の勝手も日本と違う異国で、いきなり子供たちを車に乗せるのは不安が大きい。本当は1日ぐらい一人で練習してから家族を乗せたいところであり、そういうレンタカーのプランもあるようだが、私が予約したレンタカー付きツアーはいきなり空港からホテルまで乗っていけという。
ところが運のいいことにハワイ旅行の直前にサンディエゴに出張することになり、その機会を利用して運転をしてみることにした。
といっても、それほど計画的ではなく、出発日になって、日曜でも国際免許証がもらえることがわかり、急遽府中にまで行ってとってきて、続いてDollarレンタカーのサイトで予約しようとしたら現地払いでも2日前が締切だという。こうなったら現地で出たとこ勝負かと思ったが、インターネットで"rental car san diego"と検索したら、rentalcars.comというサイトがヒット。さっそく予約の検索をしたら、何台も出てくる。一番安いのを予約したら、結局やっぱりDollarレンタカーだった。
さて、サンディエゴの空港に着くと、日本の空港みたいなレンタカーの窓口はなく、バス停があって電話で呼び出せと横に番号が書いてある。電話をかけてみたが自動音声で話が通じない。さてどうしたものかと思っていたらDollarと書いてあるバスが到着。
レンタカーの出発場所は空港からけっこう離れたところにあった。すでに長い行列ができている。自分の番が来て、「君が予約したのはBasicであるが、all inclusiveにするか」と聞かれ、要するに各種保険付きかどうかということなのでOKしたら、3日間で基本料金は12000円、各種保険等が100ドル程度であった。1日10ドルでGPSをつけるかとも聞かれたが、今回はそれほど回るわけではないので、つけないことにした。
保険に関するいろいろな細かい問い合わせが端末に表示されて、ぜんぶagreeを押し、最後に端末上にサインすると手続終了。書類を渡されて「4番から11番までどれでも好きなのに乗っていって」と言われておしまい。
4-11番といっても、日産、Kia、フォード、シボレーが並んでいる。好奇心も手伝ってKIAにしてみた。
日本と運転席が左右逆で、トランスミッションもパーキングブレーキも右手の方にある。さらに方向指示器とワイパーのスイッチも逆である。ここまでは情報を得ていたが、ワイパーの止め方がよくわからない。あれこれいじってようやく止まった。次に右側のサイドミラーを直すために鍵を抜こうとしたらどう引っ張っても抜けない。係員のおじさんを呼んできて「抜けないよ」と言ったら、「ふつうに抜けばいいんだよ」と言われた。食い下がって「抜いてみてよ」と頼んだら、ふつうに抜いて見せたが、やはりよく分かっていなかった。
ともあれ何とか出発。日本で出発前にホテルのサイトに書いてあった道順とグーグルで印刷した地図を持って指示された道をたどっていく。道路の標示はわかりやすく、割と簡単に目標の高速道路に到着。
いきなり高速道路である。ミラーに映る後ろの車の様子も見慣れない感じで、距離感がよくわからない。前後の車間距離に気を遣いながら、なるべく右側の遅い車線を選ぶが、つい速度が遅くなって、気づいたら後ろの車との距離が縮まっていたりする。制限速度65マイルと書いてあるが、ちょうどそれぐらいで走るのがよいようだ。
ほとんど1マイルごとに出口があるので、間違って出口車線に乗らないようにしないといけない。Genessee Aveという出口で降りろとの指示だが、思ったほどすぐにその出口に到達しないので、少し不安になってくる。
無事高速を降り、道順をたどっていったらいきなりホテルの表示が現れ、慌てて右折したら、方向指示器が点灯する代わりにワイパーが動き出した。そこは入口でなかったし、やっぱり慌ててはいけない。

今日は会議も昼で終わり、午後の時間を利用してドライブした。
一般道は中央よりの車線の方が邪魔が少なくて運転しやすいのは日本と同じだが、入ろうとする高速道路の入口が見えたときには4車線の一番中央寄りにいて、とうてい高速に乗るのは無理と考え、ぐるっと回って別の入口から入った。
2回目の高速だが、やっぱり慣れない車なのでやや不安である。右側の車線は高速に乗ってくる車が多いので、それとの合流に気を遣う。
高速を降りて、Sea Worldの方向へ向かうとFiesta Islandという島に入り込んだ。ここは島の周りがみんな砂浜で、車を止めてウィンドサーフィンをやっている人が多い。私も車を止めて車と砂浜を記念撮影。
一般道路を通ってホテルのあるLa Jollaへ帰るつもりが、途中で道路がよく分からなくなった。
幹線道路を外れると、交差点は信号はなく、Stopの指示などで交互に通る。この通行の規則は日本では体験しないものなので、慎重を期して交差点で止まっていたら後ろの車がクラクションで行けという。こういうのはやっぱり実地体験しないと身に付かない。
幹線道路らしきものに乗って、ホテルの方向だと思う方向にずんずん行くと、何と「ここから先はID拝見」という表示が出ている。サンディエゴの周りには米軍の施設が多く、どうやらその一つに来てしまったらしい。切り返しを入れてUターンしていると、どうやら両車線とも車が減速してくれているらしく、思いやりある運転に感謝の気持ちが湧いてきた。
引き続きどこにいるのか分からないまま幹線道路をずんずん行くと、目指す高速の番号の表示があり、無事高速に乗って帰還した。フラフラ出かけるにはやはりGPSがあった方が心強い。

二子玉川の堤防

2012-07-10 18:11:08 | 日常
二子玉川の駅近くにやや不思議な一帯がある。
多摩川沿いに堤防が築かれており、その頂上には道路も通じている。この風景は東京を流れる大きな河川ではどこでも見られる。
ところが、二子玉川駅から堤防道路をわたって川に向かうと、堤防の内側、つまり川が流れている方にかなりの数の住宅が密集しているのである。
洪水になれば濁流にさらされかねないこういう場所には普通野球グラウンドとかサイクリングロードとかが造られる程度で住宅は存在しないが、二子玉川駅近くのこの一帯だけはけっこう住宅が建て込んでいる。想像するに、戦後のどさくさとか何らかの経緯で住宅が建ってしまい、そのまま市街地の一部となったのではないだろうか。
だが、そのまま放置していたのでは洪水の被害に遭う恐れがあるので、国土交通省がこれらの住宅が建っているさらに内側に新たな堤防を築いている。ところが、この堤防に対して「景観を破壊する」という抗議の看板が数多く建てられていた。
国土交通省としてはいざ洪水になったときに「国は無策で放置していた」と言われるのは困ると思って堤防を作ったのだろうが、住民たちは「そんな堤防なんかいらない」と言って抗議している。ただ、この辺に住む住民の総意として抗議しているのかどうかは読みとれなかった。
ともあれ、視界の開けた河原の風景を期待して行った通行人としては、視界を遮り、中にも入れない堤防、そして醜い立て看板と、著しく興ざめであった。