けっしてとっつきやすいアルバムではない。私も2,3回聴いて後はずっとお蔵入りだった。ギター弾き語りで伴奏なにもなし、というのが苦手なわけではない。ジルベルト・ジルはギター弾き語りの名手でもある。なぜ聴かなかったのか。知っている曲が少なかったからだ。
改めてこのアルバムを引っ張り出して、解説を読みながら聴き直してみると、なるほどこのアルバムはジルベルト・ジルがライブで演奏するような代表曲を弾き語りしたというのではなくて、他の人に提供した曲、アルバムのなかでもB面のあとの方の曲などが多く、曲を選んだのも本人じゃないのだ。もともと本のおまけとして作られたCDなので、余り金も時間もかかっていない。
だけどこのCDを歌詞の対訳なども読みながらじっくり聴くと、自分がジルベルト・ジルをよくわかっていなかったことを痛感させられた。レコード棚をさらってみると、呆れたことにLP10枚余り、CDも7-8枚あり、ずいぶん熱心に買い集めたものだと思うが、その割には聴き方が浅かった気がする。
ジルベルト・ジルは歌う思想家だ。アフリカをルーツとする南北アフリカの音楽文化の融合、といったことを考え実践していて、やや頭でっかちな風でさえある。同じことを自然体で脳天気にやってしまうジョルジ・ベンとは対照的である。
改めてこのアルバムを引っ張り出して、解説を読みながら聴き直してみると、なるほどこのアルバムはジルベルト・ジルがライブで演奏するような代表曲を弾き語りしたというのではなくて、他の人に提供した曲、アルバムのなかでもB面のあとの方の曲などが多く、曲を選んだのも本人じゃないのだ。もともと本のおまけとして作られたCDなので、余り金も時間もかかっていない。
だけどこのCDを歌詞の対訳なども読みながらじっくり聴くと、自分がジルベルト・ジルをよくわかっていなかったことを痛感させられた。レコード棚をさらってみると、呆れたことにLP10枚余り、CDも7-8枚あり、ずいぶん熱心に買い集めたものだと思うが、その割には聴き方が浅かった気がする。
ジルベルト・ジルは歌う思想家だ。アフリカをルーツとする南北アフリカの音楽文化の融合、といったことを考え実践していて、やや頭でっかちな風でさえある。同じことを自然体で脳天気にやってしまうジョルジ・ベンとは対照的である。