小林慶一郎vs.中野剛志「激突!「矢野論文」バラマキか否か」を読了。
いわゆる主流派経済学者である小林と、MMTを日本に紹介した立役者の一人である中野の対談。
もう笑ってしまうくらいの中野無双。
中野 では、過去に、そんなふうに財政出動をしすぎて通貨が信任を失い、制御できないほどのインフレになった具体例はありますか。
小林 たしかに変動相場制かつ自国通貨だけの債務でハイパーインフレになった例はあまりありませんね。
中野 「あまり」じゃなくて「ない」んです」
(笑)
小林がいわゆる「お金のプール論」に捕まっていて、中野の言う
「単に政府が通貨を創造して供給しているだけだということです。実は、国民が政府にお金を貸しているわけではないのです。お金を発行できる政府が、そのお金を国民から借りなきゃいけないという方が不合理でしょう」
を理解できない。
主流派経済学者がみなこのレベルなのだから、日本が長年デフレを克服できないのもむべなるかな。