保守主義の父と呼ばれるエドマンド・バークによる初期フランス革命の批判的考察。
本書は手紙として書かれたため記述が煩雑だそうで、この本では抄訳となっている。
内容は、急進的革命を諌め、漸進的改革を主張する、まっとうな大人の議論。
かつて小泉純一郎の「自民党をぶっ壊す!」に乗せられた私としては耳の痛い話。
保守というよりは、若者世代が正面からぶつかれる、「壁」としての大人になるということが必要なのではないか。
その点、我が国の全共闘世代は誠に困ったものであるとしか言いようがない。
保守主義の観点からすると、日本維新の会はそのあまりの急進的改革志向から、革命政党となるのではないか。
その革命政党は世間では保守派とされている。
革命政党が「保守」を名乗る。
日本の歪み・ねじれがこんなところにも現れているような気がしてならない。