人生、消去法
世捨て人のつぶやき




積読歴11年にしてようやく読めた。



理系の天才、岡潔と、文系の天才、小林秀雄の対談、というか高度に知的な雑談。



小編だが、一読しただけでは掴みきれないものがある。



ふたりとも世が低落しつつあるという状況認識を共有している。



彼らが今の日本を見たら何と言うだろうかと思いを巡らした。



最後の方で出てくる「素読教育の必要」は我が意を得たりだった。



というのも、大学時代に漱石や鴎外の文体の秘密は漢文の素養にあったと考え、素読は重要なのではないかと考えたことがあったからだ。



岡は数学も「情緒」が肝だという。それがなければ、人間は取り組まないと。



そこで、未読本の『虚数の情緒』(吉田武)を思い出した。



大型辞書並みの本で、死ぬまでに読めるかどうか心もとない一冊のひとつ。



どこで購入したものだろう?と、Amazonなどの過去の購入履歴を見たが入ってない。



ということは、郷里に戻る前に、おそらく大阪梅田の紀伊國屋書店あたりで購入したものかと遠い目・・・。



あぁ、大型書店に行きたいなぁ。



そして、20冊くらい大人買いしたい。



岩波文庫・岩波新書・ちくま文庫・ちくま学芸文庫・ちくま新書、その他の文庫や新書類に思想系の単行本etc. 



ま、買ってもなかなか読めないだろうけど。




 


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