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混濁の安倍 シン・ゴジラのあらすじを騙る(自衛隊幹部を前に)

2016-09-12 | Weblog

自衛隊高級幹部との懇親会

シン・ゴジラでも自衛隊が活躍。国民が支持」安倍首相

内閣総理大臣の最も重要な責務は、国民の命、平和な暮らしを守ることだと考えています。自衛隊の皆さんが24時間、365日、厳しい環境のもとで黙々とこの責務を果たしていることに敬意を表したい。

私はこの半月ほどで政府専用機で地球2周分の距離を動きました。行く先々で自衛隊のグローバルな活躍を再確認し、世界の平和と安定のため汗を流している皆さんを大変誇らしく思いました。

このような現実の世界のみならず、今話題の映画「シン・ゴジラ」でも自衛隊が大活躍していると聞いています。

私と官房長官は、短期間のうちに死亡するそうです。

官房副長官は生き残っています。

統合幕僚長以下、自衛隊員の皆さん、格好良く描かれているとうかがっています。

このような人気もまた、自衛隊に対する国民の揺るぎない支持が背景にあるのだと思います。

2016/9/12 asahi


絵本が説く 愚にもつかぬ安倍のケンカ外交

2016-09-11 | Weblog

 おはなし

あおくんはパパとママとおうちに住んでいて、お友達がたくさん。

でも一番の仲良しはきいろちゃんで、きいろちゃんは通りの向こうにパパとママと住んでいます。

ある日あおちゃんのママは、あおちゃんにお留守番を頼んでお買い物に。

ところがあおちゃんはきいろちゃんと遊びたくて家を出てしまいます。

あちこち探しますがきいろちゃんはいません。

とうとう街角でばったりきいろちゃんと出会いました。

あおくんときいろちゃんは嬉しくてくっつき・・・みどりちゃんになってしまいます。

遊びつかれたふたりは家に帰りますが、あおくんちでもきいろちゃんちでも「うちのこじゃない」と言われてしまいます。

あおくんときいろちゃんは悲しくて大粒の涙を流します。泣いて、泣いて、ふたりは全部涙になってしまいます。

あおの涙はあおくんに、きいろの涙はきいろちゃんになりました。

「これなら ぱぱや まま きっと まちがえっこないね」

あおくんのパパやママはあおくんが帰ってきて大喜び。

喜んできいろちゃんを抱き上げると・・・みどりになりました。

あおくんのパパとママはそれを見ていきさつを理解しました。

そしてきいろちゃんのパパとママと抱き合って・・・みどりになって・・・喜びを分かち合うのでした。


 管理人:このはなしは、米国絵本作家レオ・レオーニのベストラー作品「あおくんときいろちゃん」からである。佐賀新聞はこのおはなしを引用して、「国と国との交わり」を次のように妙している。

米国の絵本作家レオ・レオーニの作品に「あおくんときいろちゃん」がある。あおくんはパパとママと住んでいて、お友達がたくさん。でも一番の仲良しはきいろちゃん◆2人は遊んでいるうちに、楽しくなりすぎて、それぞれの色を混ぜ合わせた「みどり」になる。いざ、家に帰ると、どちらも「うちの子じゃない」と言われ、泣きに泣いて、流した涙があおくんときいろちゃんになった。でも最後はパパとママもいきさつを理解し喜び合う-◆合わさって別の色になるところがミソだ。しかし、2人でつくる「みどりの時空」が輝くのは、それぞれの色の存在も、自分の色も大切にしてこそである。とても示唆的で友情の話でもあり、国と国の融和を暗示するものとも読める。近ごろの日中外交を見ていると、この話を思い出す◆南シナ海問題を巡っての攻防はなかなかだ。海洋進出の動きを懸念しけん制する日本に対して中国は強気の姿勢を崩さず、すれ違い気味。加えて、きのう核実験を強行した北朝鮮に関しても日本は強く非難したのに、中国とはまだ温度差がある。どこかもどかしい◆外交はぶれない姿勢が大切といわれる。日中それぞれが色を持っているから当然で、粘り強い対話で一歩でも前へ進ませることが肝心だろう。交わることで、別の輝く色を生み出せるのだから。http://www.saga-s.co.jp/column/ariakesyou/354331


管理人:安倍は、国民の前では中国との対話を口にするが、粘り強い対話を拒否しているようだ。先月9日、安倍の広報紙フジ産経は、日本政府が中国側に”無言の怒り”をぶつけたと、得意げに報じた。

その日、外務省に呼び出された中国の駐日大使・程永華は一室に通されたあと8分間も待たされていた。突然にドアが開き、外相・岸田が入室してくると、起立している駐日大使を無視するように目も合わせず、遅参をわびることもなく、また駐日大使に着席を促すこともせず、さっさと着席してしまった。

これが安倍が仕組んだ”無言の怒り”の演出だそうだ。要諦にいえば、安倍は日本の度重なる抗議にもかかわらず、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国に頭にきて、その腹いせに駐日大使を呼びつけて、わざと“待たせる”というケンカ腰の非礼外交に出たわけだ。

これには中国も黙っていなかった。今月、中国・杭州で開かれたG20首脳会談で、安倍は中国側から倍々返しをくらわされた。国家主席・習近平との首脳会談の順番は一番ケツに回され、時間も数十分に限られ、さらに”日本だけが国旗なし”でもてなされた。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/international/international/1-0313305.html

 

ちなみに、フィリピン政府がオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に仲裁を申し立てた南シナ海領有権訴訟は国際海洋法条約(UNCLOS)に基づいて進められ、中国の主張に法的根拠がないと判断された。しかしこの南シナ海問題で安倍がたよる肝心の米国は国際海洋法条約を批准していない極めて少数の非締結国である。


参考:

日本外交の失敗(やってはいけない非礼)

globaleye 2016/8/10

 昨日、日本の岸田外務大臣はとんでもない「非礼」を演じ、今後日中関係は最悪の事態に陥るのは避けられないことになります。中国の程永華駐日大使との会談を<8分>遅刻したのです。

国連常任理事国である、誰もが認める大国である中国の特命全権大使を待たすということがどのような意味を持つか、岸田外務大臣はわかっていないとすればとんでもないことであり、相手を待たすという、どのような事態でも決してやってはいけない「喧嘩手法」を使ったことになります。

しかも<8分>という、中国人は<8>という数字を縁起のよい数字としてみており、この縁起のよい数字を使ったとなりますと怒りは半端なものではなくなります。

日本人は礼節を重んじる国であり、どのような事態になろうとも相手には礼節を持って接するという伝統がありますが、今回の遅刻はその日本人の伝統を踏みにじる無礼であり、外交的にあり得ない行為と言えます。

今回の会談は中国の尖閣諸島海域での領海侵犯に対する抗議なはずであり、ならば余計に毅然とした態度で抗議を行うべきであり、相手に突っ込まれるような態度をとるべきではないはずなのです。

今後、中国は日本の駐北京特命全権大使を中国外交部(外務省)に呼びつけ、今回の遅刻につき非礼であると抗議した場合、何と応えるのでしょうか?「オタク(中国)が領海侵犯するから抗議の意味を持って遅刻した」と返答するのでしょうか?

そのような返答をすれば、国際的に笑いものになりますし、かといって特命全権大使、即ち、天皇陛下のご名代が詫びるということも出来るものではありません。

外務大臣の代わりに天皇陛下のご名代である特命全権大使が詫びるということになれば、外務大臣は当然「くび」となりますし、安倍総理もただではすみません。

中国外交部は今頃どのような形でこの「非礼」を利用しようかと色々考えているはずであり、領海侵犯への抗議という次元からずれてしまい、日本外交は打つ手なしという事態に陥る可能性が強くなったと言えます。

http://www.globaleye-world.com/2016/08/2044.html

 

 

 


二重国籍(2) それがどうした? アベ自民さん 何かお困りでも 

2016-09-10 | Weblog

蓮舫「二重国籍」報道はグロテスクな純血主義にもとづく差別攻撃だ! さらにはガセの可能性も浮上

「二重国籍者に野党第1党の代表の資格があるのか」「他国の国籍を持っている人間がなぜ日本の政治家をやっているのか」「中華民国人を大臣にしていた民進党は責任をとれ」

民進党代表選に出馬した蓮舫参院議員の「二重国籍」疑惑で、保守派メディアやネット右翼が狂喜乱舞して、蓮舫叩きに血道をあげている。

最初に断っておくが、本サイトは「私はバリバリの保守」などと胸を張り、「(安保法を)『戦争法案』と言うのは私はむしろミスリードをする言い方だったと思っています」などというセリフを平気で口にする最近の蓮舫氏の政治的スタンスに対して批判的であり、政治的に彼女を擁護したいとはまったく考えていない。

しかし、この国籍をめぐる炎上事件に関しては、どう考えても蓮舫氏を攻撃している側がおかしい。その行為はむしろ、この国にはびこるグロテスクな純血主義がむき出しになった人種差別としか思えないものだ。


■アゴラ・産経の根拠は? 二重国籍はありえないの見方も

その理由を説明する前に事実関係と報道の経緯を簡単に振り返っておこう。蓮舫氏は1967年、台湾出身の父親と日本人の母親との日本で生まれたが、当時の国籍法では日本国籍の取得は父親が日本国籍をもつ場合のみに限られていたため、台湾国籍になっていた。だが、85年、国籍法が母方の国籍も選べるように改正・施行されたため、日本国籍を取得している。

ところが、先月末、元通産官僚の評論家・八幡和郎氏がいきなり、ウェブサイト「アゴラ」や産経系の夕刊フジで、蓮舫氏が台湾国籍を離脱しておらず、日本と台湾の二重国籍のままになっている疑惑を指摘。これに産経新聞が丸乗りして、連日ウェブ版で大報道を展開し、代表選の立候補会見でもこの問題を質問するなどしたため、どんどん騒ぎが大きくなっていったのである。そして、とうとう蓮舫氏サイドが「除籍が確認できない」としてあらためて台湾籍の放棄の手続きを行う事態となった。

しかし、そもそも蓮舫氏が二重国籍、というのは本当なのか。ただ「国籍放棄の確認がとれていない」と繰り返すだけで、八幡氏が最初に疑惑があるとした根拠も、産経がそれに丸乗りした理由も、一切書かれていないため、両者がどういう根拠にもとづいているのかは不明だが、実は蓮舫氏についてはかなり前から、官邸や内閣情報調査室の関係者がしきりにマスコミに「国籍問題」をほのめかしていたという情報もある。

だが、ここにきて、この「二重国籍」疑惑はあり得ない話という見方も出てきている。

時事通信などが7日付で、〈日本政府の見解では、日本は台湾と国交がないため、台湾籍の人には中国の法律が適用される。中国の国籍法では「外国籍を取得した者は中国籍を自動的に失う」と定めて〉いると報じたからだ。読売新聞も7日付の記事で〈台湾籍を持つ人は日本では中国籍と扱われる。法務省によると、中国の国籍法は「中国国外に定住している中国人で、自己の意思で外国籍に入籍、または取得した者は中国籍を自動的に失う」と規定している〉と、同様の趣旨の記事を報じている。

つまり、蓮舫氏が85年に日本国籍を取得していたとすると、そのとき自動的に中国の法令に基づいて台湾籍(中国籍)は失っており、二重国籍というのはありえないことになる。

一方、八幡氏はこうした報道自体を「知識のない記者が聞きかじりで書いた記事」と否定しているが、複数の新聞や通信社が一斉に同内容の記事を書いているということは、普通に考えれば、法務省当局のブリーフィングがあったと見るべきだろう。


■そもそも大騒ぎするのがおかしい! 専門家も問題なしの見解

また、仮に蓮舫氏が「アゴラ」や産経が述べるとおり、85年の日本国籍取得の際に台湾国籍を離脱しておらず、結果、いままで「二重国籍」であったとしても、これはそこまで目くじらをたてるような問題なのか。

たしかに、「国籍単一の原則」をとる日本では重国籍は認められておらず、85年施行の改正国籍法には、20歳未満の重国籍者には22歳までに国籍を選択させるように定め、〈選択の宣言をした日本国民は、外国の国籍の離脱に努めなければならない〉(第16条)という規定が設けられている。そして、国籍選択をしなかった場合、法務大臣は書面で国籍の選択を「催告」することができ、そのうえで「催告」を受けても1カ月以内に選択しないとき、日本国籍を失うとされている(第15条)。

しかし、実際の国籍法の運用実態はまったく違う。第16条は「努力規定」的な運用しかされておらず、第15条でいう法務大臣による「催告」も、少なくとも施行から16年が経過した2001年の段階まで、法務省は「これまで一度もない」と回答している(柳原滋夫「永住外国人地方参政権問題でクローズアップ 宇多田ヒカルもフジモリ前大統領も 『二重国籍』容認が国を変える」/講談社「月刊現代」01年7月号)。

国籍法に詳しい近藤敦名城大教授も、朝日新聞9月8日付でこう解説している。

「日本の国籍法は二重国籍保持者の外国籍の離脱について、努力義務のような規定になっており、より厳格に運用することは現実的ではない。世界的な潮流として複数の国籍を認める国が増えており、知らずに二重国籍のままというケースも多い。仮に二重国籍があったとしても、日本の国会議員、首相や大臣になる上での法的な禁止規定はなく、有権者がどう判断するかだ」

今日の『スッキリ!!』(日本テレビ)でも、やはり国際法に詳しい五十部紀英弁護士がこう解説していた。

「日本国籍を選択した時点で、台湾の籍は日本の法上ではなくなるということになります。台湾で国籍が残っているかどうかは、台湾側の判断ということになります。日本においては二重国籍の問題は生じない可能性が高いと思います」

これが国際法の専門家の常識なのだ。むしろ、蓮舫は前近代的な父系血統主義の旧国籍法の被害者と言うべきだろう。

■アゴラ・産経はネットの重国籍者虐殺ヘイトスピーチと同根

ところが、アゴラ」や産経新聞はひたすらこの「二重国籍」疑惑を煽り、“アンチ民進党”のネット右翼たちに火をつけ、ツイッターではいま、蓮舫氏だけではなく重国籍者全体まで標的とするこんな恫喝や虐殺扇動が溢れかえっているのだ。

〈なりすましエセ日本人め。日本から出て行け〉〈支那に帰れ!日本人の振りして図々しいチャイナ女〉〈スパイ蓮舫ははやく親元の中国共産党に帰って死刑されろよ〉〈スパイとして射殺出来るように法整備した方がいいよ〉〈逮捕して国籍剥奪して、スパイとして殺処分を希望します〉

いったい何を言っているのだろう。国籍を根拠に「殺せ」などと煽りたてるのはヘイトスピーチ、ヘイトクライムにほかならないし、当たり前だが「スパイ」に国籍は関係ない。しかも連中は重国籍の法的位置づけを問題視しているのではなく、明らかに“日本人ではない”とレッテル貼りをして狂気の雄叫びをあげているのだ。このネトウヨ思想の背景にあるのは、推定68万人いると言われる重国籍者(朝日新聞14年7月6日付)や日本で暮らす非日本国籍者に対する排除の眼差しだ。それは同時に「日本国籍者は国家に忠誠を誓わなければならない」という時代錯誤の国家観を意味する。

しかも、これはなにもファナティックなネトウヨだけの話ではない。こうしたグロテスクな純血主義、差別主義は「アゴラ」や産経新聞にも通底している。たとえば前述の八幡氏は国籍とは無関係に、蓮舫氏をこう攻撃しているのだ。

〈村田蓮舫という本名があるのに、頑として村田姓を使わないし、子供にも中国人らしい名前しか付けなかった華人意識のかたまりである〉(「アゴラ」8月29日付)
〈もちろん、違法な二重国籍だったことがないとしても、蓮舫さんには、村田蓮舫という本名を使われないとか、日本文化に対する愛着を示されていないとか、尖閣について領土問題と表現されたように、日中間の国際問題についての見解などに問題があることに変化はない〉(同9月5日付)
〈どの国でも、生まれながらの国民でない人物を、政府のトップにするような物好きな国民はめったにない〉(「ZAKZAK」8月30日付)

結局、アゴラ」や産経新聞は「二重国籍」疑惑を特ダネ扱いして鬼の首をとったかのように騒ぎ立てているが、その根っこにあるのは純血思想と排外主義、差別主義であることがよくわかる。

とりわけ、蓮舫氏の子どもまで「中国人らしい名前」などと標的にし、「華人意識のかたまり」とレッテル貼りをするのは、どう考えても異常だ。日本国籍を取得していたとしても、自分のルーツに想いをはせて子どもの名前をつけることはちっともおかしいことではないし、日本人の中にも大陸由来の名前をつけるケースは決して少なくない。だいたい、政治家や企業経営者などは孔子の論語の一節をことあるごとに引用するが、八幡氏に言わせればそれも「華人意識のかたまり」になるとでもいうのか。

また産経新聞は9月7日付で、インタビューで「二重国籍」を否定した蓮舫氏に対し、〈ただ、蓮舫氏の国籍手続きを行った父親は台湾籍を離脱していないことも明らかにし、「二重国籍」疑惑はさらに深まっている〉などと書いている。しかし、いうまでもなく父親が台湾籍を離脱するか否かは蓮舫氏の国籍選択とはまったく無関係だ。つまり産経は“蓮舫の父親は日本人じゃないから蓮舫も日本人じゃない”と言っているのである。これは完全に“ハーフ”に対する差別である。

つまるところ、こういうことだろうアゴラ」や産経新聞にとって、蓮舫氏の国籍法上の疑惑追及は建前で、結局、父系血統主義というイデオロギーをばらまき、血統による差別を正当化しようとしているにすぎない。はっきり言って、「エセ日本人を殺せ」などと叫んでいるネトウヨと大差ないのだ。

■テロやスパイと重国籍は無関係! あのK・ギルバートまでが「人種差別」と批判

しかも、世界はいま、連中ががなり立てる父系血統主義というカルトとは真逆の方向性を打ち出している。事実、重国籍を認めている国はおおよそ半数にも及び、先進国でもアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、カナダ、スイスなど欧米を中心にかなりの数にのぼる。重国籍の政治家も珍しくない。たとえば元カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーがアメリカとオーストリアの二重国籍者であることは有名だ。一国の政治のトップでも、ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(ペルーと日本)やタイのアピシット・ウェーチャチーワ元首相(タイとイギリス)などの例がある。加えれば、「イギリスのトランプ」とも言われるバリバリの保守タカ派政治家、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長も英米の重国籍者だ。

保守派が主張する“「純血」=「国家への忠誠心」”というのがカルト的な幻想であるのは自明だろう(ちなみに、最近保守論客の仲間入りを果たしたケント・ギルバート氏ですら、今回の件に関してはCS番組で「人種差別に聞こえる」と珍しくまっとうなことを言っている)。

なお、ヨーロッパでは60年代までは二重国籍に否定的であったが、97年のヨーロッパ国際条約では肯定的に変化した。これは、国際結婚やEU国間の自由移動、移住労働者の増加や定住などの現実に即したものだ。また、二重国籍のメリットとしては、諸分野で活躍した者が「母国」に帰国しやすく経済効果をもたらすことや、複数のアイデンティティをもつことで国家間の摩擦を防止することなどが挙げられている。

他方、保守派やネトウヨは重国籍を認めるデメリットとして「テロを誘発する」などと喧伝する。ツイッターでもこのような主張がよく見られた。

〈二重国籍はスパイによる情報流出およびテロの危険性が増すのでは?〉〈日本国籍と他国籍を持つ者が、2つのパスポートを使い日本に簡単に入国してテロをする可能性も否定出来ない。この二重国籍問題は大きな問題にするべきです〉〈事実上二重国籍は放置状態であり、従って犯罪、テロ、スパイ、脱税などもやり放題状態だと推測されます。これは安全保障上の懸案事項である以上早急に手を打つ必要があります〉

見当違いも甚だしい。たとえば二重国籍を認めているフランスでは、昨年のパリ同時テロ事件を受けてフランソワ・オランド大統領がテロ関連の罪で有罪になった者から国籍を剥奪する内容を含む改憲案を示し、激しい批判にあった。フランスの歴史人口学者・家族人類学者であるエマニュエル・トッド氏は、朝日新聞のインタビューでこのように断じている。

「テロへの対策としてもばかげています。想像してください。自爆テロを考える若者が、国籍剥奪を恐れてテロをやめようと思うでしょうか。逆に、国籍剥奪の法律などをつくれば、反発からテロを促すでしょう」(16年2月11日付)

すなわち、アゴラ」や産経新聞ネトウヨたちは、カルト的な血統主義をふりかざすことが共同体の分断を生み、かえって国家を危険にさらすということをまったく理解していないのだ。

言い換えれば、蓮舫氏の「二重国籍」疑惑をあげつらって「国家への忠誠心がない」などとほざいている連中のほうこそ、結局、グロテスクな差別主義をむき出しにすることで「国益」を害しているのである。

なぜ民進党は保守派の差別攻撃をはねつけないのか︎

いや、問題なのは、保守系メディアだけではない。当の蓮舫氏や民進党の対応もおかしい。蓮舫氏に対しては、民進党内からも「代表の資格はない」「説明責任を果たすべきだ」などとの声が出ており、蓮舫氏自身も「生まれたときから日本人」などと強調して慌てて台湾政府へ除籍を申告するなど火消しに必死だ。

しかし、民進党は、民主党時代の2009年マニフェストのなかで〈就労や生活、父母の介護などのために両国間を往来する機会が多い、両親双方の国籍を自らのアイデンティティとして引き継ぎたいなど〉の要望を踏まえ、重国籍を認める国籍制度変更の方針を打ち出していたのではなかったか。

本来は、民進党も蓮舫氏もこんな差別的攻撃に弁明する必要なんてまったくなく、寛容な多様性のある社会の構築を打ち出していくべきなのである。それを保守メディアやネトウヨに煽られて「日本人」を強調し、逆に蓮舫氏に説明責任を求めているのだから、開いた口がふさがらない。「二重国籍」云々より、こうした対応のほうが、よっぽど有権者からの信頼を失うことがわからないのか。

いや、民進党のことなんてどうでもいい。問題は時代錯誤で差別的な純血主義のイデオロギーがまるで正論であるかのように、この国全体を覆いつつあることだ。わたしたちはこの差別思想が何よりいちばん危険であることに気づくべきだろう。

文:2016/9/8 Litera

 


二重国籍 それがどうした? アベ自民さん 何かお困りでも 

2016-09-08 | Weblog

確か、2009年だったか、米大統領オバマの身上に関し国籍の陰謀論が起こった。オバマの母親は米国生まれの白人だったが、父親がアフリカのケニア出身だったために、オバマ自身の出身地が問題とされた。というのも、米国憲法は大統領の資格を米国生まれであることと定義しているためだ。結局、陰謀論は、政治的対立者がオバマの大統領への立候補・承認を無効とするために、あるいはそれが有効だと証明する新たな証拠を要求するために、デマをチェーンメールで拡散させたのが発端だった。蓮舫の場合もオバマのケースと同じだ。安倍の広報紙産経あたりがネットウヨを動員して騒いでいることから、安倍政権が仕組んでいるようだ。いずれにせよ、朝日が報じているように、いずれの資格(首相、国会議員、外交官、公務員など)についても、仮に二重国籍であったとしても問題がないようである。管理人の一言

■法的な禁止規定はない

《国籍法に詳しい近藤敦・名城大教授(憲法)の話》 

日本の国籍法は二重国籍保持者の外国籍の離脱について、努力義務のような規定になっており、より厳格に運用することは現実的ではない。世界的な潮流として複数の国籍を認める国が増えており、知らずに二重国籍のままというケースも多い。仮に二重国籍があったとしても、日本の国会議員、首相や大臣になる上での法的な禁止規定はなく、有権者がどう判断するかだ。

■発端はネット

蓮舫氏への批判が広がったのは、元通産官僚の大学院教授の指摘を、ネットの言論サイト「アゴラ」が取り上げ、夕刊フジが報道したのがきっかけ。産経新聞は6日付朝刊で「蓮舫氏くすぶる『二重国籍』」との見出しで、「深刻な問題が浮上している」と報じた。

政権与党からも「国会議員としてどうか」(閣僚の一人)との声があがる。

蓮舫氏は7日のインタビューで、「ネットで(心が)折れそうな書き込みがあった」と語り、国籍が話題になることを「非常に悲しいなという思いがある」と答えた。

蓮舫氏に近い議員は「『首相をめざす』と言う時に、想定しておくべきだったが気の毒だ」と語る。民進代表選で蓮舫陣営に入っている一人は「日本で育ち、日本語をしゃべり、日本人として生きてきた。人を差別するような見方をしないでほしい」と話す。

蓮舫氏の台湾籍放棄 何が問題なの? 論点を整理

2016/9/8 Asahi

民進党代表選(15日投開票)で優勢に立つ蓮舫代表代行(48)が7日、台湾籍を放棄する手続きをとった経緯を改めて説明した。そもそも蓮舫氏に、問題はあるのか。なぜ騒動が大きくなっているのか。蓮舫氏の説明から浮かび上がった論点を整理した。

蓮舫氏は1967年に日本で生まれ、父(故人)が台湾出身、母が日本人。17歳だった85年に日本国籍を取得した。この直前まで日本の国籍法は、父が日本人の場合のみ、子が日本国籍を取得できると規定していた。法改正で、父母のいずれかが日本人であれば取得できるようになった。

2004年に参院議員に初当選し、今年7月の参院選で3回目の当選。民主党政権時には行政刷新相を務めたが、これまで台湾籍を放棄したかどうかが騒ぎになることはなかった。

蓮舫氏は85年に日本国籍を取得した際、父とともに大使館にあたる台北駐日経済文化代表処を訪ね、台湾籍の放棄を届け出たと説明してきた。7日の報道各社のインタビューで、台湾籍を放棄する書類を再び代表処に提出した理由について「台湾に31年前の籍を放棄した書類の確認をしているが、『時間がかかる』という対応をいただいた。いつまでに明らかになるかわからない」と説明。あくまで「念のため」だと強調した。

蓮舫氏はまた、3日の読売テレビの番組で「私は生まれた時から日本人です」と発言したが、この日のインタビューでは「生まれ育った日本で、ずっと日本人でありたいという思いで言ったが、法律的には85年から日本人だ」と修正した。

日本政府は台湾と国交がないため、日本国内で台湾籍を持つ人には、中国の法律が適用されるとの立場をとる。中国の国籍法は「外国に定住している中国人で、自己の意思で外国籍を取得した者は、中国籍を自動的に失う」などと規定。中国法に基づけば、蓮舫氏が日本国籍を取得した85年の時点で、中国籍を喪失したという解釈が成り立つ余地がある。

仮に、蓮舫氏の台湾籍が残っていた場合は、問題になるのだろうか。

日本の国籍法は、日本国民であることを選びながら外国籍も持つ人について「外国の国籍の離脱に努めなければならない」と定める。日本政府が国籍は一つだけであることが望ましいとする「国籍唯一の原則」をとっているためで、努力義務にとどめている。

努力規定とはいえ、首相を目指す政治家として、政治的にその妥当性が問われる可能性はある。

外交官は、日本国籍があり、外国籍のない人に限られている。外務省は「外交交渉で日本と他の国のどちらかを選ぶような場面に直面しかねないため」と説明する。首相や国会議員には外国籍を排除する規定がないが、外交官の属する行政府や自衛隊を率いるトップとしての首相、あるいは首相をめざす野党党首に許されるかどうかという点だ。

 

写真・図版 

 

 
 

安倍晋三の国籍問題 日本人or韓国人 

養育係・久保ウメ

安倍晋三・首相は、自ら「右翼の軍国主義者と呼ぶなら呼べばいい」と公言し、タカ派色をむしろ前面に押し出す。それにより、いわゆるネトウヨや対外強硬姿勢を支持する保守派の喝采を浴びてきた。一方で、国会では数に頼った強引な政権運営が目立ち、党や内閣の人事では「お友達」と呼ばれる側近ばかり登用していると批判される。強気と弱気が混淆したような特異なキャラクターは、永田町で「ガラスのシンゾウ(心臓・晋三)」とも称される。

「晋ちゃんには、一旦思い込んだら何が何でもやり通さないと収まらない頑固さがある」

――とは、「安倍家の生き字引」と呼ばれた養育係・久保ウメの言葉である。安倍家の遠縁でもあるウメは安倍首相が2歳5か月で「おむつが取れるかどうかという頃」から、小泉政権で官房副長官、幹事長を務めた時代まで40年以上にわたって安倍家に仕え、独身を通した。両親が不在がちだった安倍家の幼い兄弟にとっては母親代わりの存在であり、晋三少年はいつもウメに「おんぶ」をねだり、中学生になっても彼女のふとんに潜り込んできて、「こっちのほうが、あったかいや」と甘えたという。

週間朝日とのインタビュー

「私は朝鮮(人)だ」--。

日本の安倍晋三新首相の父親、安倍晋太郎(1991年死亡)元外相が普段からこのように言ったと、世界(セゲ)日報が日本の「週刊朝日」を引用して報道した。

この週刊誌は10月6日付カバーストーリーで「安倍晋三研究-家政婦が見た安倍、岸3代」という見出しで安倍首相家門の内側を特集報道した。

岸と安倍の家門で家政婦として40年を過ごした久保ウメさん(80)は、週間朝日とのインタビューで安倍首相の父親、安倍元外相が告白した家庭の内部を比較的詳しく伝えた。

久保さんは「パパ(安倍元外相)は誰にも言えないことを私には言ってくれた」とし「(安倍元外相死去直後)入棺のとき、この人の骨格を見ながら本当に日本人の物ではないと思った」と説明した。それとともに「頭からつま先までまっすぐに横になっていたが、完全に韓国人の体形だ。(安倍元外相)自らも『私は朝鮮(人)だ。朝鮮』と言っていたが、この人は朝鮮人だと思った」と回顧した。また「(政治家として周辺に)人気が高く、よってもう少し元気に活動する時間があれば、北朝鮮問題も解決したと思う。安倍元外相の死は国の損害だった」と惜しんだ。

この雑誌は安倍元外相は生前に安倍家の起源は10世紀くらいまで韓半島北で中国大陸にかけて存在した渤海(パルヘ)国に始まったという考えを持っていたが、日本での安倍家の起源は明らかではないと報道した。安倍家の起源について久保さんは「安倍家の本流は青森県だ。安倍元外相が朝鮮だと言ったが、これは今の北朝鮮ではなく、その北と吉林省の下側にあった渤海」と「11世紀平安時代の武将だった安倍が今の安倍家の祖先と一致する」と説明した。

安倍晋三首相の母方の父である岸信介元首相も安倍首相を非常に惜しんだと付け加えた。

久保さんは安倍首相が生まれる前から東京の岸元首相の自宅で家政婦として過ごし、今はそこを出て東京に住んでいる。

1924年生まれの安倍元外相は毎日新聞記者時代の1956年当時、外相だった岸元首相の個人秘その娘の洋子さんと結婚、1991年5月、首相(自民党総裁)を目前にして病気で死去している。2006/9/13 中央日報日本語版「安倍日本首相の父親、私は朝鮮人だ」)


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安倍の元養育係・久保ウメ(当時78歳)と政治評論家・野上忠興(2003年8月。山口県長門市青海島にて)

 

野上忠興の著者『安倍晋三 沈黙の仮面』

安倍首相の父親、晋太郎氏の番記者だった野上氏は、安倍首相の養育係だった久保ウメさんや同級生、恩師などに徹底取材し、膨大なインタビューメモを残している。それらを基に2冊の著作をまとめているが、最新刊「安倍晋三 沈黙の仮面」(小学館)が話題だ。

http://s-press.shogakukan.co.jp/article/5163/

 

安倍首相の危ない“心と体” すべてを知る政治記者・野上忠興が一刀両断

ゲンダイ 2015年11月26日

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/170368


アンタは強い 半べそ男の玉木に 女の蓮舫「てめぇ!”玉”があるなら泣くなぁ」と一喝  

2016-09-08 | Weblog

民進・玉木氏、前原氏に涙の訴え 蓮舫氏「男が泣くな」

2016/9/7 Asahi

「私は前原さんには謝ってもらいたくない」。長野市で7日にあった民進党代表選の候補者集会で、候補者の玉木雄一郎氏が涙ながらに前原誠司元外相に訴えかける場面があった。

集会には蓮舫代表代行を含め、3候補が顔をそろえた。冒頭、前原氏が旧民主党時代の政権運営について、頭を下げて謝罪した。ところが、続いてマイクを握った玉木氏は涙を見せ、声を震わせながら前原氏に「反論」。前原氏が国土交通相や外相として羽田空港国際化やビザ取得緩和などを進めたとして、「安倍政権が自分の手柄のように言っているが、前原さんの手柄だ」と指摘した。

玉木氏の代表選キャッチフレーズは「義理と人情と浪花節」。一方の前原氏は、自身が旧民主党の政権運営失敗の「戦犯」だと公言している。こうした2人のやりとりの後に発言した蓮舫氏は、「玉木君、男が泣くな」とたしなめていた。

 

 「私は前原さんには謝ってもらいたくない」と涙ながらに訴える玉木雄一郎氏=7日午後、長野市 


天木直人のブログ泣きたいのは国民の方だ

きのう9月7日、長野市で開かれた民進党代表選の候補者討論会で、前原候補が過去の自らの失敗に触れて深々と謝罪したという。

それを見た玉木候補が、いま安倍首相がやっている政策の数々は民主党政権時に前原候補がやろうとしたことばかりだと言った上で、「謝ってほしくない」と涙ながらに訴えたという。

それを見た蓮舫候補が、「男なら泣くな」と励ましたという。

なんという緩み切った代表選であることか。

まるで民進党内の芝居を見せられている様だ。
 
泣きたいのは国民の方だ。

毎日、毎日、安倍暴政のやりたい放題を見せつけられて、ウンザリしているのは私一人ではないはずだ。

ここまで安倍首相がやりたい放題出来るのも、野党第一党の民進党が、あまりにもだらしがないからだ。

もはや呑気に討論会を開いている場合ではない。

誰が代表になってもいいから、代表選挙を明日にでも行って、臨時国会に臨む態勢を整えよ。

メディアが報じるべきはその事である(了)

 

 


アホ安倍のスニーカ閣僚 被災地視察で”おんぶ” ”おんぶ”と うるさく せがむ

2016-09-04 | Weblog

復興政務官、台風被災地の視察で水溜りを一人で渡れずおんぶで移動。しかも報道陣に「撮すな」と釘を刺す。

 

 

twitterの声

・被災住民の邪魔をしただけかw。

・もはや惨劇。靴下汚れちゃうからってか。この人何にも復興できないよ。まずは自分が政務官を辞めるべきだね。メディア、しっかり報道してよ。

・こんなのが復興政務官をやっているから被災地はいつまでたっても復興しないの

・家財を全て失った人の前で、靴が濡れる事を気にするとはバカだねぇ

・長靴で行っていなかったんですか。ひどいですね。そんな人等が政治家に成るんですよね。サイテーですね。

・一体何様になったつもりだ、たかがアヘ晋三内閣のパシリ大臣が殿様にでもなったつもりか、固辞せよそんな事。大臣とは国民に奉仕する国家公務員奉仕させてどうするんだ。

・ゴミのような政治家。。。ww

ほか多数、

 


 

「大臣政務官就任のご報告」

 

残暑の候益々ご清祥のことと存じます。

このたびの安倍改造内閣において「内閣府大臣政務官」兼「復興大臣政務官」を拝命いたしました、長野2区選出の務台俊介(むたい しゅんすけ)です。

自民党内閣府においては、ライフワークである「防災」など多岐にわたる重要事項を受け持つこととなりました。

早速、台風10号の暴風雨で大きな浸水被害を受けました岩手県にナイキ製スニーカーを履いて伺わせて頂きました。

そして今後は長靴でまいりますことを、日頃より大変にご支援を頂いております皆様にお誓い申し上げごあいさつに代えさせていただきます。

 

http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/meibo/seimukan/mutai_shunsuke.html

内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官
務台 俊介 (むたい しゅんすけ)

 

生年月日
昭和31年7月3日生
出身地
長野県
衆議院議員
長野県第2区選出(当選2回)

学歴

昭和50年 3月
長野県立松本深志高等学校 卒業
昭和55年 3月
東京大学法学部 卒業

経歴

昭和55年 4月
自治省(現総務省) 入省
昭和61年 4月
群馬県地域振興課長
平成10年 4月
茨城県総務部長
平成13年 7月
消防庁防災課長
平成16年 4月
総務省自治財政局調整課長
平成18年 7月
総務省大臣官房参事官
平成19年 7月
財団法人自治体国際化協会ロンドン事務所長
平成20年 8月
総務省 退官
平成22年 4月
神奈川大学法学部教授
平成24年12月
衆議院議員 初当選
平成26年12月
衆議院議員 当選(2期目)
衆議院災害対策特別委員会理事
党災害対策特別委員会事務局長
平成28年 8月
内閣府大臣政務官
兼復興大臣政務官(第3次安倍第2次改造内閣)

先見の明 ノート型パソコンの父 死す

2016-09-01 | Weblog

ノート型PCの父、J・エレンビー氏死去 ARにも先見の明

今では当たり前の存在として職場や学校や家庭に普及したノート型パソコン。しかし1世代前までは、ふたを開けるとキーボードと画面が現れるコンピューターは超画期的だった。その製品を世に送り出し、ノート型パソコンの父と呼ばれたジョン・エレンビー氏が死去したことが29日までに分かった。

遺族によると、エレンビー氏は今月17日に亡くなった。75歳だった。

英国の技術者だったエレンビー氏の経営するグリッド・システムズは1982年、ノート型パソコン「コンパス」を発売した。本体は相当重く、背面にある折り畳み式の脚でマシンを支えて過熱を防ぐ構造だった。値段は8150ドル、現代の金額に換算すると2万324ドル(約200万円)。一般には手が届かなかったが、米航空宇宙局(NASA)のような政府機関で重宝された。

当時はまだ、デスクトップ型コンピューターさえ登場し始めたばかりだったが、エレンビー氏は既に先を見据えていた。

米アップルを創業した故スティーブ・ジョブズ氏が同社初のデスクトップ型コンピューター「マッキントッシュ」を披露したのは、コンパスの2年後だった。

2005年5月になってようやく、ノート型パソコンの販売台数がデスクトップ型を上回る。

エレンビー氏の先見性はノート型パソコンにとどまらない。

1990年代に創設したジオベクターは、現実世界にコンピューターの情報を重ね合わせる拡張現実(AR)の研究を手掛けた。

ARを活用したゲーム「ポケモンGO」はこの夏に公開されて大ヒット。エレンビー氏は、自身の先見の明が実証された世界を見届けて逝った。

 


Grid Compass:

クラムシェル型のデザインを採用した最初のポータブルコンピュータとして知られる。1982年に登場した。この端末以前にも、「ラガブルPC」などと呼ばれるポータブルコンピュータがわずかに存在したが、文字を読むことが可能なディスプレイと内蔵キーボード、クラムシェル型のヒンジを備えるとわれわれが認めた最初のPCはGrid Compass。そしてこの画期的なノートPCの誕生に貢献した主要人物の1人がジョン・エレンビー(John Ellenby)氏だ。

Grid Compass
Grid Compass
提供:Matt Flynn

https://collection.cooperhewitt.org/objects/18732295/


AR(拡張現実技術):

マートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の大ヒットで、現実空間にコンピューター映像を重ね合わせる「拡張現実(AR)」技術が注目を集めている。アップルやマイクロソフトなど米IT大手も今後の成長分野と位置付けており、関連サービスが続々と登場しそうだ。

ポケモンGOでは、スマホのカメラと位置情報機能を使ったAR技術により、街中に出現するキャラクターを捕まえるという斬新な手法が利用者の心を捉えた。

アップルのクック最高経営責任者(CEO)は、ポケモンGOのヒットに関し、「ARの大きな可能性を示している」と、この分野の投資を強化する方針を表明。フェイスブックのザッカーバーグCEOも、ARや仮想現実(VR)を「今後10年の成長分野」と重視する。

マイクロソフトは今年3月、AR技術を応用したメガネ型端末「ホロレンズ」を企業向けに発売。日本航空は旅客機の操縦席やエンジン部分をホロレンズで再現し、パイロットや整備士の訓練に活用する計画だ。

拡張現実(AR)機能を活用したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の画面