<閣僚資産公開>
安倍内閣は16日、8月の第3次再改造内閣の発足に伴って就任した閣僚と退任した閣僚の資産(配偶者と扶養する子の分を含む)を公開した。
新閣僚のうち総資産額(株式を除く)が最も多かったのは、稲田朋美防衛相で1億8178万円。山本有二農林水産相(1億7643万円)と山本幸三地方創生相(1億2421万円)が続いた。稲田氏は41銘柄の株を所有しており、その多さも目立った
■稲田朋美防衛相
【土地】1億2475万円
【建物】4580万円
【預貯金】608万円
【有価証券】コンドーテック7万9600株、神戸製鋼所4万株、みずほフィナンシャルグループ2万株など、証券投資信託及び貸付信託等515万円
【貸付金】638万円
【借入金】2億9800万円
【自動車】2台
防衛相が夫名義で川重、三菱重、IHI株
9/16 Mainichi
8月の内閣改造に伴う新任閣僚らの資産公開で、稲田朋美防衛相(衆院福井1区)が、夫名義で防衛装備品を受注する重工大手3社の株を持っていることも目を引く。内訳は、
▽三菱重工業3000株
▽川崎重工業6000株
▽IHI8000株。
装備品を調達する防衛装備庁によると、2014年度の企業別契約金額は
▽三菱重工業が2632億円で1位
▽川崎重工業は1913億円で2位
▽IHIは619億円で6位。
稲田氏が行政改革担当相を退いた14年9月時点の資産公開で3社の株はなく、それ以降に購入したとみられる。
政府は同年4月に新たな防衛装備移転三原則を設け、それまで禁じていた武器輸出を事実上解禁した。
稲田氏の事務所は取材に、防衛省トップが親族名義で防衛産業株を保有する是非について「答えられない」、購入の経緯は「配偶者のことなので承知せず、すぐには確認できない」と回答した。