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絵本が説く 愚にもつかぬ安倍のケンカ外交

2016-09-11 | Weblog

 おはなし

あおくんはパパとママとおうちに住んでいて、お友達がたくさん。

でも一番の仲良しはきいろちゃんで、きいろちゃんは通りの向こうにパパとママと住んでいます。

ある日あおちゃんのママは、あおちゃんにお留守番を頼んでお買い物に。

ところがあおちゃんはきいろちゃんと遊びたくて家を出てしまいます。

あちこち探しますがきいろちゃんはいません。

とうとう街角でばったりきいろちゃんと出会いました。

あおくんときいろちゃんは嬉しくてくっつき・・・みどりちゃんになってしまいます。

遊びつかれたふたりは家に帰りますが、あおくんちでもきいろちゃんちでも「うちのこじゃない」と言われてしまいます。

あおくんときいろちゃんは悲しくて大粒の涙を流します。泣いて、泣いて、ふたりは全部涙になってしまいます。

あおの涙はあおくんに、きいろの涙はきいろちゃんになりました。

「これなら ぱぱや まま きっと まちがえっこないね」

あおくんのパパやママはあおくんが帰ってきて大喜び。

喜んできいろちゃんを抱き上げると・・・みどりになりました。

あおくんのパパとママはそれを見ていきさつを理解しました。

そしてきいろちゃんのパパとママと抱き合って・・・みどりになって・・・喜びを分かち合うのでした。


 管理人:このはなしは、米国絵本作家レオ・レオーニのベストラー作品「あおくんときいろちゃん」からである。佐賀新聞はこのおはなしを引用して、「国と国との交わり」を次のように妙している。

米国の絵本作家レオ・レオーニの作品に「あおくんときいろちゃん」がある。あおくんはパパとママと住んでいて、お友達がたくさん。でも一番の仲良しはきいろちゃん◆2人は遊んでいるうちに、楽しくなりすぎて、それぞれの色を混ぜ合わせた「みどり」になる。いざ、家に帰ると、どちらも「うちの子じゃない」と言われ、泣きに泣いて、流した涙があおくんときいろちゃんになった。でも最後はパパとママもいきさつを理解し喜び合う-◆合わさって別の色になるところがミソだ。しかし、2人でつくる「みどりの時空」が輝くのは、それぞれの色の存在も、自分の色も大切にしてこそである。とても示唆的で友情の話でもあり、国と国の融和を暗示するものとも読める。近ごろの日中外交を見ていると、この話を思い出す◆南シナ海問題を巡っての攻防はなかなかだ。海洋進出の動きを懸念しけん制する日本に対して中国は強気の姿勢を崩さず、すれ違い気味。加えて、きのう核実験を強行した北朝鮮に関しても日本は強く非難したのに、中国とはまだ温度差がある。どこかもどかしい◆外交はぶれない姿勢が大切といわれる。日中それぞれが色を持っているから当然で、粘り強い対話で一歩でも前へ進ませることが肝心だろう。交わることで、別の輝く色を生み出せるのだから。http://www.saga-s.co.jp/column/ariakesyou/354331


管理人:安倍は、国民の前では中国との対話を口にするが、粘り強い対話を拒否しているようだ。先月9日、安倍の広報紙フジ産経は、日本政府が中国側に”無言の怒り”をぶつけたと、得意げに報じた。

その日、外務省に呼び出された中国の駐日大使・程永華は一室に通されたあと8分間も待たされていた。突然にドアが開き、外相・岸田が入室してくると、起立している駐日大使を無視するように目も合わせず、遅参をわびることもなく、また駐日大使に着席を促すこともせず、さっさと着席してしまった。

これが安倍が仕組んだ”無言の怒り”の演出だそうだ。要諦にいえば、安倍は日本の度重なる抗議にもかかわらず、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返す中国に頭にきて、その腹いせに駐日大使を呼びつけて、わざと“待たせる”というケンカ腰の非礼外交に出たわけだ。

これには中国も黙っていなかった。今月、中国・杭州で開かれたG20首脳会談で、安倍は中国側から倍々返しをくらわされた。国家主席・習近平との首脳会談の順番は一番ケツに回され、時間も数十分に限られ、さらに”日本だけが国旗なし”でもてなされた。

http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/international/international/1-0313305.html

 

ちなみに、フィリピン政府がオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に仲裁を申し立てた南シナ海領有権訴訟は国際海洋法条約(UNCLOS)に基づいて進められ、中国の主張に法的根拠がないと判断された。しかしこの南シナ海問題で安倍がたよる肝心の米国は国際海洋法条約を批准していない極めて少数の非締結国である。


参考:

日本外交の失敗(やってはいけない非礼)

globaleye 2016/8/10

 昨日、日本の岸田外務大臣はとんでもない「非礼」を演じ、今後日中関係は最悪の事態に陥るのは避けられないことになります。中国の程永華駐日大使との会談を<8分>遅刻したのです。

国連常任理事国である、誰もが認める大国である中国の特命全権大使を待たすということがどのような意味を持つか、岸田外務大臣はわかっていないとすればとんでもないことであり、相手を待たすという、どのような事態でも決してやってはいけない「喧嘩手法」を使ったことになります。

しかも<8分>という、中国人は<8>という数字を縁起のよい数字としてみており、この縁起のよい数字を使ったとなりますと怒りは半端なものではなくなります。

日本人は礼節を重んじる国であり、どのような事態になろうとも相手には礼節を持って接するという伝統がありますが、今回の遅刻はその日本人の伝統を踏みにじる無礼であり、外交的にあり得ない行為と言えます。

今回の会談は中国の尖閣諸島海域での領海侵犯に対する抗議なはずであり、ならば余計に毅然とした態度で抗議を行うべきであり、相手に突っ込まれるような態度をとるべきではないはずなのです。

今後、中国は日本の駐北京特命全権大使を中国外交部(外務省)に呼びつけ、今回の遅刻につき非礼であると抗議した場合、何と応えるのでしょうか?「オタク(中国)が領海侵犯するから抗議の意味を持って遅刻した」と返答するのでしょうか?

そのような返答をすれば、国際的に笑いものになりますし、かといって特命全権大使、即ち、天皇陛下のご名代が詫びるということも出来るものではありません。

外務大臣の代わりに天皇陛下のご名代である特命全権大使が詫びるということになれば、外務大臣は当然「くび」となりますし、安倍総理もただではすみません。

中国外交部は今頃どのような形でこの「非礼」を利用しようかと色々考えているはずであり、領海侵犯への抗議という次元からずれてしまい、日本外交は打つ手なしという事態に陥る可能性が強くなったと言えます。

http://www.globaleye-world.com/2016/08/2044.html