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金正恩の恋心 当て馬にされた安倍 本命は習近平(北との協議合意)更新6/2

2014-06-02 | Weblog

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同行記者が内幕暴露 “やらせ”だった拉致再調査「電撃会見」

政権浮揚のためなら拉致被害者さえ“利用”する――。

薄汚い安倍政権の正体見たりだ。先週5月29日夕、安倍首相が突然、「北朝鮮の拉致被害者再調査」の日朝合意を公表した、ぶら下がり会見。記者に囲まれた安倍は「拉致問題の全面解決は最重要課題のひとつ。全面解決へ向けて第一歩となることを期待している」と得意満面だったが、この電撃会見、実は安倍のパフォーマンスのために用意周到に仕組まれた“デキレース”だった。

“デキレース会見”の内幕を明らかにしたのは5月31日のTBSの「報道特集」。26~28日にスウェーデン・ストックホルムで開かれた日朝外務省局長級協議を取材した政治部の法亢順記者が登場し、「3日目(の協議)は(日本側は)さっさと終わらせて帰る予定だった。安倍首相がシンガポールに外遊に行く前に(内容を判断して)発表する時間をつくるため」などと発言したのだ。

さらに法亢記者は、安倍政権は当初、合意内容について「総理が大々的に会見を開く」と決めていたものの、「ランクを落としてぶら下がり会見」になり、最終的に「官房長官会見に変えた」と暴露。協議終了直後、外務省の伊原純一・アジア大洋州局長が現地で記者団に「北朝鮮は拉致問題の議論を拒否する姿勢ではない」とのコメントにとどめたのも、「控えているな」と感じたという。

■大マスコミがグル

この発言が事実であれば驚きだ。法亢記者の解説通りなら、大新聞・テレビの同行記者は、日朝両政府の協議はとっくに「合意」に至り、安倍政権の公表のタイミングも把握していたことになる。

ところが、安倍会見の直前まで、大新聞・テレビは、日朝協議について「再調査合意せず」「交渉決裂」と連日報道。協議が決裂したように見せかけながら、29日夕の臨時会見も「突然」決まったように報じ、「日朝協議に進展か」「交渉の扉が開く」などと盛り上げ役に徹したわけだ。報道機関が安倍のサプライズ演出に一役買っていたことになる。「やらせ」のような会見だ。

そもそも安倍は今回の拉致被害者再調査を大手柄のように喧伝(けんでん)しているが、内容は08年に福田政権下で北と合意し、あっさりホゴにされた「日朝実務者協議合意」とほぼ同じ。しかも、安倍は04年の自民党幹事長時代、北朝鮮の拉致再調査について、「(北が)知らないふりをして(日本と)一緒に調査するというのは、時間延ばし以外の何物でもない。拉致問題は金(正日)総書記がすべてを話せば一秒で解決する」と断じていた。安倍自身が金正恩第1書記に直談判したならともかく、かつて自ら茶番だと批判した再調査を大げさに発表するなんて、まさに茶番だ。

「拉致事件は北朝鮮による国家的犯罪です。ですから本気で向き合わなければ解決しません。ところが、今の安倍政権を見る限り、政権浮揚に利用したいという動きにしか見えません。メディアは安倍政権に取り込まれ、政権のヨイショばかりしている。どうしようもありません」(元外交官の天木直人氏)

メディアが政権にゴマをする姿は北朝鮮と同じ。何だか日本はかの国とソックリになってきた。6/2 Gendai


金正恩にとって日朝協議合意はただの「当て馬」か

5月29日、日本政府は日朝政府間協議における合意内容を発表した。それによると、北朝鮮は、1945年前後に北朝鮮域内で死亡した日本人の遺骨および墓地、残留日本人、いわゆる日本人配偶者、拉致被害者および拉致の疑いが排除されない行方不明者を含むすべての日本人に関する包括的かつ全面的な調査を行う。また日本は、北朝鮮がこの包括的調査のために特別調査委員会を立ち上げ“調査を開始する時点”で、人的往来の規制措置、送金報告、携帯輸出届出の金額に関して北朝鮮に対して講じている特別な規制措置、および人道目的の北朝鮮籍の船舶の日本への入港禁止措置を解除するということになっている。

「拉致問題解決に向け進展か?」と日本国内は色めきだっているが、北朝鮮ウォッチャーの李英和・関西大学教授はnippon.comで5月30日に公開したエッセイのなかで懐疑的な見方を示している。そこでは、大前提として、現在の状況下で北朝鮮という国家の存続、金正恩政権の体制維持に必要不可欠であるのは中国の支援であって日本ではないということを認識しなければならないという。

李教授は「要するに金正恩は二股をかけている。本命は安倍晋三ではなく習近平。わかりやすく言えば恋の駆け引きで相手の気を引きたいとき、相手のライバルと仲の良いところを見せる、というのは個人ではよくつかわれる手だ。これで本命の中国が食いついてくるかどうかはまだわからないが、「当て馬」の日本を自分が望む条件で釣り出したということでは、お膳立てとしては成功といえよう」。

「2013年12月に金正恩が中国とのパイプ役とみられていた張成沢を粛清した後、中朝関係は険悪化している。その修復が現在の金正恩の最高の戦略目標である。それ以外は、これに従属するものと考えなければならない。今後、金正恩が日本に向ける顔がどのような表情になるかは、本命である習近平の態度次第である。恋する相手に振り向いてもらえるなら、当て馬など袖にしても気にはなるまい」とみている。

また合意の内容についても「“調査を開始する時点”で日本の対北朝鮮独自制裁を緩和するという点に問題がある。“結果を見て”ではない。その結果がどうなるかは、まだこれから調査を行うのであるから、まったくわからない独自制裁は日本にとってほとんど唯一の圧力材料である。これを手放してしまった後、日本はどのような交渉が可能なのだろうか」と問題視している。nippon.com 5/30


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