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悲しみよ こんにちは 私は泣かない(四肢切断 自立への歩み)

2013-06-21 | Weblog

管理人は英語版ブログもたちあげています。先々週に取り上げた記事のなかから、米国の民放TV局ABCが放映した或る米国人女性(以後、彼女)のドキメンタリーニュース番組(8分程度)を紹介しておきます。ビデオをみれば内容が分かると思いますが、英語ですので手短に書いておきます。

番組では、ABCが彼女の日々の生活を3年近く追い続けています。そして担当者が彼女にインタビューする形式で番組を進行させながら、間々に彼女のお母さんや主治医のインタビューも交えています。

彼女はモデルの経験もあるほど容姿も顔立ちもめぐまれた女性です。ところが24歳のときに不幸が彼女をおそいます。丁度、大学を卒業し、ファッション業界に就職し、社会人として歩み始めた矢先でした。

その日、下腹部に激しい痛みがさしたため、医師にかかりますが、小腸が閉塞するクローン病と診断されます。すぐに入院して手術をうけますが、その手術で挫滅ショック(身体の部位の圧迫で組織が壊死。圧迫を解放すると壊死細胞(毒素)が血液中に漏出し意識を混濁させ壊死が手足までひろがる。)をうけ、1ヶ月近く昏睡状態におちいります。

ようやく意識がもどると両手足に異変を感じます。墨のように黒ずんでしまった自分の両手足。医師は彼女に四肢が壊死しており、切断する以外に治療の方法がないことを告げます。

ビデオでは、彼女が両手両足を失ったあと、義手や義足の着用から食事、入浴、着替えと、愛する母親の助けをかりながらも、気丈夫に明るく自力で生き抜く様子を映し出しています。

しかし男用に作られた義手の着用は彼女に重く。。。やがて自分の両手を望むようになり、他人の両手を移植する決心をします。

彼女から相談をうけた主治医は、移植の成功例は米国でも極めて少ないこと、手術に成功しても後から拒否反応が出た場合両手を切断しなければならないことを説明します。

2010年12月、彼女は主冶医のアドバイスをうけながら、長時間の移植手術に耐えられるように体力づくりを開始します。このときの複雑な心境をインタビューのなかで正直に語っています。

「移植を決めました。でも待たねばなりません。」「半年先か、一年先か、自分にはわかりません」「でも、とても辛いのです」「誰かが死ななければ私の両手は見つかりません。」「まるで 自分が 誰かが死んでくれたらと 願っているようで 自分がヤデ だまらなく辛いのです」と。

2011年9月、彼女は主冶医から連絡を受けます。皮膚の色(白人)もサイズも彼女にあった若い女性の部位がみつかったことを。そして2グループ分かれた医師団が、右手と左手の同時移植手術をおこないます。ビデオ・パート1はここまでです。パート2(移植後)はまた次回に。 


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