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タヴィストック研究所の謎

2014年01月24日 | 日記
世界を牛耳る洗脳機関
タヴィストック研究所の謎
TOブックス
ダニエル・エスチューリン 著
富永和子 訳



 イギリスのサセックス州に本拠地を置くタヴィストック研究所は、集団洗脳と社会工学研究中心である。第二次大戦中にウェリントンハウスで緊急始動したこの研究所は、やがて地球という惑星全体の運命を形作り、その過程で現代社会のパラダイムを変える最先端の組織へと成長した。
 500キロトン級核爆弾の爆発と同じ威力を持つ革命的な本書は、タヴィストック・ネットワークとその洗脳方法、世界の名だたる機関がそれを応用し、大規模な社会工学的プロジェクトに適用している事実を明らかにしている――「序」より

タヴィストック研究所は、表向きは精神病理学、臨床心理学の世界的拠点として知られています。ところがその本当の姿は、英国王室とロスチャイルド家の資金により設立されたといわれます。
洗脳・プロパガンダ研究に関する世界屈指の秘密機関かつ国際諜報機関。これまで闇に包まれてきたタヴィストック研究所の実態と、恐るべきその洗脳テクニックを、綿密な調査をもとに明らかにする……。

著者は、71ページから72ページにこう書いています。

「マインドコントロールとひと口に言っても、それが使われている範囲が非常に広く、そのために使われる方法もきわめて巧妙である。司祭たちが宗教的儀式で組織的に用いたことに端を発する、西欧文化が発展させたマインドコントロールのテクニックは、イエズス会、一部のヴァチカン・グループ、様々な神秘主義の宗教、秘密結社、フリーメイソンで使われ、その効果が確認されてきた。そして中世ヨーロッパの宗教裁判で試された方法を、第三帝国の支配下にあったヨセフ・メレンゲ博士が磨きをかけた。…」

著者は、現代における強力な洗脳手段はテレビだといいます。アメリカ人は一日に6時間から8時間テレビを見て過ごすといい、185ページにはこう書いています。

「実際に操られ、指図どおりに動いているのに、当人はまったく気づかず、自由だと思っている、これが最も優れたコントロールの形だ。刑務所の独房にぶちこまれ、鉄格子を見るのも独裁の方法のひとつだが、それよりはるかに洗練されたコントロールと独裁の方法は、目の前にある鉄格子が本人には見えず、自分は自由だと思わせることだ。その意味で、世界一の催眠術師は、部屋の隅にある四角い箱、つまりテレビだろう。テレビは何を信じればいいか教えてくれる。どこの家にもあり、市民を集団洗脳する下地をせっせと作る。あなたはまだ気づいていないかもしれないが、この片目の子守りをつけるたびに、あなたの考えは形づくられるのだ。」

今の日本のような若年層のテレビ離れが進むと、次なる21世紀の洗脳コンテンツは、テレビからインターネットを前提としたソーシャルメディアに移行していくと思われます。

以上


世界を牛耳る洗脳機関 タヴィストック研究所の謎
富永和子
ティー・オーエンタテインメント
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