短い小説だったが、身体に残る小説。
ハンセン病になり療養所に来た患者の絶望と、そこからの再出発を模索した物語。
療養所に来た初日の夜だけを描いていて短い。
偏見や差別の具体的なドロドロしたやり取りの場面が出てくるようなことはなくサラリと読めてしまうのだが、患者たちの心情を想像すると、病の恐ろしさや生命について深く考えこんでしまう。
ハンセン病患者の実状を書き遺していて意義深いうえに、短く纏めながらも読者に対して物凄く重たいモノを渡していて、文学作品として秀逸。
読了日:2015/07/12
ハンセン病になり療養所に来た患者の絶望と、そこからの再出発を模索した物語。
療養所に来た初日の夜だけを描いていて短い。
偏見や差別の具体的なドロドロしたやり取りの場面が出てくるようなことはなくサラリと読めてしまうのだが、患者たちの心情を想像すると、病の恐ろしさや生命について深く考えこんでしまう。
ハンセン病患者の実状を書き遺していて意義深いうえに、短く纏めながらも読者に対して物凄く重たいモノを渡していて、文学作品として秀逸。
読了日:2015/07/12