カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』

どうもこんにちは、富田林薫(とんだばやしかおる)です。
遠洋マグロ漁船乗りです(ぇ?

「ああ~お誕生日記念30首」。

2006-07-03 12:41:47 | Weblog
「うひひな樹液の啜り方」。

春の野にこんにちはしておもむろにネコふんじゃったを弾きまくりたい

とてもよい毛並みの猫にさよならを告げてきましたもう会えないと

うそつくと頭のうえに金ダライ落ちてくるわよ 神はみてるの

海老のないカップヌードル投げ捨てて通勤電車で海まで向かえ

いま席をたつと仕掛けたトラップが爆発します もう少しいて

正論は窓の外からやってきて自慢のフックを放っていくのだ

壇上に立って最期の君を見る頬朱に染めて手榴弾のピン抜く

砂浜で二時間泣いたきみの手に羊のぼくがわたすハンカチ

ここだけの話しなんだけどタバコ屋の梶原さんは蒸気動力

お隣は漢和辞典を笑い読むパラダイス色の少女でした

日曜の音楽室の白い手の触れるピアノの午後の感触

自動車のコマの上での家族なら億万長者の夢もみられる

海を描く売れない画家の妻となり青の深さと岬で暮らす

仔猫には餌をあげない条例のおしゃれな市長にうんち爆弾

マルハチの真綿布団にくるまれてつのる想いは二倍二倍に

鼻水が止まらぬ君の傍らにクリネックスとなりて付き添う

今宵まで夢見る少女でいさせてと抱きしめている牛乳石鹸

ぼくたちは魔法の箱と信じてた家具調テレビをみがいてた頃

涙して小石を高く蹴りあげて落ちた場所から踏み出せばよい

集めてはあつめきれない空言の捨て去る場所の地図をください

スルメイカ10枚まとめて噛み切るわ天が与えた試練と信じて

脱ぎすてたルーズソックス校庭のうさぎの群れにふわり隠れて

春休み一緒にかよった川沿いの今はないよねエレクトーン教室

冬の朝ふみだした靴にカツカツとコンクリートは答えてくれる

お湯きりが苦手な君に手をそえて熱いぺヤングかたむけている

静寂を海に求める画家の手のリキテックスのセルリアンブルー

本日のおすすめメニューの黒板に白いチョークでぼくの名を書く

きみの目は魚のようでまばたきを忘れてしまったブライスドール

汚いぞ奥さんいるの黙ってたのねおまえなんかにゃワイドキッチンハイター

おわかれは(T_T)真っ赤なスカーフにぎりしめ手をふる僕らに笑顔でこたえて