マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

歯痛

2005年11月02日 | 日記
shika1

昨日から歯が痛かった。
今朝も痛くて鎮痛剤を飲んでお出かけした。
帰宅して、一目散に歯医者さんに行った。
2年ぶりの来院だった。

8ヶ月前に歯に詰めた詰め物が取れた。
上の奥歯で支障がなかったので放置した。
放置して8ヶ月なんて!
私のずぼらな性格が出ている。

でも毎日平気な顔をして過ごしたわけではない。
いつも「歯医者さんへ行きなさい」という強迫観念にとらわれて
心地よい8ヶ月ではなかった。
一度歯医者さんへ通い始めると永遠と長い。
その時間の拘束が嫌で放置したのである。

でも今度は下の奥歯がガタガタで痛い。
もう限界だと思って来院した。

ここの歯医者さんは家族全員お世話になっていて
特に私は結婚以来お馴染みだから30年近い。
小さな子供だったジュニアが今はテキパキと診察している。
もちろん私がずっとお世話になってきたお父さま先生も現役。
それに今はジュニア先生の従兄弟さんもいらしている。

来院すると先生や看護婦さんに口々に「お久しぶり」と言われた。
本当に久しぶりだから、そして相当重症だからバツが悪く
手みやげの菓子折りを持参して
「休憩の時、皆さんで召し上がってください」と言った。
これからこの性質の悪い患者の面倒をみてくれるわけだ。
菓子折りのひとつも持って行ってバチは当たらないだろう。

診察台に座るとジュニア先生が「ありゃ~!」と言った。
そしてレントゲン室へ。
下の奥歯はかぶせた歯の奥で本来の歯が虫歯に侵されて
もう残骸しか残ってないとのこと。
それにブリッジかけていた奥から2番目の歯はもう抜いていた。
これで奥歯が2本なくなったわけだ。

治療の選択肢は2つ。
奥の2本をインプラントにするか入れ歯にするか。
その言葉にショックを受けて診察台で倒れそうになった。
自分の「老い」に気絶しそうになったのだ。

インプラントは大学病院へ通わなきゃいけないし
先生の話では1年がかりだと言う。
それにインプラントにした友人の話を聞くと気の弱い私は
鳥肌が立ったことがある。
外科的治療を歯ぐきでするのだ。
とても精神的に耐えられる強さはない。

そんなことを言うとジュニア先生は
「じゃ!しかたがない入れ歯ですね」と意図も簡単に言う。
昔は可愛らしい小学生だったのに、私を打ちのめすのか?
・・・・・と思った。

性質の悪い患者とは最初に言ったけれど、それはこのこと。
結局インプラントにも入れ歯にもしないで奥歯2本抜けたまま
生活したいと言い切った。

ここで押し問答。先生は
そうすると他の歯に負担がかかり、悪くなるのも早いと言う。
どちらも互角の戦い。
私は女としての体裁を考え、ジュニア先生は歯医者さんとして
私にこんこんと諭し始める。

結局、上の奥歯の治療中に考えることに結論を延ばした。
これからジュニア先生と私の戦いだ。

菓子折りを持って行くからには下心がないわけでもない。

治療中に私は先生に言う。

「先生・・・・
私の母今入院中で週に2~3回和歌山へ行ってるねん。
片道2時間かかるし、メッチャ忙しい毎日で
今も和歌山から帰ってすぐここに来たん。
これからチマチマと来院出けへんから
一度来たらイッキに診てちょううだい」

大阪弁でまくし立てて言う。
優しいジュニア先生は私の言い分を聞いてくれた。

「無理したらあかんわ。もう若くないし。
今日時間ある?あるなら型取りまでしとこ」

若くないは余計なことだわと思いながら・・・
今日はレントゲンを撮って、悪い歯を処置して、歯石取って
上の奥歯の型取りまでしてくれた。

帰りはお父さま先生と散々おしゃべりして。

「あなたはいつまでもお若くて元気やわ」と言われた。

声だけはデカイし、話好きだからどこでも誰とでも話をする。
典型的な大阪のおばちゃんである。

shika2

果たして私の下の奥歯は
インプラントか入れ歯か放置か・・・・。
いずれにしてももう少し歯ぐきが回復しなきゃ
次の選択肢は無理みたい。

他にも小さな虫歯がいくつかあると言われた。
一度歯科医院の門をくぐるとこの有様。

しばらくは歯医者さん通いが続きそうだ。





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