マドンナのナイショ話

あなたに話したいあれこれ

春の雪

2005年11月20日 | 映画
haruyuki1

レイトショーで映画を観て来た。
今話題の悲恋の物語「春の雪」
原作は三島由紀夫。
主演、妻夫木聡、竹内結子。
監督、行定 勲。
主題歌、宇多田ヒカル。
これだけ聞いただけでも見逃せない映画だ。

物語は清顕(妻夫木)と聡子(竹内)が子供の頃
庭園の見える縁側で歌留多取りをするシーンから始まる。
この場面は二人の運命を暗示する大切なシーン。

瀬を早み 岩にせかかる 滝川の・・・・・
われても末に あはむとぞ思ふ・・・・

私の好きな歌・・・この歌の意味わかる?
川の流れが早くて、岩に止められた流れが
一度はふたつにわかれても
またいつかひとつになれるように
私たちも何かに邪魔されても
将来はきっと一緒になろう・・・・そういう意味なの。

そして春の雪が舞う。
美しい情景から物語は始まった。

大正初期の貴族社会を舞台に破滅へと運命づけられた
悲劇的な愛の物語。

優雅で華麗で綺麗な言葉で綴られている原作を映画に。
聡子役の竹内結子が素晴らしい演技を披露した。
まさに体当たりの好演だった。

「世界の中心で、愛をさけぶ」で純愛映画の監督の地位を
不動のものにした行定 勲監督を
またひとつカリスマ化させた映画だと言っても過言でないと思う。

「四月の雪」
「私の頭の中の消しゴム」
「春の雪」

いずれも哀しい今秋のラブストーリーだった。
「春の雪」必見である。

・・・・私が、清様をどう思っているか、おわかりになる?
おわかりになりません?
・・・・私がもし、いなくなってしまったら・・・・清様、どうなさる?

今朝、目が覚めたらこの雪でしょ。
どうしても清様とふたりでこの雪の中へ出て行きたくなって
生まれて初めて、こんなわがままを申しました。
許してくださいましね。
昨日は、まるで許嫁のようにご紹介してくださって、嬉しかった・・・・。

後悔はしていません。
この世ではもうあの人とは、二度と逢いません。
お別れも存分にしてまいりました。

罪を犯している私たちには、いい来世は訪れないでしょう。
けれど、どんなものに生まれ変わっても
私は必ず清様を見つけ出します・・・・。きっと。

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