日本という国がアメリカの「51番目の州」と云われることがあるが、沖縄はそこにも入らず、沖縄に駐留しているベースの人たち(米軍)に云わせると、少なくても沖縄は今もアメリカの植民地(植民地下にある)だと云っている。
なので、例えば交通事故にあっても、相手がベースの人(特に兵隊であったなら)であれば、どんなに自分が正しいのであっても英文で書かれている書類を見ると悪者になってししまったりする。
日本の警察(警官)は手を出すことが出来ない。ベースが相手だと事故の確認をしただけで、ベース(基地)から「セキュリティー・フォーセス(昔の言葉で云うところの「MP」)」が来たら「あとはセキュリティー・フォーセスに!」といい、その場を足早に(本当に足早に)立ち去る。
そしてその瞬間から日本の警察から、米軍に事故の対応が変わる。
そこでは自分の意見を言ったり、とおすことは限りなく難しい。
どれだけの英語を話すことが出来るか、また話せてもだ。
相手の腰にはオートマチックがしっかりとぶら下がっている。
そんな相手になまじの英語と度胸では歯が立つわけがない。
そして交通事故だけではなく「またも!」というと沖縄に住む人たちに叱られそうだが、ベースの人による「婦女暴行」や「住居侵入」などの事件が続発している。
これも沖縄の現実。
「青い空と海」「移住」という甘いイメージだけが沖縄ではないのだ。
話は変わるが、国道58号を一度でも走ったことのある人なら分かるだろうが、カーナビにはベース(基地)が写らない。
特に嘉手納あたりでは国道以外はカーナビに表示されなくなる。
国道の両側は基地。
「ここはどこ?」そんな錯覚に陥る。
しかし、それは錯覚ではなくまぎれもなく事実。
ここは「沖縄」。
沖縄というところは、観光やベースに依存すること以外、生活することはとても大変なところ。多くの人がいくつも仕事をこなしていたりする。そして日本という国は沖縄になにもさせて(自立させることをさせてこなKった)こなかった。
沖縄はいまだ「アメリカ」そのものなのだ。
日本の終戦は8月15日だが、沖縄は6月23日、沖縄返還の日だ。
でも沖縄での戦いはまだ終わっていないのだ。
ここで、この沖縄の海で起きていることは、まったくといっていいほど本土に伝わっていかない。マスコミも沖縄以外では取り上げない。
ここで、この海で何が起きているか。
多くのビーチはコンクリートで固められている。
辺野古では、海を埋め立ててわざわざ滑走路などを作る必要もないのにアメリカのために日本が莫大なお金をかけて作っている。
そこでは海を守って体を張っている人たちがいて、で、その人たちを自衛隊や日本の国がやとった会社のダイバーたちが妨害を繰返している。
沖縄は日本という国の防波堤になり、多くの民間人が犠牲になったところ。
そんなところなのに、日本という国はアメリカという国に魂を、沖縄を売り、アメリカとともに戦後60年以上たっているのかかかわらず、まだ沖縄をいじめている。
沖縄はアメリカではなく日本なのだ。
その事実を伝えたい。