玉川な日々

一日の疲れは玉川に流して・・・

砂漠化するスペイン

2008-08-19 10:16:13 | 海外ニュース
大げさなタイトルでもないほど、水不足が深刻なスペイン。(1)

この40年間で最大の水不足に襲われるスペイン。気象の専門家は

「気候変化の影響をスペインはまともに受け深刻な被害がでている。サハラ砂漠は徐々に

スペインまで広がっている」と警告している。

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いまや水は石油と同じく、武器として政争の具となっている。また、地域的な対立

(水が比較的ある北と渇水の南)、政府と反対派といった具合に。

バルセロナでは 水不足のため 噴水はストップ。給水制限が続いている。

カタロニアでは 隣を流れる Ebro川から 水を引こうとしたが 拒否された。

いまでは 大量の飲料水を フランスから輸入している。

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バルセロナだけではない。地中海地方、カタロニアからバレンシア、アりカンテ、

ムルシア、アルメリア地方は深刻だ。

PSOE 左翼政権が2004年に政権についてから、それまでPP(国民党)が進めていた

北部から南部への給水パイプライン建設計画をすべて中止。

その代わりとして 大電力を消費する 淡水化施設を900個建設した。

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PSOEを支持する環境団体も淡水化施設の排出するCO2による環境影響には口を閉ざす。

この水不足での唯一の救いは何か?

それは、子供たちが 水の大切さを 肌で感じて 水を大切にすることを知ったことか。

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基本的なインフラをめぐって 政治的な争いをするとは。

日本でも 原子力発電反対を 重要政策として 推進してきた 共産 社民 民主。

いまは その重要性が再認識されて 安全性の確保のための 研究がすすむ。

成田空港にしても 過激派を裏で支持し建設反対してきた 左翼政党 党首も いまは

知らん顔で 成田空港から 外遊に出かけている。

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政治が地球を砂漠化させているといってもいいかもしれない。



参照
1)「Spain sweats amid 'water wars' 」,BBC News,18 August 2008

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