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チョット一言

 父と私の百年戦争 (CTの撮影)

2007-10-21 | weblog





予約の時間は10時半でした。
14時半と言う選択も有りましたが、なぜか早く終わらせたいという気が有って、この時間を選びました。
その日はサークルの日でも有ったのですが、
迷う余裕はありませんでした。

いつものように、10時に総合受付を済ませ、受信票を持って1階の放射線科へ提出です。
その受信票をを見た、看護師の方が、
 「同意書をお持ちですか?」 
と、たずねます。
その日の朝、父に書いてもらった同意書を出しました。

父に色々説明しても、理解はとても難しいと思ったので、
 「今日の診察には、この同意書がいるので、ここに名前を書いて・・・・」
それだけを言って、名前を書いてもらいました。
父は特別に怪訝な様子も、質問をするでもなく、名前を書いて渡してくれました。
血管造影剤を入れてのCT撮影の場合、後で、吐き気やめまいなどを起こす事があるらしいのです。
その事についての、誓約書のようなものでした。

その同意書を見た、看護師は
 「この先を行って、左に曲がると、地下に下りる階段があります。
 そこから地下へ下りて左側に、CTの検査室が有りますので、そこでこの受信票を出して、
 お待ち下さい。」 
と言われました。
云われたとおり、父を先に促して、地下へいきました。
地下へいくと、通路も狭く少し明るさも上の階とは違ってて、気持が迷いそうになりました。
CTの検査室は、ちょっと分かりにくく・・・・。
それでも部屋へいくと、もう随分の人が待っていました。

順番に名前を呼ばれ、処置室へと入っていきます。
10分もすろと、血管注射をさしたまま、出てきます。
腕の上に、渦巻きのビーカーのような形の物が固定されています。
点滴の小型の物の様に感じました。

痛くはなかったらしいのですが、異様な状態に、私も父もちょっと驚きました。
父はもちろんですが、私も初めての光景に、目を見張り、
一体これから何が始まるのだろうか・・・・そんな見えない不安で、待合室の長椅子に座ってました。

名前を呼ばれ、注射器をさしたまま検査室に入っていきます。
時間は大体20分~30分位のようです。
金属製の物や入れ歯などは、外すように云われます。
入れ歯は、それぞれ紙コップに入れて・・・・・。

暫くすると、看護師が、私の名前を呼びました。
何かと、傍に行くと、
暫くは・・・・大体1時間くらいは、この院内にいるように・・・・と言われました。
吐き気がしたり、気分が悪くなったり、めまいなどを起こす場合があるので、暫くは・・・・お願いします。
との事でした。
その場に10分くらい、椅子に座っていましたが、父がどうも落ち着かないようでしたので、
1階に上がり、会計の方で暫く時間を過ごす事にしました。

どうだった・・・・と、父に聞くと、
頭が痛くて気分が悪かった・・・・と、いいます。
もう嫌だと、言いましたが、
大丈夫、帰る頃には忘れてるワ・・・・そんな、のんきな私です。
会計を済ませ、1時間にはまだまだ時間があります。
どうしたものかと、父の様子を見ていたのですが、そんなに・・・・異常も感じませんでしたので、
30分くらいで、病院を出ました。
ちょっと驚いたのは、会計で3350円払った事です。
高齢者(老人)医療で、1割負担です、と言う事は、
私たちがこの治療を受けると、1万円位払う事になります。
凄い値段だ~~~~~と、思いました、うかつに病気なんかになれないわ、
と言うのが、私の感想でした。

途中でお昼でも・・・・と、考えたのですが、
それこそ、めまいや、吐き気などが起きると、大変なので、寄り道をせずに帰りました。
12時を少し回っていました。
軽くお昼を済ませ、父はいそいそと部屋へ戻っていきました。
後で覗いてみると、軽いいびきをかいてお昼寝でした。
いつになく、疲れたのでしょう。

お昼寝から覚めた時、今日の大変な出来事は、すっかりどこかへ飛んでいました。
父は、何も無かったかのように、3時のコーヒーを美味しそうに飲んでいました。