父は、一人暮らしをしていました、幸い直ぐ近くに、遠縁の方がいて、
日々の食事は、作ってくださっていましたし、私も週に1度は出かけて行ってました。
2ヶ月に1度は、我が家の方にも来ていました。
でも、なんだか落ち着かず、2日目になると必ず、
「チョット、帰ってくる」を連発していました。
御近所の、昔からのお仲間の方が、毎日のように遊びに来ているようでした。
たまには、チョット遠出をしたりと、楽しく過ごしていたようです。
で、その方達の事が気掛かりで、我が家にいてもどうも、ドッシリと出来ません。
今年の7月に来た時も同じでした。
でも、その頃になると、お仲間も一人減り、2人減り、
この春頃からは、尋ねてみえる方もいなくなっていたようです。
それぞれ、入院されたり、亡くなったりで・・・・でも、父は家でその方たちが来るのを、
楽しみに待っていたようです。
どうだったのでしょうね、その辺の心の、動きとか移ろいととかが私にはつかめませんでした。
7月に主治医に、もうスッカリ止めていた『睡眠導入剤』を、
夜、寝付けないので・・・と言って、貰い始めていました。
九月に入り、その薬の管理に問題が発生、
一週間分の薬が4、5日目には無くなって、病院に来るようになったらしいのです。
その状態と父の様子を見た主治医は、認知症のテストをされたようです。
「数値の計算は素晴らしいですが、その他の面では、ほぼ認知症と、思われます」
その結果に、さほどの驚きはありませんでした。
父との日頃の会話の中で、多少は感じていた事でしたし、叔父や叔母達も同様の症状が出てました。
でもこうして面として言われると、些かショックでした。
さて、我が家に来たその日から、父の奇行が始まりました。
私は仕事柄、特別違和感は感じませんでしたが、家族には異様に見えたらしいです。
記憶障害・・・・・新しい事が覚えられず、過去の記憶も曖昧になる。
見当識障害・・・・時間や場所がわからなくなる、重度になると、人の認識も出来なくなる。
この2点が当てはまりそうです。
随分昔の事は案外覚えているのですが、最近の事はまるでダメです。
例えば、食事を済ませて、2、3時間後には、食事をした事を、全く覚えていません。
私が留守をする時、
「お昼にこれを食べてね」 と、言ってもお昼が何時なのかわからない様子です。
それで、
「おなかが空いたら、これを食べてね」 と言うと、OKのようです。
家族の者は、特別な考えも無く、いろんな事を言うので、時々混乱しています。
例えは、
「今度は**日に、又病院に行かないとね・・・」
なんて言おうものなら、大変です。
“病院に行く・・・・” と言う、言葉だけが、頭に残ります。
急に着替えだしたり、髭剃りを始めたり・・・・・何度、説明しても、その時は解っていて、
とりあえず落ち着くのですが、又暫くすると、着替えを始めます。
「今日は病院には行きません、明日も行きません。」
これを、何度か繰り返して、やっと落ち着きます。
家族には、過去の事は大体忘れているので、いくら言っても構わないけど、
先の事は言わないように、混乱するから・・・・と頼みます。
何か起こるとその都度、家族に説明して、協力を促しています。
父が来たその夜、娘が
「お母さん、今日、3回もお爺ちゃんから、お帰りなさいと言われたよ・・・」
と、言いました。
「そう、その内、貴女が、ただいま~~~~って、帰ってきたら、
どちら様・・・なんて言う様になるかもね・・・」
と、言うと娘は、驚いていました。
根が優しい子ですから、その夜から、お帰りなさい、と言われたら、
その都度、ただいま・・・・と、言っているようです。
祖父の話も真剣に聞いてやっています。
見ていると、面白いです。
認知症の人は、その瞬間、瞬間を生きていると言われています。
全くその通りです。
現在が少しでも過去になると、その都度置いてきています。
明日の事を言っても、その事柄だけを、今に当てはめようとします。
私が習った教科書通りには、当てはまらない事も有りますが、
それが、個性なんでしょうね。
でも、繰り返しの作業で、簡単な事は覚えていけるようです。
中々、捨てたものでも有りません。
父は、一人暮らしをしていました、幸い直ぐ近くに、遠縁の方がいて、
日々の食事は、作ってくださっていましたし、私も週に1度は出かけて行ってました。
2ヶ月に1度は、我が家の方にも来ていました。
でも、なんだか落ち着かず、2日目になると必ず、
「チョット、帰ってくる」を連発していました。
御近所の、昔からのお仲間の方が、毎日のように遊びに来ているようでした。
たまには、チョット遠出をしたりと、楽しく過ごしていたようです。
で、その方達の事が気掛かりで、我が家にいてもどうも、ドッシリと出来ません。
今年の7月に来た時も同じでした。
でも、その頃になると、お仲間も一人減り、2人減り、
この春頃からは、尋ねてみえる方もいなくなっていたようです。
それぞれ、入院されたり、亡くなったりで・・・・でも、父は家でその方たちが来るのを、
楽しみに待っていたようです。
どうだったのでしょうね、その辺の心の、動きとか移ろいととかが私にはつかめませんでした。
7月に主治医に、もうスッカリ止めていた『睡眠導入剤』を、
夜、寝付けないので・・・と言って、貰い始めていました。
九月に入り、その薬の管理に問題が発生、
一週間分の薬が4、5日目には無くなって、病院に来るようになったらしいのです。
その状態と父の様子を見た主治医は、認知症のテストをされたようです。
「数値の計算は素晴らしいですが、その他の面では、ほぼ認知症と、思われます」
その結果に、さほどの驚きはありませんでした。
父との日頃の会話の中で、多少は感じていた事でしたし、叔父や叔母達も同様の症状が出てました。
でもこうして面として言われると、些かショックでした。
さて、我が家に来たその日から、父の奇行が始まりました。
私は仕事柄、特別違和感は感じませんでしたが、家族には異様に見えたらしいです。
記憶障害・・・・・新しい事が覚えられず、過去の記憶も曖昧になる。
見当識障害・・・・時間や場所がわからなくなる、重度になると、人の認識も出来なくなる。
この2点が当てはまりそうです。
随分昔の事は案外覚えているのですが、最近の事はまるでダメです。
例えば、食事を済ませて、2、3時間後には、食事をした事を、全く覚えていません。
私が留守をする時、
「お昼にこれを食べてね」 と、言ってもお昼が何時なのかわからない様子です。
それで、
「おなかが空いたら、これを食べてね」 と言うと、OKのようです。
家族の者は、特別な考えも無く、いろんな事を言うので、時々混乱しています。
例えは、
「今度は**日に、又病院に行かないとね・・・」
なんて言おうものなら、大変です。
“病院に行く・・・・” と言う、言葉だけが、頭に残ります。
急に着替えだしたり、髭剃りを始めたり・・・・・何度、説明しても、その時は解っていて、
とりあえず落ち着くのですが、又暫くすると、着替えを始めます。
「今日は病院には行きません、明日も行きません。」
これを、何度か繰り返して、やっと落ち着きます。
家族には、過去の事は大体忘れているので、いくら言っても構わないけど、
先の事は言わないように、混乱するから・・・・と頼みます。
何か起こるとその都度、家族に説明して、協力を促しています。
父が来たその夜、娘が
「お母さん、今日、3回もお爺ちゃんから、お帰りなさいと言われたよ・・・」
と、言いました。
「そう、その内、貴女が、ただいま~~~~って、帰ってきたら、
どちら様・・・なんて言う様になるかもね・・・」
と、言うと娘は、驚いていました。
根が優しい子ですから、その夜から、お帰りなさい、と言われたら、
その都度、ただいま・・・・と、言っているようです。
祖父の話も真剣に聞いてやっています。
見ていると、面白いです。
認知症の人は、その瞬間、瞬間を生きていると言われています。
全くその通りです。
現在が少しでも過去になると、その都度置いてきています。
明日の事を言っても、その事柄だけを、今に当てはめようとします。
私が習った教科書通りには、当てはまらない事も有りますが、
それが、個性なんでしょうね。
でも、繰り返しの作業で、簡単な事は覚えていけるようです。
中々、捨てたものでも有りません。