さて、今回から飛び飛びになりますが、数回に分けて、
小樽の地にある総合博物館について、お話を進めていきましょう。
この場所の大きな見所である機関車庫３号というレンガ造りの建物は、
1885年に竣工された鉄道車両を収めるために作られたそれで、
日本に現存されている機関車庫の中では最も古い建物といわれています。
今回は、建物の一部分を写真として残し、機関車庫３号による
それの美しさを表現したいという考えから上の写真のような
構図となった事をここで付記しておきましょう。
機関車庫3号は、2010年4月末から一般に公開され、
３年半の年月を費やし、建物の修復を行われたというプロセスがあります。
復元されたそれを見たのは、初めてとなり、レンガによる
温もりのある赤をそのまま残されていた事に目を引くものがありました。
レンガから伝える機関庫の香りは、北海道の鉄道のルーツの証であり、
その歴史を建物を通じ、後世へ伝えるのが大きな役目だと言えますから。
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