今朝５時すぎ、おばあちゃんが死んだという連絡が特別養護施設からあった。
２年前に特別養護施設に移るまで、約１年半我が家で一緒に生活をしていた。
おばあちゃんはチャキチャキの江戸っ子タイプで、いつも元気ハツラツな人だった。もともといいところのお嬢さまだったせいか、太っ腹で、ハイカラで、豪遊好きで、体は小さいのにでっかいオーラを持った人だった。
我が家は閑静な住宅街にある。普通ならうらやましがられる環境なハズなのに、おばあちゃんは我が家の場所が嫌いだった。なぜなら静かだから。おばあちゃんが住んでいたのは駅前。目の前にはパチンコ屋さんがあったり、商店街が近かったりで、夜遅くまでネオンギラギラな場所だった。だから、昼間でも静かな住宅街がつまらないと言っていた。
なんつ～のかな、普通ではない。。。
そんなおばあちゃんの逸話はたくさんある。
いまだに語り草になっている話のひとつに、こんなのがある。
７０歳をとうに過ぎたある日、お向かいの歯医者さんの奥さん（当時５０歳代）がお腹周りがちょっとゆとりが出てきたので、１日20回腹筋をするようになったら、徐々にだけどウエストが絞れてきた気がするって言ったらしい。
それを聞いたおばあちゃんは、こりゃ私もやらねば！！！ と思いたち、突然腹筋をはじめた。もともと運動神経が抜群で、体力に自信があったから、自分の今の年齢なんてそっちのけで腹筋をしたら、腸がグルグルになっちゃったとかで、具合が悪くなった。そして私には向いてないと悟った（って当たり前やろっ！！）
とにかく、あの殺してもしななさそうなおばあちゃんが死んだ。
でもいまだに信じられないから、ちっとも悲しくない。
だって、私のおばあちゃんは無敵なんだもん！！！
８９歳と７ヶ月。。。大往生だね。