空飛ぶ自由人・2

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映画『バッド・デイ・ドライブ』

2023年12月09日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

ベルリンが舞台。
金融ビジネスマンのマットの家から始まる。
マットはちょっと強権的な父親で、
子どもには反抗されている。
妻との問題も抱えているようで、
仕事一筋で家庭を省みない感じ。
子供たちを学校に送り届けるため、
自慢の新車のシートに腰を下ろしたマットが運転を始めると、
知らない間に置かれた携帯電話に着信があり、
音声変換された声の主は
「その車に爆弾を仕掛けた。
座席に座った時にスイッチが入った。
座席の重みがなくなると爆発するから、降りてはいけない。
通報してもいけない。
これから伝える指示に従わなければ遠隔操作で爆破する」
と告げる。
犯人の正体、要求、目的のすべてが不明のまま、
戸惑いながらもマットは息子娘と共にドライブを続ける。
指定された場所に着くと、
同じように爆弾を仕掛けられた車に乗る同僚がおり、
同乗者が恐怖のあまり降りたため、
爆弾が破裂し、死んでしまう。
脅しは本当だったのだ。

別な場所では、
共同経営者がやはり爆弾を仕掛けた車に乗っており、
ある通知を銀行に出すよう指示され、、
脅迫者の目的がはっきりする。
しかし、銀行に通知を出した後、
共同経営者も爆発で死に、
マットにも同じ指示が与えられるが、
それで爆弾が解除される保証はない。
しかも、マットは2台の爆破の容疑者として
警察に追われる立場になる。
そして・・・

家庭での情景を描いた後、
車に乗ってからは、全編車の中で展開
もちろん、停車した場所周辺は描かれるが、
基本マットの視点から。
リーアム・ニーソンの大写しと、
怯える息子娘の描写と、
犯人の脅迫電話だけ。
これで91分間を持たすのだから、大した演出力。

「新幹線大爆破」(1978)と「スピード」(1994)のアイデアを想起する。

席を離れたら爆死、
という絶体絶命のピンチからどう脱出するか。
最後は、うまい方法で克服する。
なにしろ、「96時間」のリーアム・ニーソンが出演しているのだから、
救われるのは、分かっているが。

大変な拾い物
緊張感が持続し、面白い
必見

スペイン映画「暴走車 ランナウェイ・カー」(2015)のリメイク。
ドイツや韓国でもリメイクされている。
オリジナル作品のレビューを見ると、
間抜けだと、評判が悪い。
しかし、本作は、
英米仏合作で知恵が集結しているし、
スターも出ているから、
しっかり作っている。

監督はニムロッド・アーントル

原題の「Retribution 」は、「天罰」の意。

5段階評価の「4」

新宿ピカデリー他で上映中。

それにしても、私はリーアムの映画は沢山観ているなあ。
「最強オヤジ」に憧れているのだろうか。