湊かなえ「告白」

以前ブランチをつけていたら取材を受けている作者をたまたま見て、面白そうなので読んでみたいな～と思ってからはや半年くらい？映画化に伴ったのか文庫化されており、この度やっと読んでみました。
最近あまり本を読んでいないのですが、これは2時間くらいでサクサク読めました。読みやすいです。

各章が物語の誰かの一人称で語られるので、この章ではAさんの気持ちとなり次の章ではB子の立場となり、とその都度いろいろな角度から感情移入出来る仕組みになっていて面白かったです。まあ、この話の場合は感情移入というよりは、ああこういう人いるよねーみたいなあるあるを少し大袈裟にしたくらいだと思うけど。
中学生がメインなので、なんというか自分の昔を思い返してちょっと照れくさい気持ちにもなりますw 小説の内容は、殺人があってその犯人を追いつめるというものなので暗い話ですが。まあ最後はやや溜飲が下がったかな。ちょっと物理的にどうか？とも思ったけど映像にしたら映えるのでは。
映画は、TVでやったら見ようかな。第一章をどれだけ喋らせたのか見たい。

あと意外だったのが、ネットで世間の感想をちらほら見てみたら「後味が悪くてイヤ」「あまりに救われないので、読まなきゃ良かった」というものが結構あったこと。
私は後味よりも面白さをとっていたので、読書に求めるものって人それぞれだと思いました。