***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

1泊2日@尾瀬ヶ原&至仏山

2015-08-24 23:59:08 | 美味しい話とか旅の話とか

 

8月23(日)、24日(月)の1泊2日で、
6月の末に大雨予報でボツにした尾瀬ヶ原へ、リベンジを兼ね行ってまいりました。


今回も天気予報は微妙で、木道で滑るんじゃないかと不安だったけど、
2度も宿をキャンセルするのは申し訳ないというのもあり、
行くだけ行ってみようと。

午前3時半に出発して、尾瀬ヶ原へのアクセスに最も一般的な鳩待峠へ。

日曜日なのでマイカー規制があり、車は尾瀬戸倉の駐車場(@1日1000円)に置いて、
バスで鳩待峠まで(@片道930円)


 


鳩待峠到着は午前6時半。

到着時は本降りの雨。小降りになるのを待って午前7時に歩き出しました。

 

樹林帯の木道を軽く下っていきます。

心配していた木道は全くと言っていいくらい問題なく、ひと安心。
案ずるより産むが易し、ですね。

 

1時間ほど歩いて山の鼻ビジターセンター到着。
展示されている動植物の写真を観て、トイレ(@100円)を済ませ、いざ尾瀬ヶ原へ。

 

念願の尾瀬ヶ原。


 

振り向いた景色。

素敵です。

深い森にかかるガスも、浮かび上がるダケカンバの白い幹も、
そして延々と平ったい湿原の中に伸びる木道も。

来てよかったよぉ~

 

 

点在する池塘も美しく、

 

 

まあるい浮島がまた愛らしい。

ゆ~れゆれる浮島よ~♪ 

歌いながら木道を歩いたのは私だけじゃないはず(笑)

 

 

 

水面に映るダケカンバの惚れ惚れする美しさ。

私は白樺だと思っていたのですが、白樺の幹は白くなく、幹まで白いのはダケカンバ。
一番簡単な見分け方だそうです。

 

上の大堀川に架かる上の大堀川橋。そのまんま(笑)

 

橋の上から。
水草がめっちゃ元気。

 

牛首の分岐を左に折れて東電小屋方面へ行きます。

牛首という名は、このあたりの湿原が森に挟まれ少し狭くなって
俯瞰すれば首のように見えるからではないかと推察しましたが、
本当のところは分かりません(汗)

 

 

 

池塘に浮いているのは未(ヒツジ)草の葉。ぽつぽつと蕾が顔を出していました。
未の刻(午後2時)になると咲くという命名ですが、本当はもっと早い時間に咲くそうな。

 


前を歩くダンナ。スカートを履いているわけじゃありません(笑)
木道は原則右側通行。人のいないときは左側も歩いちゃいましたけど。
幅は40~50センチほど。ボケ~っと周りを見ながら歩くと湿原に落ちるので要注意です。

 

ヨッピ川に架かるヨッピ吊り橋。これもまんまだなぁ(笑)
吊り橋ですが、あまり揺れません。残念なり(笑)

 

橋の上から。こちらも水草たっぷり。どこを見ても綺麗ですわ。

 

小さく見えるのは東電小屋。
湿原にチラホラと咲く白い花はイワショウブです。

 


6月に予定していた時の目的は、湿原に揺れるワタスゲの群落を見たかったからで、
今回このイワショウブが少しだけ雰囲気を味あわせてくれました。

尾瀬ヶ原で出会った花についてはまた別記事にします。

 

尾瀬では以前に発電所建設の計画があったため、群馬県側は全て東京電力の所有地で、
尾瀬地域の山小屋はみな東電の子会社が経営母体だそうです。

 



なので、木道にも東電のマーク。
これからも尾瀬の環境整備、保護に頑張っていただきたいものです。

 

 

お昼は東電小屋に立ち寄り。 

 

小屋の前に置かれていた歩荷さん体験グッズ。こういう趣向、いいっすね。
当然私もやってみました(笑)

中身は空なのに結構重いしバランスがとりにくい。
100キロ近い荷を背負う歩荷さんもいるそうで、
それであの狭い木道を歩くって凄すぎだわ。

 

窓から湿原を眺めながらのお昼は、きりざい丼@700円
納豆やお新香を細かく刻んでご飯にのせたシンプルなどんぶり。
素朴で美味しかった~。そんでもって、けんちん汁がさりげなく絶品。

小屋主さんもスタッフさんもみんな明るくていい雰囲気だったな~♪


東電小屋から見晴の十字路へ。

東電小屋近くの木道は万年日陰のようで苔が生え、ここまでの木道の中で
唯一滑り易かったです。でも転んでないッスよ、ここまでは(笑)

 

チョコミントみたいな色合いのお洒落な建物は、見晴の十字路にある弥四郎小屋。
とっても好みです♪
雨も本降りになってきたので、ここらでコーヒーをと思い玄関に入り、
小屋番のおねえさんに「コーヒー飲めますか?」と尋ねたら、
「喫茶室の入り口は向こうです」
入り口に回ったら『準備中』の札。
「準備中になってますけど入っていいんですか?」と同じお姉さんに尋ねたら、
しばし確認の後「今日は営業しません」
って、なんなんだよぉ(汗)



仕方ないので、そのまま本日の宿、龍宮小屋へ向かいます。

特大サイズになった水芭蕉と比較のためのダンナ。
あの愛らしい水芭蕉はどこへ(笑)

 

ジャスト午後1時、龍宮小屋到着(これは正面に回って撮った写真)
こちらはもまたシックで素敵な小屋ですわ♪

 

受付を済ませ、案内された2階の部屋(210号室)へ。

窓が2か所ある明るい6畳間。
龍宮小屋は原則個室対応です。

 

窓から見える湿原の風景。素敵すぎて現実じゃないみたい。

 

尾瀬ヶ原の真ん中に建つ龍宮小屋からの眺め。
こんな風景の中に泊まれるなんて幸せ過ぎます。

 

よくメンテされている様子の館内。
どこもスッキリ綺麗です。トイレはなんとウォシュレット(嬉)

 

お風呂も有り~。知らなかった~。
石鹸、シャンプー等は使用不可でも、超嬉しい♪

この日の宿泊客はうちらを含めて11人(だったかな)と少な目だったので、
合間を見て一人でゆっくり入ることが出来ました。なんて贅沢。

 

夕食は午後5時半。けんちん汁がちょっと薄いかな~(←贅沢言うな)

 


午後9時の消灯時間と同時に就寝し、

翌24日は、前夜に用意してもらったおにぎりで朝食を済ませ、
午前5時半に小屋を出ます。

振り返っての龍宮小屋。お世話になりました。

1本道の先に小屋がある風景って、なんかこうキュンときますよね。

 

 

二日目の朝は薄曇り。でも徐々に良くなりそうな雰囲気です。

木道脇にはところどころ休憩のベンチがあります。
木道上ではなかなか休めないですもんね。

 

  

 

湿原には思っていた以上に多くの花が咲いていてくれました。
みな小さ目で、スタスタ歩くと咲いていることにも気づかない花もたくさん。
もったいないよね。 

 

池塘に映る空。時折青空が見え出しました。

 

 

山の鼻近くの景色。ここ、好きだわ~。

 

 

山の鼻から至仏山へ向かいます。ここは標高1,400m。
至仏山は2,228m。
約3kmの距離で標高差800mは結構キツイ登りが続くということですね(汗)

 

森の向こうに目指す至仏山があるはずですが、この時点では見えず。

 

登山口の脇にあるポストに登山届を入れて、いざ登り開始。

植生保護のため、この東面の登山道は森林限界から上部は上りのみの
一方通行になっています。

 

昨日までの降雨で、延々と続く階段状の登山道は沢状態で、
足の置き場所にひと苦労(汗)

 

階段状の次は滑りやすいことで知られる蛇紋岩がお目見え。
普段以上に慎重に歩みを進めます。
変に緊張すると体が硬くなるので、力を抜きながら慎重に。難しいぜよ(汗)

 

 

尾瀬ヶ原が見渡せる場所で栄養補給のひと口羊羹。
旨いっす♪

 

このあたり、木の階段が逆層スラブみたいになってて歩きにくいったらないんだけど、
湿原には日が差し始め、正面の燧ケ岳はてっぺんが見えて「おおおぉ~~(嬉)」
思わずガッツポーズのダンナ(笑)

 

もう少し高度を上げて、

尾瀬ヶ原全容。湿原と川に沿った拠水林、それを囲む山々、燧ケ岳。

なんて素晴らしい眺め。昨日、今日と歩いてきた木道もくっきり見えるんですよね。
ちょっと鳥肌が立ってしまいました。

 

目指す山頂が初めて見えたあたり。山頂が見えると、いきなり元気が出ます(笑)
ここの階段はとても歩きやすかったし。

 

頭上に青空が広がりだし、

登山口から4時間近くかかって、至仏山山頂(2,228m)に到着♪ 

 

山頂の一番高いところからの眺め♪


しっかし、歩きづらくてほぼ直登の登山道はキツかったなぁ。

相変わらずのヘタレ登山だわ(汗)


でも、楽しいんだよぉ~~

 

山頂で、カップラーメンと残りのおにぎりでお昼を済ませ、
食後は豆を挽きドリップでコーヒー(←これは山の定番になりそうです)

 

下りは鳩待峠に続く道をいきます。

 

ゴツゴツした岩稜地帯があり、登ってきた東面と雰囲気が変わります。

 

小至仏山山頂から。

 

下りの道は上部にも湿原があり、歩くのも気持ちがいいです。


しかし、この先の木道で私はすっ転び、木道脇の草地へ仰向けでダイブ(汗)

起き上がれずジタバタするその姿を見て、
ダンナ曰く「ミュータントタートルズみたいだ」←(怒)

 


と、締まらないラストになってしまったが、
生まれて初めての尾瀬は、思い描いていた以上に素敵な場所でありました。


来年はぜひワタスゲの群落を見たいな~

 

見れるかな~

 

 

 

 

 

 


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