***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

京都の旅@三日目

2012-09-25 23:59:59 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

京都3日目。

本日の朝食は近くのベーカリーショップで買ったパンとスープ(笑)

今日も早いです。

 

まずは清水寺。

清水道のお店はまだ一件も開いておらず。
時刻は午前6時40分。当たり前か(笑)

 

 

清水寺到着。左が仁王門、右手前が西門、奥が三重塔。
西門、三重塔は朱色がかなり褪せてるようですね。

 

まだ誰もいない清水の舞台。

向こうに見える奥の院は朝倉堂とともに改修中。
この改修は総予算40億円、平成20年から11カ年にも及ぶもので、
最終的には国宝である本堂も修復されるとのこと。

日本の財産ですもんねぇ。

 

反対側から。京都市内が見渡せます。遠くに見えるのは嵐山でしょうか。

 

他に人がいなかったので、ちょっとポーズをとってみたり(笑)

 

本堂と舞台。

 

音羽の滝。

修学旅行の時、3つの滝はそれぞれ長寿・恋愛・学業成就の御利益があると聞き、
本当は恋愛成就の水を飲みたかったけど、恥ずかしいので学業成就の方を
飲んだ記憶があります(笑)。
お寺によると、どれも御利益は同じなのだそうです。

近所の方なのか、長い柄の先に漏斗にホースを繋いだものでペットボトルに
お水を汲んでる人がいました。
毎日飲んでたら、さぞや凄い御利益かと(笑)

これは柄杓の滅菌装置。
修学旅行生とかは直接口をつけちゃいそうですもんね(笑)

 

 

下から見上げた舞台。
よくまぁこんな高い舞台をつくったもんだわね。

 

 

 

 

産寧坂(三年坂)と二寧坂(二年坂)。

三年坂で転ぶと3年後に、二年坂で転ぶと2年後に死ぬと言われてるとか。
子供たちが走って転ぶことの無いように、という戒めですね。
でも、転ばないで良かった~(笑)

 

 

 

 お次は銀閣寺へ。全部バス移動です。

平安神宮の大鳥居はバスの車窓から。

 

銀閣寺前の道に土塀を直しているお宅有り。
古都ならではの土塀。やっぱり専門の技術が必要なんでしょうね。

 

銀閣寺到着。正式名は東山慈照寺。

総門から参拝受付の中門までの間にある、石垣、竹垣、椿の生け垣の3段の垣根は
銀閣寺垣と呼ばれているそうです。

前回来た時もこの風景は凄く印象深くて、何度か夢に出てきたことがあります。
写真は人が途切れたほんの一瞬です(笑)

 

 

銀閣です。

って言わなくても分かるか(笑)
もちろん国宝。一層は書院風、二層は唐様仏殿の様式、だそうです。

 

これこれ、一心居の竈の窓ですよね。花頭窓(かとうまど)と言うそうです。

窓の向こうは白砂の銀沙灘(ぎんしゃだん)。

銀沙灘は波紋を表現しているとのこと。

 

銀閣と向月台(こうげつだい)と銀沙灘。

向月台は、この上に座って東山に昇る月を眺めたと言われています。
富士山型と書いてあったけど、私にはプリンにしか見えないわ。

ちなみにこの写真は誰もいない瞬間を5分間待って撮ったものです(笑)

 

次の瞬間はこれです(笑)

 

こちらもほんのり秋の色。良いわ~。

 

苔寺の通称で知られる西芳寺庭園を模してつくられたという庭園は、
やはり苔が見事。
とても暑い日でしたが、緑陰は涼やかで、土と緑の香りがまた良ろし。

 

洗月泉。水面に月が映るんでしょうか。
今は洗銭泉になっているような(汗)

 

展望所からの眺め。ここからでも銀沙灘がクッキリと見えますね。

 

木陰で修学旅行生たちが行き過ぎるのを待ちます。

 

錦鏡池を前にした銀閣。侘び寂びの美しさだわね~。

 

銀閣との別れを惜しむように、振り返りつつその姿を写真に残す私でありました。

 

 

お次は平安神宮。

応天門。
鮮やかな朱色に松が映えます。

 

 

大極殿。
なんとまぁ見事なシンメトリー。対称じゃないのは樹木だけ。

しかし、この時の陽射しは半端無かったです(汗)
暑いし、白砂の照り返しが眩しいのなんの。

 

白虎楼。

お庭(神苑)を見るつもりだったけど、あまりの暑さにダンナが難色を示し断念。
池に架かる泰平閣が見たかっただよぉ。

 

ということで、平安神宮はプチ見学となり、その後はとにかくどっかでひと休みをと、
ホテル近くまで戻ってお茶。

タナカコーヒーという喫茶店です。
お店もスタッフの方もいいカンジ。

お昼前だからお茶のつもりだったけど、ちょっと疲れたので甘味(笑)

これが意外と(と言ったら失礼だけど)美味しかった。

あとで確認したらお会計が300円程少なく計算されていて
でも戻るのも面倒なのでそのままいただいちゃいました。すんませ~ん(汗)

 

お昼のお店に行く前に、空があんまり綺麗だったから、三条大橋の手前からパシャ。
それにしても暑かった~。

 

お昼は先斗町の京懐石料理、ふじ田にて。

店構えは大きくないけど、知らなかったらお値段が怖くて入れないっぽいお店(笑)

 

予約はいつものごとく一休です。
希望した窓側の個室は落ち着いた佇まい。飾られた絵も素敵です。

向かいは歌舞練場で、着物姿の艶っぽいお姉さんたちが
入れ替わり出入りしてて、それを見てるだけでも楽しい(笑)

 



  

  

お料理は通常6,200円という7品+ドリンクが3,700円。

すんごく美味しかった~~。
と~~~~っても美味しかった~~。

特にどれがと言えないくらい、全部のレベルが高い。

担当してくれたスタッフの方のお話も楽しくて、こういう店に慣れていない
私たちでも、ゆったりとリラックスしながら食事出来ました。

結婚記念日&京都でいただく最後の食事をここにして良かったわ~。

ふじ田さん&一休さん、ありがとです♪

 

 

お腹を一杯にして向かったのは永観堂禅林寺。

 

 

禅林寺は、もみじの永観堂と言われるほどの京都有数の紅葉スポットだそうで、
そのとおり境内は楓だらけ。
全部色付いたら見事でしょうね。

 

軒丸瓦の花の間にはもみじが描かれていました。

 

 

諸堂入り口。後ろに見えるのは多宝塔です。

 

 

青もみじを映す、お堂の間にある小さな池。とても綺麗でした。

 

右側の新しい建築物はエレベーター。お年寄りには有り難いですね。
違和感のないつくりもいいカンジです。

 


     【参考写真】

阿弥陀堂に安置された阿弥陀如来像。通称『みかえり阿弥陀』。
前を向いていない如来様は初めて見ました。
「あらっ」っていうくらい小さかったです。
由来はこちら

 

御影堂の前に置かれた水琴窟。
柄杓で水を落とすと、深いところからカンコンという音が響いてきました。
暗いところに吸い込まれそうで、ちょっと怖かったです(汗)
模造竹なのが残念。

 

御影堂と開山堂をつなぐ回廊、臥龍廊の階段は弧を描いていて
とても凝っています。
龍のしっぽを表してるんでしょうか。

 

臥龍廊から眺める楓も美しい。欄干が低くて危なそうですが、

 

これくらいなので、それほどではありません(笑)

 

放生池の楓は結構色付いていました。

 

 

 

京都旅行の最後となるお寺は南禅寺

囲いの石塀等は無く、開けた場所に巨大な三門がド~ンと現れます。

ホントに大きい。大迫力です。
この三門は日本三大門の一つに数えられているそうです。
ちなみにあとの二つは、同じく京都の知恩院と山梨の久遠寺とのこと。

 

 

内側から。手前の木は楓。ここも色付いたら見事でしょうね~。
いや、色付かなくても充分綺麗だけど。

 

三門の後に控える法堂(はっとう)は、2度の焼失により
明治42年に再建されたものだそうです。
そのせいか分からないけど、薄い山吹色の壁に花頭窓が映える
ちょっとお洒落な感じのお堂ですわ。

 

何故にお寺にレンガ造りの橋が???
これは、明治23年に琵琶湖疏水を京都市内に引き入れるためにつくられた
水路閣というもので、古代ローマの水道橋を模しているそうです。
今でも現役で活躍しているというのが凄い。

昔の建築物って、今だったら不要とされるであろう贅沢な装飾が施されていて
優雅だなぁと思いますわ。

 

 

その水路閣の奥にあるのが南禅院。

ここのお庭は京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されているそうで、
ぜひ行きたいと思っていた場所です。

 

閉門時間近くになり、他に誰もいなくなった南禅院。

 

鬱蒼とした山を背にしたお庭は、風もなく、静かすぎるくらい静かでした。

 

静寂の中、総桧の方丈を囲むような楓の一部に陽が差して、
その時何故だか分からないけど、涅槃寂静なんて言葉が不意に思い出されて、
ああ、ここは確かにお寺の境内なんだなぁって思ったり、、

上手く言えないけど、南禅院のお庭はとにかく素敵だったんですよぉ。

 

 

南禅院を後にして、三門まで戻ってきたのが午後4時40分。
この時、門の内部に『拝観受付終了』の立て看板が出されていて「え!?」

入れるんですね、三門の中に(汗)

それを知ったダンナは「頼み込んで入らせてもらおう」って
入る気満々だったんですけど、私は南禅院の庭でもう満腹状態だったし、
無理矢理入るのも恥ずかしかったので、反対して入らず。

あとで調べたら、三門の上層には如来像や羅漢像、極彩色の天井画もあって、
更には、歌舞伎の「絶景かな絶景かな」という石川五右衛門の名台詞は
この楼上を舞台にしたものだという話し、、

あ~~、入ればよかった~~

たまにはダンナの言うこともきくべきだった~~(笑)

 

 

という感じに、感動も後悔も織り交ぜながら京都最終日の日も暮れまして、
新幹線の時間まで2時間を残すのみとなり、

駅に行く前にゆっくりコーヒーでも飲もうかと、ホテルの近くでカフェを探していましたら、

『喫茶葦島』と書かれた小さなプレートが雑居ビルの壁に貼られているのを見つけ、
この「出来れば来て欲しくないけど、でもどうしてもっていうなら来ていいよ」みたいな
感じが面白くて、ちょっと覗いてみようかとエレベーターで上がってドアが開いたら、
いきなり店内(笑) 
なので退却することもできず、というか、いい雰囲気だったので、そのまま入店。

 

 

こちらのお店、障子をイメージしたような間接照明とか、ワイヤーのオブジェとか、
何の表示も無いトイレのドアとか、あの小さなプレートとか、
あちらこちらにセンスの良いこだわりを感じ、
コーヒーもケーキも美味しくて、ウエイターさんはひざまづいて注文を聞いてくれちゃう
丁寧さだし、お値段もリーズナブルだったし、難は、背中合わせのソファーが近すぎて
後ろの人の会話が丸聞こえだったことくらい(笑)

東京にあれば度々訪れたい素敵なお店でしたわ。

 

 


今回の京都旅行、2泊3日という短い時間ではありましたが、
歴史の中に息づく京都を堪能させてもらって、本当に楽しかったです。

 

 

この写真は三条大橋の上から撮ったもの。息子への土産です。

 

「京都に行ったら、鴨川等間隔の法則が本当かどうか、ぜひ確かめてきて」と頼まれてたもんで(笑)


本当と言っていいでしょうね(笑)