2,3年前までの私は、自分が老後の真っ只中にいるとは思ってもいませんでした。
けれど今は、自分自身でも完全に老後生活に入っていると認めるようになっています。
と言っても、「 老後 」 とは思っていながら、自分が「 老人 」だとは認めていない
という矛盾したところもあるのですが・・・(笑)
そんなことを考えている今日この頃、
本棚にあった古い本 『 あなたの老後 』 を読んでみることにしました
( 『 あなたの老後 』 毎日新聞連載 「 冷めないスープ 」
昭和50年10月1日 3版発行 定価1,100円
編者 毎日新聞学芸部 )
35年ほど前の古い本なので、おそらく母が買った本なのだろうと思います
はしがきには、
『 高齢社会はもうそこまでやって来ている。
毎年発表される私たちの平均余命の伸びは近年いちじるしく、
「古希稀なリ」として祝った「古希」をも大きく超えてしまった。~~
~~「老い」はだれもが避けて通れない宿命として、
私達一人一人が協力して考えなければならない問題である。~~
~~まだまだ書き足りない面も多いが、「老後」を考える参考になれば幸いである。 』
昭和49年3月
毎日新聞社 学芸部長(東京)
平野勇夫
とあり、この本を読んでいると今も昔も老後の考えというものは変らないように思いました。
内容を抜粋すると下記の通りです。
☆ ふえる年寄り 60歳以上が、3千百万人 ( 昭和90年 )
☆ 老いの兆候 肉体より精神が老化
☆ 扶養はだれが 押し付けあう子供達
☆ 娘夫婦と暮らす 相続形式、扶養義務の変質で増加
☆ 住まい 必要な“居宅福祉”の考え方
☆ ペア住宅 やっと団地の中にも
☆ 過疎地の悩み 病気が一番心配
☆ 苦しい経済 年金では生きられぬ
☆ 当てはずれの年金 一時金で消えた受給資格
☆ 安楽死 老齢社会の抱える難題
☆ 孤独からの脱出 たまり場でおしゃべり
☆ 社会奉仕の明け暮れ 心豊かな生活
☆ 福祉サービス 少ない奉仕員、低い報酬
他には“ 老後と健康 ” や “ 老後のこれから ” なども書かれていました。
読み進めていくと、今まさに老後の世界に入っている自分にとって、
35年ほど前の本が色々な点で参考になると感じました
そして、35年も以前に作者が考えている未来の社会が、
現代社会にピタリと当てはまることにビックリです
同じ60代でも幅が広く、まだ老後は先とお思いの方、
又 私のように今が老後だと思っている方がおられると思いますが、
この本は私としてはとても参考になり、勉強にもなりました。
素敵な老後を送るには、まずは心も体も健康であることが前提で、
それに加え 『 あなたの老後 』 で読んだことがいかされればなおいいなぁと思います
おまけの写真はワンコです
ワンコ1番お気に入りのぬいぐるみを運んで来たと思ったら・・・
気がつくと寝ていました
まだ老後でない皆さんも、私同様、今老後真っ只中とお思いの皆さんも、
素敵な老後を送れますように