相変わらず麻雀やグランドゴルフ、他に楽しんでいることが多く忙しくしています。
昼間は出かけて体を動かした後、夜は新聞に目を通し気に入った箇所をスクラップするのが私の楽しみの一つです。
産経新聞朝刊に掲載されている”朝晴れエッセー”が特にお気に入りです。
今回、感動・共感した3篇を載せることにしました
68年目の宝物 箕倉一夫さん(75)奈良県桜井市
先日、一人の男性が訪ねて来られた。
「約70年前に、あなたが通っておられた城島小学校で教員をしていた、森田綾の息子です」。
その小柄な高齢の男性は、穏やかな口調で話し始められた。
その言葉に、私の遠い記憶から一人の女性の姿が浮かんできた。
「森田綾先生」。私が小学校1年生のときの先生で、いつもやさしい笑顔の先生は、
1年生の私にとって、学校での母親のような存在だった。
そして息子さんは、かばんから1枚の古びたはがきを取りだされた。
昭和29年8月18日の消印があるそのはがきは、当時入院されていた森田先生に私が書いた、
お見舞いのはがきだった。
先生は7年前に亡くなられていたが、先生の文箱の中に保管されていたという。
息子さんは、そのはがきを私に渡すために来てくださったのだ。
はがきには、先生を案じる小学1年生の、鉛筆書きのつたない文章が並んでいたが、
毛筆の宛名の文字が見覚えのある懐かしい母の字だったから、
きっと母にそばからアドバイスをもらいながら、一生懸命書いたのだろう。
人生の終盤に差し掛かった今、思いがけず頂いたこの大きな宝物。
68年もの間、文箱の中で大切に保管してくださった先生の気持ち、
高齢の身を押して、長い道のりを歩いて届けてくださった息子さんの誠意、
一生懸命はがきを書く私に向けられた母のまなざし。
この1枚の黄ばんだはがきには、それら全部詰まっている。
私の心は熱い感謝の気持ちでいっぱいになった。
「68年目の宝物」、本当に心温まるエッセーですね。
恩師に感謝、恩師の息子さんに感謝、ご自身のお母さんに感謝の気持ちがヒシヒシと伝わってきます
約束の奈良旅 高橋洋子さん(77) 東京都台東区
今から50年前のこと。私は幼なじみの友と二人、奈良へ仏像を巡る旅に出かけました。
奈良公園から興福寺・東大寺。
西ノ京・薬師寺・唐招提寺、そして斑鳩の里・法隆寺へ。
2月の冷え込む斑鳩の里を歩き、夕日に染まる大和三山を眺めながら、
小・中・高その後もずっと親友であった友と約束をしました。
「50年後、もしお互いに元気でいたら、もう一度この地に来ようね」と。
友は平塚で、私は東京で、お互いに仕事を持ちながら結婚し、子育てをし、ときに電話で悩みを話し合うことはあっても、
会える機会はそんなにありませんでした。
そして二人とも伴侶を亡くし、いつしか50年が過ぎていました。
友も私も忘れてはいませんでした。
この約束があったからこそ、今まで頑張ってこれたかもしれません。
共に77歳。
今こそ実行のとき。
50年前の足跡をたどる旅に出ました。
新緑がまぶしい4月末の斑鳩の里。
立ち姿の美しい百済観音が、変わらぬやさしいほほ笑みで迎えてくれました。
長い長い夢が実現したのです。
何も語らず、二人だけで歩いているだけで満たされて時間。
約束が果たせてよかったね。
お互いが元気でいたからこそ来られたのよね。
人生の終わりにこんな素晴らしい時が待っていたなんて。
これまでのすべてに感謝しつつ、2泊3日の奈良旅が終わりました。
友よ ありがとう。
「約束の奈良旅」、 親友との50年後の約束が実現されて本当に良かったと思います。
15年前に別れた、無二の親友を思い出しています。
友よ ありがとう。の言葉が胸を打ちます
思い出し効果 山田恵子さん(83歳) 大阪府枚方市
「写真はみんな捨てたのよ」と、Aさんが言う。
私は驚いて、「えっ。赤ん坊のときのも、結婚式のも?」「そうよ」。
そんなこと私にはできない。
80数年の自分の人生が消えてしまいそうだ。
ある日、Bさんが言う。
「テニス旅行や海外旅行、同窓会のも、ジャンジャン捨てたわ」
写真のことだ。
そのテニス旅行や海外旅行にBさんとは何度も一緒だった。
写真に私も写っているはず。
Bさんの記憶から私は消されたのか。 何だかさびしい。
もともとアルバムを作らないという友がいる。
写真は箱に入れたままだそうだ。
「それでは見たいとき、探すのって大変ね」「あまり見返すこともないわ」
私は驚いて、ええ~っ、と言ったままだ。
偶然に写真のことを取り上げたテレビ番組を見た。
それによると、思い出の写真を見ることは認知症の予防になるんだと。
たった1枚の写真からでも、若い日に楽しませてくれたすべてが思い起こされる。
それが「思い出し効果」で心がときめき、頭の活性化につながるそうだ。
私にとって大事な写真でも、私亡きあと家族はその写真の処分に困るだろう。
それでも私はアルバムを捨てられない。
「若かったなぁ~」とか「楽しかったなぁ~」と思いながら、時が過ぎていく。
「思い出し効果」、 写真のことは本当に悩むことですね
私も出来る限り写真の整理をしているのだけど、全部を捨てきれる勇気はないです。
写真には「思い出し効果」があるとのこと。メリットがあるので、その点を有効にいかしたいと思いました。
~ ~ ~ おまけ ~ ~ ~
このところ続けてグランドゴルフ仲間からプレゼントを貰っています
Oさんからレーズンの梅酒煮 Tさんから手作りのお味噌
Yさんから手提げバッグ(手編み)同じくYさんからフキの茎煮とフキの葉っぱの煮物
3人さん有難うございました