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ヒトvs病原体!「口蹄疫」と類似「手足口病」・未知の病原体も

2010年07月11日 | 微生物・ウイルス
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 選挙で口蹄疫長引く?
 ようやく収束に向かうかに思われた口蹄疫。宮崎市では7月4日に、新たに感染疑いの牛が見つかった。県は農林水産省の防疫マニュアルに基づき、発生農場から半径1キロ圏にある農場3カ所などで遺伝子検査と抗体検査を実施。半径1~10キロ圏の大規模農場4カ所については、獣医師による目視検査を行った。

 その結果、宮崎県は7月10日、宮崎市の発生農場周辺の家畜を対象に実施した抗体検査や遺伝子検査、獣医師による目視検査で、異常は見つからなかったと発表した。(2010/07/10 共同通信)

 今後、新たな発生がなく、最終的な安全性調査でも異常がなければ、宮崎市の移動、搬出制限区域は27日午前0時に解除される見通し。11日投票の参議院選挙には、多くの人が選挙運動や投票に動くことになる。果たしてこれで本当の終結になるのだろうか? 

 山田農相が東国原知事を批判
 宮崎県の口蹄疫問題で、東国原英夫知事が、殺処分するよう勧告した民間農家の種牛6頭を県が無償で譲り受け、助命に向けて国と協議する考えを示したことについて、山田正彦農相は9日夜、「とんでもない話だ」と厳しく批判した。

 山田農相は記者団の質問に、生きたウイルスが付いた家畜の排せつ物が大量に残っていることなどを挙げ「宮崎県は危機意識がなさ過ぎる。封じ込めないといけない大事な時期だ。みんなが犠牲になっているのに例外をというわけには絶対いかない」と批判した。

 さらに山田農相は、この件で東国原知事と協議する可能性を否定し、知事が農家を説得できない場合には、直接説得に出向く可能性にも言及。「できるだけ早く清浄化しなければ、輸出(再開)の問題、畜産再開の問題もある。心配している」と述べた。

 東国原知事が山田農水相を批判
 これに対して、東国原知事が2010年7月10日のブログで反論した。

   山田農水相は(1)「口蹄疫の問題は第一義的には県に責任がある」、(2)「宮崎県は口蹄疫という国家的危機管理に対する意識があまりにもなさすぎる」、(3)「県の甘さがこれだけの被害を生んだと言ってもいいのではないか」と宮崎県の対応を批判した。農水相の批判について、東国原知事は「これが本当なら、極めて残念なことである。

 これまで国や自治体等と連携・協力・協働し、口蹄疫対策に全力で取り組んで来ただけに、俄かに信じられない発言である」「広域災害や法定伝染病を地方の責任だという国家がどこにあるだろうか?」と指摘した。

 手足口病猛威
 一方、人に対しては、「手足口病」が猛威をふるっている。手足口病の病原体「エンテロウイルス(EV)71」によって、中国地方の10歳男児が4月下旬、急性脳炎を発症していたことが、国立感染症研究所などの調査で分かった。 今年初の重症例で、身体の一部に障害が残っているという。

 手足口病は、その名が示すとおり、手のひら、足の裏、口の中の粘膜などに水疱性の発しんができるウイルス性の疾患で、コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス(EV71型)などのエンテロウイルスによっておこる。幼児を中心に主に夏に流行がみられる疾患で、今年は全国で、猛威を振るっており、原因ウイルスの中でも重症化しやすいタイプのEV71が、報告の7割を占める。

 手足口病、英語では、hand,foot,and mouth disease(HFMD)と言う。英語でfoot-and-mouth disease(FMD)という病名の病気は「口蹄疫」のことで、水疱ができる点は似ているが、これは、全く違うウイルスによる家畜の病気で、手足口病とは何の関係もない。 感染研は「手洗いなどで予防し、子どもが高熱などでぐったりした場合は早期受診を」と呼びかけている。(2010年7月9日  読売新聞)

 謎のニホンザル大量死
 一方、京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)は7月8日、2001年以降、飼育中に急死したニホンザルが44匹にのぼり、死因が未知の病原体による感染症の可能性が高いと発表した。ニホンザル以外には発症例はなく、人への影響もないという。

 発表によると、死んだサルは極度の貧血状態となり、鼻の粘膜から出血するなどした。傷口をふさぐ役割を持つ血液中の血小板が、ゼロになっているケースが大半で、これまでに分かっている感染症のウイルスなどを調べたが、原因を特定することが出来ず、未知の感染症と判断した。同研究所の松沢哲郎所長は、「生き残ったサルの経過観察を続け、原因を突き止めたい」と話している。(2010年7月9日12時27分  読売新聞)

参考HP 横浜市衛星研究所「手足口病」・広島市感染症情報センター「手足口病

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