交流分析は円滑なコミュニケーションを行うための一つのツールとして
発展してきました。
とかく日本人は、人がどう思うか、どう思われるか、が重要なので自分の意見や気持ちよりも他者に合わせる事をしがちになります。
そこにラケット感情と言うものが出てきます。
ラケット感情とは、あのテニスや卓球のラケットではありません。
ラケットはゆすり、たかりという意味になります。
交流分析では、他者を納得させるため、振り向かせるために使われる感情をラケット感情と言います。
本当は自分の気持ちや考えがあるにも関わらず、相手を振り向かせるための感情の方を優先してしまうのです。
このことがお互いの関係性を複雑で素直ではないものにしていきます。
もしあなたが「本当は嫌だなと感じているけれど、相手はそれを言ったらきっとイヤな顔をするだろうな」と感じて自分の気持ちを押し込めていることが多かったら、そこには知らず知らずのうちにストレスや我慢を抑圧し、蓄積していることが起きるでしょう。
そこから関係性が微妙にずれていきます。
本当の気持ちを伝えあわず、「なぜわかってくれないのだろう」とか、「察してくれない」とか、思うようになっていきます。
本当はどう思っているのかを伝えていかないと相手にはわかってもらえません。
でもその伝え方が分からなくなっています。
それをすっきりわかりやすくしたものが交流分析なのです。
「交流分析」は固い言葉に聞こえますが、自分を知り、相手の事もわかる学問なのです。
お互いにラケット感情ではない、本物の感情(本音)を伝えあうコミュニケーション力を高めていくことが、双方の関係性、そのコミュニティ全体の関係性を良くしていけるのです。
私は小学校に赴きCAPの授業において保護者や先生の皆さんに交流分析を
つまりコミュニケーション力の大切さを長年伝えてきました。
保護者の皆さんの反応は大変良く、勉強になった、もっと子供が小さいうちに交流分析を学びたかった、というものが多いです。学校の授業にあったら良いのにとも言われます。
リエゾンでは偽りのないコミュニケーションができる社会を作る為に「交流分析」を今後も広く皆さんに伝えていこうと思っています。
(CAPとは子どもへの暴力防止プログラムを言います。)
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