質問
相手からの真の謝罪を見込めない時の心の持ちようを教えてください。
私なりの答え
真の謝罪、本当に難しいです。
子どもに対しての暴言暴力は弁解の余地がないのですが、パートナーの場合
多くの男性が「でもあなただって僕を傷つけたでしょ。」と思っています。
女性からの言葉の暴力に、自分は言い返しが下手だから物を投げたのだと。壁に穴をあけただけだろと。あなたに当てていないでしょと。
お互い暴力同士だから、おあいこなのだそうです。
私は、力の差が歴然とある場合におあいこはないと思っています。
例えば、身体的障碍を持っている人から、言葉の暴力を受けた時、たぶんやり返しはしないでしょう。
同様に、小学生くらいの子ども達から言葉の暴力を受けた場合もやり返しはしませんよね。
中高生くらいの女子から言葉の暴力を受けた時はどうですか?
やはりやり返しはしないのだと思うのです。
だけど、妻にはやり返すのです。歴然とした力の差があっても気にならないのです。
何故なのでしょう。
それは他人には理性が効くのですが、妻(パートナー)には理性が外れるのです。
彼らはこう言います。
「妻には甘えが出る。」
甘えって、何でしょうね。交流分析を日本に広めてくださった杉田峰康先生は
日本人にとって甘えは大切な感情である、と言っています。
小さい時から子どもに対して「甘えさせる」ことをもっと肯定的にみていくことが必要だと仰っていたように思います。
でも「甘え」は暴力を自分より力の弱い者に対して行っていいという免罪符では決してありません。
甘え間違いをしています。
妻が夫から壁に穴をあける行為を見せられたり、怒鳴られたりしたときに感じる恐怖を男性側が分かっていないことが多いのです。
男性は戦いごっこで慣れている方もいるのでしょうね。
もし、あなたがボブサップのような大男と暮らしていて、彼があなたの言葉に怒り壁に穴をあけたり怒鳴ったりしたとしたら、あなたのその住み家は一変してしまうのではないでしょうか。
安心な家ではもうなくなったと思うのではないでしょうか。
言いたいことも、相手の顔色を窺い、言葉を選び、怒らせないようにする。
力の強い者が振るった暴力は、たったの1回で効果を発揮するのです。
その影響力は持続します。
これはもう、おあいことは言えないのです。
そのことに力の強い方は気が付いて欲しいのです。
たったの1回が夫婦関係終了へのカウントダウンなのだと。(続く)
この質問 (真の謝罪が見込めない時の心の持ちよう)は大変奥が深いので、次回に続きを載せます。少しお待ちください。