DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

リエゾンちょうふ体験総括(卒業生Tさんから)

2024-08-21 19:10:13 | グループ日程
リエゾンちょうふ体験(卒業生Tさんから)

私は2020年9月からリエゾンに通い始めました。
当時パートナーと小3の娘、幼稚園生の息子と同居していましたが、ある日仕事から帰宅すると「今後は弁護士を通じて連絡してください」という置手紙一枚があり、衣類や日用品通帳などパートナーと子供たちに関わるものが一切なくなっていました。
離婚を前提とした話し合いを行うため家を出ていくと言った内容と、警察に相談している等の文面から、事の重大さにようやく気付きました。
このような事態になる事に私自身、身に覚えがあり過ぎるぐらいありはしましたが、現実に起こることは微塵も考えていませんでした。「離婚」は私には関係ないワードであると考えていたからです。
事態の原因は私の身勝手な考え方や家族に対する行動です。当時私は自分の思い通りにいかない環境を周りのせいにし家族に当り散らしていました。
特に毎日顔を合わせていたパートナーの義理の両親や義理の妹との関係は酷く、私はとにかく敵対視し、いつも怒鳴り合いのケンカをしていました。
家に帰っても義理の家族への思いが収まらずパートナーにも自分勝手な気持ちをぶつけ、いつもケンカばかりしていました。
その時は自分勝手に「私には私なりの正論がある」と思っており、理不尽な怒りを正当化して家族に身勝手な気持ちをいつもぶつけ、嫌な気持ちを晴らしていました。
自分でも無茶苦茶な家族関係であることは分かっていましたが、パートナーと子供たちは何があっても私の味方であり、決して離れることのない存在であると都合よく考えていました。しかし、結局私の周りから家族全員いなくなってしまいました。
現実を突きつけられ、どうにかしなければいけないと行動し、たどり着いたのがリエゾンでした。
原因は自分でも十分わかっていたので、私が変わることで状況が好転し離婚という最悪の結果を免れると考え、できることはなんでもしようと思っていました。
毎週のようにリエゾンに通い、自分を見つめなおし後悔と反省の毎日を送りましたが、パートナーにその気持ちを届けるにはあまりにも遅すぎたため、離婚調停を経て離婚という結果となりました。
離婚にはなりましたが、子供たちとの関係や今後の自分の人生の為、その後もリエゾンには通い続けました。
リエゾンに通うたび、「もう少し早く自分の誤った考えに気付き、気持ちを改めていれば」と悔やみ後悔ばかりでしたが、3年ほどたったころから今後の人生のため後悔ばかりしているのではなく、この経験をこれからに活かし、自分自身でわざわざ生きにくい人生にしていかないよう、前向きに考えていこうと思い始めました。
そう思えるようになったのは、リエゾンでのグループワークの影響が大いにあります。
今までこのような場に参加することは皆無で、人の意見などは受け入れようとせず、自ら壁をつくり自分一人で問題を解決しようとしていました。
最悪の状況となりこの状況が改善できるのであれば、無理矢理にでも人の意見を素直に聞き入れてみようと参加しはじめ、参加者の方々と話をしていったことが前向きな考えに結び付いたのだと思います。
ワークを通じ感じたことをいつも自分の環境と照らし合わせ、パートナーや義理の家族、自分の周りの人たちに対する考えかたとか、思いやる気持ちなど学びました。
問題が起きた時うまく行かない時、立ち止まり今の気持ちで良いか、もっと良い方法はないかなど思考の変化も日に日に感じられるようになり、少しずつ目の前が明るくなっていきました。

私は間に合いませんでしたが、同じような家庭問題が起きた時、「自分には関係ない話」ではなく、素直に問題と向き合い相手を思いやる気持ちを持って考えることができれば、いくつもの家庭が救われるのではとつくづく思います。

リエゾンからのコメント
いつもいつも泣いていました。後悔と子どもに会えないつらさで、いつも泣いていました。 グループのメンバーがいい加減なことをして家族を傷つけると、本気で怒り泣いていました。
 「なんでなんだよぉ」 の言葉は
みんなの心に響きましたね。
 Tさん、卒業おめでとう。卒業後のTさんの幸せを皆、願っています。
 泣き顔しか残っていないくらい、いつも泣いていたTさんでしたが、Tさんの弁護士さんがお墨付きをくださいました。
 弁護士さんの身内がリエゾンで学ぶようにと、来てくださったのです。 それはTさんがいかに変わったのかを証明しています。
 何度も言いますが、 リエゾンは男性をウサギ化させません。
 女性に仕返しもさせません。
 それは子どものためにならないからです。
 夫婦二人のためにも、ならないからです。
 対等、尊重、を手に入れることがなぜ大切なのかというと、人に対する仕返しを手放すことは自分をも赦すことになります。人は完璧ではなく、何らか誰か人を傷つけています。それを認めたくなくて被害者でいようとしがみつきます。 でも夫婦は一対の反射鏡なのです。
あなたが目の前のパートナーにする仕返しを手放すことは あなた自身を赦すことに繋がるのです。 子どもは、何の罪もありません。与えられた環境で一生懸命生きています。あなたが相手を認め、仕返しを手放すことができたなら、子どもたちは家族っていいな、安心できる場所だな、と思うことでしょう。
 夫婦揃って交流分析でいう、親交親密の関係性にたどり着いてほしいのです。 なぜなら、親交親密な関係性になったご夫婦は、心理ゲームに戻りません。本音で会話ができる、大変心地の良い関係性を手に入れたからです。
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女性の皆様、ご注意下さい3(給付金のこと)

2024-08-17 06:58:48 | 【DV加害者更生教育プログラム】
女性の皆様、ご注意下さい3(給付金のこと)

給付金・定額減税について、何か聞いたような人も多いかと思います。
新型コロナウイルスの際、DV別居女性への給付金は世帯主の夫に支払われてしまいましたね。
今回も同じことになるかもしれません。
住民税・所得税を納付している夫の扶養になっている方⇒令和6年分の所得税から3万円、個人住民税所得割から1万円、それぞれ納税者と扶養者1人につき減税されます。
つまり、夫の収入が減税によって増えることになります。コンタクト取れる方なら、その減税分を振り込んでいただいてはいかがでしょうか。調停中などで、弁護士さんがいる方は弁護士さんに相談すると良いと思います。

自分も働いていて別居中の方は、郵便物の転送届を忘れずにしておくことが大切です。
私の母は少額所得者なのですが、自治体から給付金の申請用紙が来ることがあります。ニュースで給付金があることを伝えていたかもうる覚え程度です。転送届を出し忘れているともらい損なうことになりかねません。
ご注意下さい。



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​まだ間に合う

2024-08-12 22:41:35 | 【DV加害者更生教育プログラム】
まだ間に合う (40代男性Nさん) 

私がりえぞんに通い始めたきっかけは、パートナーとの別居だった。
原因は私の暴言と経済的なDVだ。
今でこそ認識できているが、当時は自身に問題など何もないと思っていた。
家庭は私が主体となって舵を取ることで上手く進んでいくと思っていた。
それゆえ、パートナーが家から出て行ったのはとてもショックだった。
何が悪かったのか理解できず焦るばかりだったが、
パートナーに戻ってきて欲しくて、色々な機関や団体、窓口を調べてりえぞんに辿り着いた。

プログラムに参加すると、メンバーそれぞれが様々な状況下で苦悩していた。
ワークでは事例を皆で一緒に考え、どうしたら良いか、どうするのが良いかなどを語りあった。
私は自身の改善点に気付き、家族や夫婦の在り方について少しずつ認識を改めていった。
並行してインナーチェンジングを受け、
自身が心の中で作り出した問題点を解消していったので、経過は順調に思えた。
しかし、私は大きな失敗をした。
パートナーへのフィードバックを怠っていたのである。

プログラムに参加している期間は、パートナーを待たせている状態だといえる。
パートナーは、相手がどう変化しているかを知りたくて常に心待ちにしている。
プログラムで何をしてどんな事を考え、何を感じたのか、何を反省したのか、
自身はどうしていきたいのか、インナーチェンジングで何に気付けたのか、
パートナーにその都度伝えて、改善の過程と未来への意思を見せることはとても大事だ。
パートナーはそれらを判断材料として、相手と再出発するか離れるかを考えているからだ。

私は状況を軽く見積もり、常に試されているとは気付かず、適当な報告をしたり、あるいは報告しなかった。
報告しようと内容を考えてみても、何をどう伝えたらいいかがわからなかった。
わからないということは、自身の未来と相手の未来に、真剣に向き合っていないからだと今はわかる。

結果、私は離婚した。
パートナーに写る私の姿は、プログラムに通う割には改善できずいつまでも変わろうとしない姿だったのだろう。
もたついている私に苛立ちを表明し、パートナーは離婚を選んだ。

離婚後、唐突に、霧が晴れたかのように自身の課題がよく見えるようになった。
離婚が引き金となり真剣に向き合ったがゆえに、状況が理解できるようになったのだ。
それに気付いた時は遅すぎた。失ってから、やっと気付いたのだから。

りえぞんには今も通い続けている。
自身の戒めと、更なる成長と、このプログラムを広めるためである。
継続して参加するのはなかなかに辛い。過去の自分、嫌な自分と対峙しなければならないからだ。
しかし、自身を見つめることでしか自身の改善は図れない。

メンバーは皆、色々な事情や苦悩を抱えている。それぞれが自身の問題に向かい合っている。
中には過去の私のようにフィードバックを怠っている人もいる。
そんな時には、フィードバックで失敗した体験を伝えるようにしている。
同じ轍を踏んでは欲しくないし、そこに気付けば、まだ間に合うからだ。
まだ、間に合うのだ。

リエゾンからのコメント

そうなのよね。リエゾンのメニューは真剣にこなさないと結果が出ないことにもなるのです。うまくいく人を横目で見ながら、ただ単に通っていれば同じようになると勘違いしてはなりません。
その中でもフィードバックは重要です。グループ及び個人面談での気づきをパートナーに送ります。このフィードバックを楽しみにしているパートナーもいるのです。本当にこの人は変わっていけるのか?じっと真剣に見ています。ここでいい加減な報告をしていくと、待っても無駄だと見切られてしまいます。
Nさんは、せっかくの機会に真剣になることが出来ませんでした。失ってみて気付いたとあります。おそらく禁止令の「重要であるな」が関係しているでしょう。
失敗したくないのに失敗してしまう禁止令です。今、彼は禁止令の怖さも知り、克服法も知り、他者に対して、禁止令の解除を出来るようになろうとしています。失敗を活かせる人になっているのです。
たくさん失敗した人ほど、きっと有能なDV加害者更生教育プログラム実施者になることでしょう。



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臭い!

2024-08-08 16:31:16 | 【DV加害者更生教育プログラム】
臭い!(60代男性Hさん)

日曜夜のエンカウンターでの話です。Mさんが、妻から「臭い!」と言われ、妻から攻撃されたように感じ、メンバーに感想を求めていました。
私も同じことがありました。妻から「臭い!加齢臭がきつい。枕カバーは毎日洗濯に出して!」ときつく言われたのです。
そのときは嫌な気持ちになりましたが、逆らわずに枕カバーを毎日洗濯に出すようにしました。
数日後には、柿渋シャンプーと柿渋石鹸を買ってきて、入浴時に使うように言いました。
その時も嫌な気持ちになりました。そして、わざわざ高い物を買ってきてもったいないと思いました。
更に数日後には、使い捨ての汗拭きペーパータオルを買ってきて、「会社に着いてロッカーで着替える際に汗を拭きなさい。」と言ってきました。
私は猛烈な汗かきなので、この時点で体臭を気にするようになりました。
私の場合は、妻に攻撃の意図はなかったとMさんに伝えました。
Mさんの妻も、「臭い!」と言うだけでなく、改善策をMさんに言っていたら、Mさんの感じ方も少し変わったかなと思いました。
臭い夫の傍に居てくれる妻には感謝です。

リエゾンからのコメント
家族だから本気のアドバイスをする時があります。でも言い方によっては傷つくこともしばしば起きます。その受けとめ方や、伝え方をグループで学びます。
ある企業の社長が、従業員の体臭を気にしていました。どうしたものかと考えていたところ、お客さんから、彼の臭いのことを指摘されてしまいました。その社長さんはどうしたかというと、風呂に入っているのか、下着を替えているのか、事細かに聞いて教えてあげたそうです。
仕事をする上で、最低限のマナーを守れる人に育ててあげられる社長さんなら、安心できますね。
臭いって本人が気づきにくい盲点であることもあります。この社長さんのように「相手を育てる気持ち」で接することが大切なのだと思います。
言い方のきつい妻であっても、彼女の真意や良い所を知っているHさんだから、感謝できるのですね。ステキだな、と感じます。
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8月の予定

2024-08-08 16:06:23 | グループ日程
8月の予定(咳、微熱の方はご遠慮下さい。🙇)
  
グループにおいてはメンバーに直接連絡をします。ホームページの会員ページを確認してください。
       
       
  
  3日土曜日 4日日曜日 通常授業(ズーム使います)
  10日土曜日 11日日曜日 通常授業(ズーム使います)
  17日土曜日 18日日曜日 通常授業(ズーム使います)
  24日土曜日 25日日曜日 通常授業(ズーム使います)
       31日はお休みです
       
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