DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

人を救い守る学び

2020-01-28 01:31:36 | 【DV加害者更生教育プログラム】

人を救い守る学び(30代女性Lさんの妻Nさん)

我が家は、もうすぐ結婚10年。
5歳と1歳の子宝にも恵まれ、一緒に出かけることも多く、傍から見ると仲の良い夫婦でした。
家の外や人の前では良い人、夫、父であろうとする彼。
体裁を整えるために愚痴を吐きつつ笑顔を振りまく私。
しかし、家では常に私の言動は否定され、馬鹿にされ、裏切り行為を繰り返されて来ました。
その世間的なイメージと現実とのギャップに、自分自身がずっと混乱し、イライラして来ました。


家族が安心して仲良く暮らしたいだけなのに。
彼に家事も育児も協力して欲しいだけなのに。
子どもの成長への悪影響を心配しているだけなのに。
対等に話し合い、お互いを認め合いたいだけなのに。


この願いが原因で喧嘩になり、攻撃され続ける意味が理解できず、自分が自分でなくなっていく感覚に恐怖を覚えました。
勇気を出して周囲に相談しても、私の我慢不足、努力不足、妻にうるさく言われ続ける夫の方が被害者のように思われ、どんどん立場が悪くなりました。


私の考え方や言動はそんなにおかしいのだろうか?
私こそ彼を苦しめている加害者なのだろうか?
本当の問題はどこにあるのだろうか?


悩み続け、調べ続けてやっと、長年夫婦喧嘩だと思っていたのは、彼のモラハラだと気付きました。
モラハラは治らない、離婚しかないという情報の海で溺れる寸前に見つけたのがリエゾンちょうふでした。

 

お互い中島先生から交流分析を学び、カウンセリングを受け早9ヵ月。
自分の考え方、夫婦の関係、社会の見え方は今までと全く違います。
絡み合っていた問題が、それぞれ少しずつ良い方向に向かい始めています。


また、殴る蹴る以外の暴力や正しい対処法、一人一人が持っている人権について知っていることの大切さを痛感しました。
DV被害から抜け出すための学びは、
全ての子どもたちの健やかな成長を守るため、
自己肯定感を下げられ続ける苦しみや正解が分からない子育てを救うため、
人間関係や生きづらさに悩む全ての人のために必要な学びでした。


今、まだまだ喧嘩もありますが、共感し、気遣い、感謝してくれるようになった彼と、初めて、子育ての重責を分かち合い、協力し合えるようになってきたと感じています。

 

リエゾンからのコメント

早かったね。この9か月、期待しては落ち込みまた、期待しては落ち込みを続けてきましたね。でも彼、「もう戻りたくない。」って言ってます。

「あぁ、この夫婦は大丈夫だな。」と感じる瞬間でもあります。

女性の中にはラケット感情(偽物の感情)を全く使ってこない女性もいます。
Nさんはまさにそうでして、なんとラッキーな男性(Lさん)がいるのかと思います。

Nさんはいつも真正面から向き合ってくるのです。

ラケット感情だらけのこの世の中に、聖人のように映るでしょうね。

「まあまあ、この世の中はそんなきれいごとでは済まないからねぇ。」とNさんは言われたことでしょう。大切なことを伝えているのに、それが通らないこの理不尽さ。
打ちひしがれ、混乱し、何が正しいのか、分からなくなっていったことでしょう。

家族が安心して仲良く暮らしたいだけなのに。
彼に家事も育児も協力して欲しいだけなのに。
子どもの成長への悪影響を心配しているだけなのに。
対等に話し合い、お互いを認め合いたいだけなのに。

Nさん、良かったですね。やっと、あなたがずっと伝えてきた当たり前の大切なことが、彼に伝わるようになりましたよ。

 

 

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もう戻りたくない

2020-01-24 22:13:54 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「もう戻りたくない。」(30代男性Lさん)

 5月の初めから通い始めたリエゾン。最初はなぜ自分がそんなとこに通わなきゃいけないのか、私も悪いかもしれないが、発端は妻であって私の責任ではない、と投げやりな気分で通い始めた事を覚えています。
中島さんの講義を受けていても私が妻に今まで以上に我慢すれば良いぐらいに思っていました。ただ、職場でも人間関係に息苦しさを感じていた私にとって、もしかしたら現状から変われるかもと微かながら希望を持ったのも確かです。
 グループに通い始めて思ったのは、私も含めて過去の生い立ち、社会からの誤った情報などから自分の欲求を上手く伝えられない男性がとても多いということです。あれが欲しい、こうしたい、この仕事(家事)はやりたくないなど、妻にそれを上手く伝えられないかわりに、会話の中でパワーゲームや脅迫、恫喝、拗ねるなど欲求をストレートに伝えられずにそのような行為に走ってしまうメンバーが多いと感じました。妻に自分の欲求を伝えられないかわりに『察しろ』という感情が強くなってしまうためだと思います。
 現在、少しずつですが欲求を妻に伝えることへの抵抗感はなくなりつつあります。駆け引きをせずにに欲求を伝え、それが達成した時の幸福感は今までとは比べものにならない事を知ることが出来たからかもしれません。
今まで、中々近寄って来てくれなかった子どもが自ら私に笑顔でやって来てくれるのを見ると、以前に戻りたくもありません。
 もちろん、その間も妻との諍いはあります。今までと違うのは、妻はなぜそう考えたかを感じられるようになったことが大きいと感じています。
 最後に、何かを変えたいと思ったら早ければ早いほど第三者(リエゾンちょうふ)に相談すべきだったと今になって思えます。率先してリエゾンを発見し、しかも自ら通い始めた妻にはありがとうの言葉では足りないくらい感謝しています。私の学びの進捗をいつも気にしてくれて、我慢強く待っていてくれる事を尊敬しています。

リエゾンからのコメント

 Lさんがこれを書けるようになったとは、涙が出ますね。「妻を尊敬する。」なかなか言えない言葉です。
初めてお出でになった時、(俺悪いの?)とオーラが出ていましたね。それがパートナーを尊敬し、二度とあの状態には戻りたくない、とまで言えるようになったのですから。
Lさん夫婦二人が到達しつつある、親交親密な関係とは、本当に心地が良い状態なのです。親交親密な関係性を手に入れた時、「なぜこの女性を打ちのめしたいと思っていたのだろうか。」「一緒にいてこんなに安らげるのに。なぜそう思えなかったのだろうか。」と多くの男性は口にします。皆さんに早く知ってほしいのです。

今、目の前にいるあなたのパートナーは、戦う相手でもなく、やっつける相手でもなく、共に苦楽を分かち合えるかけがえのない人なのです。

その人を失ったとき、翻弄するでしょう。どう生きて行けば良いのか見えなくなることでしょう。

そうなる前に、あなたに出来ることがあるのです。

Lさん夫婦はもう大丈夫です。心地よさを知ったら、もう戻りたくないですから。あとは精進あるのみ!

http://liaison-chofu.com/

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15センチの隙間から

2020-01-20 08:09:40 | 【DV加害者更生教育プログラム】

題名:15センチの隙間から (40代男性Pさん)

本文:我が家は、玄関を入るとリビングへ続く廊下があり、リビングと廊下の間仕切りとしてドアが付いています。
 間仕切りのドアには、約15センチの幅でガラスがはめられていて、リビングからの灯りや中の様子がチラリと見る事ができます。

 私は、帰宅の際、玄関ドアの前で一呼吸置いてからドアを開けます。
 すると、間仕切りの15センチの隙間から、リビングで妻がマスクをし始める姿が見えてきます。
 私は、その姿を隙間から見ながら、以前は夫婦の寝室であった部屋に入ります。
 私と妻の間には、会話らしい会話はなく、必要な事はメールでやり取りをし、内容は、お互いに敬語を使って会社の事務連絡のようです。
 以前は、夕食を準備してくれていましたが、今は完全に三食外食になっています。
 何かの用事がない限り、リビングには行きませんし、リビングには気軽に入れる雰囲気はなく、間仕切りのドアがちょっとした結界のようになっています。
 ゴミ箱にゴミを捨てる・郵便物を置く等でリビングに入る際は、プールに飛び込む様に、息を止め最短時間でリビングを出入りするような感覚です。
 逆に、廊下側にあるトイレや洗面、洗濯等で妻がリビングを出る際は、バッティングしないよう、私は部屋から出ないようにしています。
 妻と鉢合わせになってしまうと、たちまち妻の眉間には深いシワがより、腫れ物に触るかのように、私と距離を取ろうと、身体を避けます。
 仕事が休みの日は、家に居ないようにして極力、顔を見せないようにしています。
 本来であれば、別居する方がお互いにとって、精神衛生上良いのかと思いますが、経済的事情もあり、別居する事が出来ず、家庭内別居と言える現状です。
 今の状態を作ってしまったのは、私のせいなので、妻にも息子にも申し訳ないと思っています。

 私は、昨年の3月からリエゾンに通っています。
 幸いな事に、妻もほぼ同時期からリエゾンに通ってくれています。
 
 私は、リエゾンに通い、面談やグループに参加する事によって、自分の問題を、真正面から向き合い、真摯な気持ちで取り組むようになりました。
 正直なところ、リエゾンに通うまでは、DV加害者としての認識は薄く、自分の行動に問題があるのを薄々感じながらもそれを妻のせいにしていたのだと。
「何で、怒らせる」「どうせ、俺が全部悪いんだろ」等々…
 気に食わない態度や言動は勿論、ちょっとしたことでいつも「キレる」自分がいて、何時も一度キレると自分でも止める事が出来ず、そのくせ、後から罪悪感が襲って来て落ち込むような事が続いていました。

 何時も、所謂、ラケット感情(偽物の感情)の応酬で、常に妻より上に、妻をコントロールしようとしていました。
 グループに参加する際、配られるプリントの課題は、毎回自分の事の様で、身につまされています。
 
 妻もリエゾンでの面談により、妻自身の問題に向き合いインナーチェンジングセラピーをする事で、これまで私が怖くて言えなかった事が少しずつ言えるようになってきているように感じます。

 リエゾンに通ってからも、これまでの私からのDVが酷すぎたので、私の不用意な一言でフラッシュバックが起こり、「あなたと同じ空気を吸う事も嫌」等と言われた事もあります。
 以前の自分であれば、この一言で、我を忘れる程激昂し、キレ、恐ろしい結末になっていたのは間違いありません。

 リエゾンに通って学ぶ事で、私自身が驚いた変化があります。

 それは、自分が「キレなくなった」事。
 「キレない自分」にホッとして、気持ちが楽になっている事。

 今までは、自分の意に反する事があると、自動的にスイッチが入って、手がつけられない状況だったのですが、リエゾンでの学びが進む程「ちょっと待てよ」と一呼吸置く自分がいるのです。
 これには本当に驚くと同時に、嬉しいと思い、更に妻に対して、本当にすまなかったとの謝罪の気持ちが自然に湧き上がってきました。

 また、もう一つ大きな変化として、映画等で男性が女性に暴力行為をするシーンを見ると、その行為が演出上の虚構であっても違和感というか、嫌悪感を抱くようになったのです。
 以前の自分であれば、演出上の事として何の感情も持っていなかったのですが。

 現状は、薄氷の上を歩くような状態で、正直息が詰まる思いの毎日で、妻の態様に気持ちが落ち込んだり、なんとかモチベーションを上げたりと辛い状況ですが、そんな時思うのです。
 「妻は何時もこんな気持ちだったのか」と、妻は「子供が生まれたら変わってくれるだろう」「一緒に旅行すれば家族を大切にしてくれるだろう」今度こそ、今度こそと何度も私が変わる事を期待し、何度も手を差しのべていてくれていたのに、私はその気持ちを汲み取らず、何度も何度も裏切ってきました。
 私が今感じている辛さの何百倍も何千倍も何万倍もの辛さを妻はこれまで我慢してきたのだと。
 しかも、今も妻の苦しみは続いているのだと。

 今、15センチの隙間からは、目標を見つけたようで、少しずつ目標に向かって勉強している妻の後ろ姿を見る事が多くなってきました。
 妻の後ろ姿を見る度に尊敬の念が湧き上がります。

 今の状態がいつまで続くのか、全く分かりません。
 妻の望みは、私との離婚なので、離婚しそれぞれの道を歩むかもしれませんし、私が目標としている夫婦関係を修復する事が出来るかもしれません。
 どちらの道になったとしても、パートナーと親交親密な関係になれればと思います。
 まだまだ、私には足りない事が多いですし、今もまたキレるのではないかとの恐怖はあります。
 何より自分が変わらなければ、また、自分は変われるとの気持ちを持って、今日を過ごしています。

リエゾンからのコメント

今、一番つらい状態でしょうね。この状態を受け止めながら反省し考え行動している、人間は何時からでも成長できるのだと本当に思います。
この先は妻次第なので、離婚かもしれませんし奇跡が起きるかもしれませんし、本当に分かりません。彼女が許す日が来るのかどうかにかかってきます。
私たちは小さい頃から悪い事をしたら謝るということを親から先生から教わってきました。当たり前の事が意味を変えて覚えてしまう子どももいるのです。
「謝れば許される。」「謝ったのに許さない方が悪い。」と。
私は女性たちに「許さなくてもいい」と伝えています。
許されない事をされた時、許さなくていいのです。
「謝っているのだから許してあげなさい。」親から先生から言われた覚えもある人は少なくないのではないでしょうか。
交流分析でこのやり取りから学んでしまうことは「他者優先」です。たとえ自分がどう感じていても、相手が取るべき対応をしたらそれを受け入れるのが礼儀であり、人として当たり前なのだと。
禁止令で言うならば「離れるな」「お前であるな」「重要であるな」「見えるな」などを決断することが考えられます。これらの決断からは、「相手に合わせ、自分の気持ちや意見を言わず、夫を立て、自分の人生は家族優先」で生きてきた日本の女性たちが浮かび上がってきます。果たしてそれが本当に良かったことだったのか?多くの女性たちは「NO]というでしょう。
この状態は太陽の光に照らされてやっと存在が見える月のようではないですか。(女性解放運動家、平塚らいてうさん曰く)

 加害者プログラムのリエゾンには男性に負けない位の多くの女性の方たちが学んでくださっています。Pさんが切れなくなったこと、暴力シーンに違和感を持つようになったこと、パートナーが自分のために勉強を始めていること、全てインナーチェンジングセラピーを受けたからに他なりません。
調布市男女共同参画さんの依頼で1~2か月に1回ミニ講座をさせていただいていますが、禁止令、インナーチェンジングセラピーを、多くの方に伝えられる機会をいただき本当に感謝です。一人でも多くの方に、人生脚本を変えることで今の理不尽な生活から抜け出せるし、Pさんのように成長は今からでも出来るという事を知ってほしいと思います。自分を知ることから全てが始まります。生まれながらに暴力的な子どもはほとんどいない、生い立ちから学んでいくものなのです。本来のPさんは暴力的な人ではなく、今からでも本当の本来の自分を取り戻していけるのです。

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気持ちに寄り添う事

2020-01-17 00:07:00 | 【DV加害者更生教育プログラム】

気持ちに寄り添うこと(30代男性Oさん)

既に離婚となった元妻の元で暮らす子どもたちと月に1、2回の面会で、たまたま電器店に寄った。何を買うでもなく店内を見ていると、小学4年の息子太郎(仮名)がICレコーダーの棚をじっと見ている。
小学1年の娘花子(仮名)は自分の意思をはっきりと言うが、息子は思っていることをなかなか口に出さないことがある。時々癇癪を起してしまい手を焼くときもある。

ICレコーダーの前から動かない太郎に、どうしたの、これが欲しいの?と聞いてもはっきり意思表示しない。何回か聞いていると、わずかに頷いた。
私は小学4年生にICレコーダーは必要ないだろうと思ったが、頭ごなしに、そんなの必要ないでしょとは言わずに、なぜ欲しいのか聞いてみた。
太郎ははっきりとは答えない。なぜ欲しいのかという気持ちを自分の言葉で表現できないのかもしれない。

その数分前、ラジカセ売り場を見ていて、突然フラッシュバックのように思い出したことがある。
私が中学生くらいの頃、母に自分専用のラジカセをねだり、子どもたちと行ったのと同じ電器チェーン店に連れて行ったもらった。
当初はカセットテープとラジオのみがついている最低限の物でいいと思っていたが、展示されている商品を色々と見ているうちに、どれが欲しいのか自分でも決められなくなってしまった。

スピーカーは一つか二つか、メーカーはどこがいいか、ラジオのアンテナは、など悩んでしまうことはたくさんあった。店員さんにも聞いたりしたが、なかなか決められない。
そのうち、母はどれがいいの早く決めなさいと不機嫌になりだした。そうは言われてもすぐには決められない。店員さんも巻き込んで不穏な空気になる。
うんざりした様子の母に、早く決めなさい厳しく言われ、苦しみながら、ソニーのスピーカーが二つついているラジカセを選び、当初の目的通り買ってもらった。
自分が欲しいものを親にねだり買ってもらった。確かに恵まれていたかもしれない。
しかし、私は家でこのラジカセを見るたびに、なぜか悲しい気持ちにもなった。自分が欲しくて買ってもらった物なのに、素直に喜べなかった。

太郎は相変わらずICレコーダーの前から動かない。ICレコーダーの値段は最低でも5000円ほどと、誕生日でもクリスマスでもないの時に買うには高すぎる値段だった。
「そうか、これが欲しいんだね。自分の声を録音してみたいんだね。自分の声を聞くって楽しいよね。自分の声って自分が聞こえるのと、他の人が聞こえる声だと違うんだよね。
太郎が欲しい気持ちはパパはよくわかるよ。自分の声を録音したいなら、パパのスマホのアプリでも録音できるよ。そうか、自分専用のが欲しいのか。
もう少し大きくなってからでもいいんじゃないかな。(商品の宣伝ポップを指差しながら)ほら、これは高校生くらいの人が使っているでしょ」

私は息子の、欲しいという気持ちを決して踏みにじらないように気を付けた。
それでも、息子はなかなかICレコーダーの前から動こうとせず、私を避け始めた。そろそろ行くよと冷静に声をかけ、娘と歩き出す。そのうち息子も歩き出した。

ラジカセを買ってもらった私と、ICレコーダーを買ってもらえなかった太郎。
行動だけを見れば私の方が幸せだったのかもしれない。しかし、欲しいという子どもの気持ちを大切にしたのは。
その後、息子は癇癪を起すこともなく、すぐに機嫌を取りなおした。
息子は、私から元妻への言葉でのDVだけでなく、身体的DVも、物心ついた年齢で目にしている。私は面前DVをしてしまった。それが、元妻が私との別居を決断する大きな転機になったことだと思う。
妻の気持ちに全く寄り添えていなかった私は、別居されて当然だった。

癇癪を起しやすい息子に、私のDVがどのように影響しているのかわからない。とても心配で、本当に申し訳ないという大きな後悔だけしかない。
だからこそ、私は子どもたちの気持ちに精一杯寄り添っていきたい。
太郎、花子、パパは二人のことが大好きだよ。大切にするからね。

 

リエゾンからのコメント

インナーチェンジングセラピーをしていて毎回思うことでもあるのですが、子ども側がどんなことに傷ついてしまうかを大人側がまるで分っていないという事です。
買ってあげるのだから感情をぶつけていたとしても許されると、どこかで大人側は自分にOKを出しているのです。
子どもがなぜ、禁止令決断をしているかを大人が理解出来たなら感情に任せた行動をしなくなるでしょう。
子ども側に立ち、どう感じどう考えるか、想像できるようになるでしょう。禁止令決断は、子どもの生き延びるために行う承認手段でもあるのです。

でも多くの大人は禁止令の事を考えることなく子育てを行っています。
交流分析を学ぶことで、禁止令の重大さがわかってきます。もっと早くに教えてほしかったと言われることが多く、今年は少しでも多くの大人に交流分析を広めていきたいと思います。

彼はすぐ切れなくなりました。それだけではありません。子どもの気持ちを大切にすることを考えられるようになりました。以前の彼からは想像できない成長ぶりです。まだ改善点はありますが、それも彼なら学んでいけるでしょう。期待しています。

 

 

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1月の予定

2020-01-17 00:02:26 | グループ日程

http://liaison-chofu.com/

1月の予定

 

   5日日曜日 通常授業 
 11日土曜日 12日日曜日 通常授業
 18日土曜日 19日日曜日 通常授業
 25日日曜日 26日日曜日 通常授業

 

 通常授業とは構成的グループエンカウンターと事例研究です。



1月17日金曜日交流分析ミニ講座が予定されています。(14時から16時)人間関係に役に立つミニ講座にどうぞご参加ください。

今回のタイトルは「生きやすい自分になるために禁止令を知ろう!」です。失敗ばかりは何故?いつも損な役ばかり、不安で動けなくなる、自分なんか上手くいかないと思う、いつも途中で辞めてしまう、破壊的な行動ばかり、無茶ばかりしてしまう、など、自分に子どもに禁止令を知っていたら、言動行動が変わり、生きるのが楽になっていきます。満席になりました。キャンセル待ちの方がおりますので、当日欠席になる方は必ず男女共同参画まで欠席の連絡をお願いいたします。

申し込み先 調布市男女共同参画 042-443-1213まで

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