DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

同居に戻るときの諸注意

2019-01-22 17:28:39 | 【DV加害者更生教育プログラム】
同居に戻るとき

 パートナーがプログラムに通っていくと、少しずつ効果が見えてきます。別居の場合、戻り時は一緒にいる時にイラっとした雰囲気を出さなくなっていることがまず条件です。そして、過去のDVの話を出された時に、「まだ言うの?」とか、「謝ってんじゃん。」とか、言っているうちは戻らない方が賢明です。戻っても傷ついてしまいます。妻の話にしっかりと耳を傾け、何度でも謝罪ができるようになっていることが大切です。本気の謝罪はパートナーの心に届きます。ひらがながただ並んでいるうちは、相手の心に届きません。謝ればいいわけではないのです。接触を持っているとパートナーの変化に気が付くことでしょう。

同居中の修復の過程は双方にとって過酷です。なぜなら、距離を取れていない関係がそこにあるからです。なので、リエゾンでは必ず「タイムアウト」を双方に取れるように伝えていきます。イラっとしたまま、話し合いを重ねても、交流分析でいうところの「ゲーム」になってしまいます。ゲームはいくら時間を重ねても、生産性はなく、関係は悪化します。パワーゲームの延長ですから、タイムアウトが取れないと関係の修復は厳しくなります。相手に勝ちたい気持ちを抑えられるようになるには、やはりインナーチェンジングセラピーが必要となるでしょう。同居のままの修復には、「タイムアウト」を取れること、これが必須です。



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パートナーの変化を信じられない方へパート2

2019-01-21 07:32:44 | 【DV加害者更生教育プログラム】

■振り返って
勉強途中では、自分は何が悔しいのか、何が問題なのか、その問題にどう取り組むべきなのか、頭で理解はしていても、どうも行動できない自分がいる、気持ちがそっちへ向かないもどかしさを感じ、常にイライラしていました。

彼のせいで私はこんな不幸になった、彼が200%悪い、と思っていました。

自分も勉強することで、このような夫婦関係になった私の原因も、彼の原因もわかりました。
問題は、今自分の身の回りに起こっていることを人のせいにしていること、
ネガティブなものがある場合に自分はどう行動するべきか、ということでした。

勉強の過程では、今までの歩んできた人生のいろんな経験から自分で考えて学んだこと、必死で手に入れたものを手放さなければならなかったり、今までの自分の人生を無意味だったのではないか、と否定されたと思うこともあり、不安で個人的につらいこともたくさんありました。

「辛い過程を通ってきてよかったと思える日が来る」とはきいていました。
でも、それは誰にでも当てはまるものではないんじゃないか、一部のラッキーな人がそう言っているのを切り取っているのでないか、自分の場合は程度もひどい気がするし、違うのではないか、そう思う日が来るとは思えない、と思っていましたし、それをきいてむしろ腹立たしく思っていました。

しかし、勉強が進んでしばらく時間がたったころ、今まで人生で起こってきたこと、自分のこと、彼のこと、が全部腑に落ちる瞬間がありました。
今までたくさん悩んだり、恨んだり、疑ったり、悔しがったり、イライラして体調を崩したりしたことで、これ以上私は何もできない感があり、開き直れました。自分も無意識のうちにいろいろ抱えていて、自分で自分を苦しい状況に追い込んでいたこと、招いたことに気付きました。負の感情を抱いていても前に進まないこともわかりました。

結果、自分自身がものすごく楽になりました。

同じ勉強をして同じことをたどっているのでわかります。
彼もそうなのだと思います。

彼に対し最高の恨み、憎しみを持っていたし、自分の人生から逃げ出したいくらい失望もしていました。
しかし今であれば、彼の何がひどい態度をとらせていたのか、自分がまきこまれた原因もわかりました。

いろいろな形があると思いますが、やはり私はお互い勉強をすることがとても大事だと思います。
「私はこんなに一生懸命やっている」「相手に原因があるから、相手が変わらなきゃ無理」と思っていましたが、自分も勉強することで人生がガラッと変わりました。
もし勉強をしていなかったら、と思うとこわいくらいです。
「生まれなおし」くらいです。

絶対に彼は変わらないと思っていました。
彼の変化を待っていても私の人生の時間の無駄だと思っていました。
早く離れたい、私の人生から消し去りたいとずっと願っていました。

勉強が終わるまでは決断をだすべきではない、今逃げても同じ結果になるよと中島さんに言われたとき、なんで私がこんなつらい思いしているのにまだ我慢しなきゃいけないの?なんで?と正直腹が立ちました。

今考えるとあの時の思考回路だとそうなることがわかります。

何度も何度も逃げようと思いました。
何度も恨んだし、もう一生抜け出せないと思いました。でも抜けた。
勉強が終わっても腑に落ちないことがたくさんあって、これから私はどうすればいいのか、とも思っていた期間もかなりありました。
でも考え続けたらスッと抜けた。
今、自分の歩く道に迷いがなくなりました。

普段の仕事においてもとても役に立っています。
客観的に状況をとらえ、適切に自分の意見を伝え、相手と調和をとること、適切な行動をすること、自分の心の声、体の声をきいて適切に判断すること。

前よりも自分の足で歩いている感があるし、人の目も世間の目も気にならなくなりました。
いいも悪いもそれが自分。
自分がどうしたいのか、その為にどうしたらいいのか、どう表現したらいいのか、人の意見をどう判断したらいいのか、人の意見、近しい人の意見、他と切り離し自分の本心が見えるようになりました。

私は、自分で自分が振り回されている意識も、人の意見や目を気にしている意識もなかったのですが、勉強して本当の自分を理解していなかったことにも気づきました。

■勉強しているパートナーの変化を信じられない方へ
まだパートナーを許せない人はたくさんいると思います。
私に対してひどいことをした人を、地球がひっくり返っても一生許すことはないと思っていたし、一緒に住むことを考えるなんてもってのほかでした。

でも最初はすごく小さな変化で一見変わっていないように見えることが、勉強をしていくと必ず変わってきます。私も最初は変化しない自分、彼がとてももどしかしく辛かったです。
勉強して感じたことは、もしかして彼も何か過去の経験から無意識のうちに学んで武装したものがあるだけで、本来の彼ではないのかもしれない、彼が自分で気づくまで待ってから今後のことを考えても遅くはないのではないか。

すごい悔しい思いもしたしイライラもしたし人生に絶望もしました。
勉強をしながらも悩んで迷って、いくら頑張っても答えが出なくて辛い思いもしました。いつぬけられるのかわからず、先も見えずイライラしました。
すがすがしく抜けた人をみただけで腹が立ちました。
自分にはそんな日は一生来ないんだとあきらめたくなりました。
勉強して時間とともに実感して、納得ができて、腑に落ちた時、すべてがクリアになる瞬間がありました。
今考えるとあきらめていたらこの瞬間はなかったのだと思います。
何度も逃げたかったし、途中でやめようとも考えた。
こんな人が変わるわけない、変わるともわからないし、どれだけかかるかもわからないものを待っている自分の時間が無駄だと思っていました。

耐えることから逃げることも、我慢から逃げることも、疲れたら休むことも誰から何を言われても悪いことではありません。
今言えるのは、迷っているなら結論をだすのはやめたほうがいい。
自分も勉強して理解ができたとき、どちらの結果にしろ胸を張って人生を選択できる自分がいると思います。

誰かに言われてやることでもないと思いますが、自分が本気で考えた分、悩んだ分、前進できることがあると私は思っています。

■現在の夫婦関係
お互い勉強を通し、相手に対しての接し方も変わりました。
現在別居中ですが、今後同居する方向で話しをしています。
まだまだ模索中ではありますがお互い無理はせず、時間をかけながらでも、固定観念にとらわれず、夫婦、家族にとっても最善の道を考えていきたいと思っています。


リエゾンからのコメント
自分の足で立ち、自分の頭で考えられる、選べる女性がここにいます。それは一人一人見送るときに感じる私の喜びです。
「私はひどい目に遭わされた。」そう思いながら生きていっても対等で尊重しあう穏やかな夫婦関係を築くことは一生できないのではないでしょうか。
逆に相手にずっと謝罪を突き続け、逆DVになるかもしれません。実際、こういう風になる女性もいると思います。そうして生きていった時の負の遺産を、交流分析を学んでいないとわからないのです。相手を支配するって男性がやめられなくなるように、女性もやめられなくなるのです。未来を予想した時とても怖いことです。
すがすがしく抜けた人をみただけで腹が立ちました。(Sさん記述)
そういえば「妻たちの座談会」で、立ち直った妻たちを見てSさんは怒っていました。
Sさん、良かったですね。子どもたちはあなた達夫婦を見て育ち暖かい気持ちでいっぱいになるでしょう。そして、あなた達のような夫婦になりたいと、きっと思うでしょうね。
もうすぐ卒業ですね。新しいスタートに乾杯!


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パートナーの変化を信じられない方へ

2019-01-18 22:46:19 | 【DV加害者更生教育プログラム】
パートナーの変化を信じられない方へ(30代妻Sさん)

私がリエゾンで勉強するまでの経緯、勉強をしてわかったこと、変化したこと、
パートナーの勉強、変化、現状等を紹介したいと思います。

■リエゾンで勉強するまでの経緯
旦那は一言でいうと「超亭主関白に憧れをもった人」でした。
結婚前にそのそぶりは全く感じなかったのですが、結婚・妊娠を機に自分のものになった、という意識からか彼は驚くほど豹変し、私に指図・命令をするようになりました。

例えば、友達や両親が遊びにくると日々よりいっそう威張り、「お茶出して。」「~もってこい。」「お前は気が利かねーな。」「本当に何もできないな。」と私に命令をして皆の前でけなしたり、また、どうしても手が離せなくて手伝ってほしいことがあっても、「自分は仕事で疲れているし、家の仕事は主婦の仕事でしょ。」と手も貸してくれませんでした。
妊娠時、体調が悪く休もうとすると「部屋汚いんだから少し片づけたら。」「早く弁当つめてよ。」等、私の体を労わってくれる様子もなく、とにかく自分は仕事をしているのだから偉いんだ、主婦は家の仕事を完璧にやれ、と思っているようで私に毎日指図、命令をして威張っていました。

私は、やはりこういう関係はおかしいと思っていたので、何度も反論をしたり話し合いをしようとしました。
その度に「うるせぇ」「だまれ」といって取り合ってもらえず、結局は「お前頭悪いんじゃない」「バカなんじゃない」といって話しは中断し状況は変わりませんでした。私がそういう話しを何回もすることに彼はうんざりして、「話しが通じないからお前と話しても無駄だ」「もう俺にかかわるなよ」と2人で話せば喧嘩、売り言葉に買い言葉で事態は好転することなく、話し合うほどに決裂し、関係は悪化の一途をたどっていました。

その間にも、いつか彼がわかる日がくるのではないか、夫婦とはこういうことを繰り返して、気づいて形をつくりあげていくのではないか、と思い、私は毎日彼のお弁当をつめ、ごはんもリクエストがあれば作り、仕事から帰ってきて夜中でも起こされれば夕食を作っていました。しかし彼はお菓子を食べ、夜、何度注意してもソファで寝入ってしまい、それが原因で風邪をひいても「お前の料理に野菜が足りないからいけないんだ」と私のせいにしたりしていました。
また、子供対しても厳しい旦那は、怒って2歳の子に手を挙げたこともありました。

自分でももうどうすれば彼との関係がよくなるのか分からず、自分が思いつく限りのことは試しました。
自分も無視をする、やさしく歩み寄る、つきはなす、共通の友人に間に入ってもらう、旦那の実家に言う、実家に帰る、よりよい将来の為にどうにかしたいと訴える。
しかし、どれも彼には届かず、しまいには私自体を無視するようになり家にも毎日帰ってこなくなりました。

私が漠然と描いていた、当然そうしようと思っていた「夫婦」は、どんな困難も協力して2人で乗り越えていくものだと思っていました。
しかし、いくら頑張っても改善しない状況、指図と命令、だめだしをされる日々、これではまるで家政婦、家政婦以下ではないかと。
あまりに想像の夫婦とはかけ離れた状態に、どうしてこの人を選んでしまったのか、私の人生のパートナーがこんな人だなんて、この様な選択をしてしまった自分を後悔し、戻せない時間に絶望、失望をしていました。

私の思考は堂々めぐりで、
世間的にも子供を抱えて離婚する勇気はない→でももう修復もできない→私が我慢して、どうにか打開できれば離婚はしないで済むからもう少し頑張ろうかな→でも、もうどうしていいかわからず、とにかく辛い。

私はだんだんと精神的に落ち込み、夢でもうなされるように、勝手に涙がでて止まらなくなったり、考えたくてもぼーっとして何も考えられなかったり、頭が重くだるく、自分の体が思い通りに動かなくなっていきました。
もう心も体も限界だと思い、とりあえず実家に子供をつれて帰りました。

私は、重い体で藁にもすがる思いで、行政の女性相談、法律相談、精神科の病院にも行きましたが、結局解決せず、知人の紹介でリエゾンを見学することにしました。
その時中島さんから、「被害者は、自分の足が踏まれているということにちゃんと気がつかないとどいてって言えないよ」ときいてハッとしました。

「お前はそんなこともできないのか」「役に立たない」と旦那に言われ、お義母さんにも「よくそれで仕事ができていたわね」と言われ、意見も受け入れてもらえず、すっかり自信を無くしており、こういう状況になったのは自分のせいなのかもしれない、とも思い、自分なりに試行錯誤をして日々頑張っていましたが、夫婦関係が上手くいかずすごく辛かったけど、「できない」「弱い」と言われるのが嫌で、我慢をしていました。

子供の将来の為にも自分の中で離婚の選択肢は全く考えておらず、辛いけどどうにかやり過ごし、いい方向にむかないかと頑張りすぎて、我慢しすぎて体を壊してしまいました。

中島さんの言葉を聞いて、自分はすごく痛くて辛かったのだ、と気が付いたら私の中でもう彼のところに帰る選択肢はなくなりました。

中島さんにリエゾンの話しを聞いて、勉強すれば何かがかわるかもと期待をしました。
しかし疑いも半分あり、精神的に参っている時期でもあったので、変な宗教に引っかかっているかも、とも怪しんでもいましたが、他にこの状況を打開する方法もないし、このままでは自分が壊れてしまうと思い、少しでも何か糸口があればと思い通い始めました。

以上のような経緯で私は旦那と別居した状態でリエゾンに通いだしました。

■リエゾンでの勉強、変化
まず私が1人で通い始めました。
別居の状態で子供も2人いた為、今後のことは気になりましたが、将来のことは勉強が終わってから結論をだしてもいいのではないか、と助言され、早く抜け出したかった私はとりあえず勉強をすることにしました。
リエゾンでは自分の考え方の癖、人の思考のしくみ、不快に感じるかかわり方等、客観的に学んでいきます。そして自分を振り返り、かかえているものを見つめなおす作業をしていきます。

時間もかかり途中苦しいこともありましたが、勉強をして、自分が無意識のうちに持っていた思い込み等がわかり、自分を客観的に分析できるようになりました。それに伴い夫婦関係、彼の状況も客観的に判断できるようになりました。

■パートナーの勉強、変化
リエゾンは夫婦で通ったほうが効果的だとは聞いていましたが、彼は私の話しに聞く耳ももたないし、「加害者更生プログラム」なんてきいたら暴れだすだろうし、通うなんて絶対無理だろうと思っていました。

中島さんやまわりの力を借りて「通わないなら離婚する方向で考える」を条件に無理やり彼を引っ張ってきました。彼は「リエゾンに通ったら俺が加害者ということを認めたことになる」等いろいろ文句をいったり、さぼったり、時間はかかりましたが嫌々通いはじめました。

彼が変わるなんてありえない、皆が変わっても彼だけは変わらないと思っていました。
けど、これ以外の方法も思いつかないし、これで変わらなかったら離婚するしかないのかも、とも漠然と考えていました。
彼は最初、やらされている感で参加していました。当時の私から見たら彼は地を出さず取り繕うことが上手だったので、誰も彼の「ひどさ」に気づかず、逆に私が攻撃されるのではないだろうか、という強い不安があました。
しかし、その不安もすぐ消えました。皆同じ道を通ってきているのですぐ見破られます。

夫婦間だとどちらが正しい、間違っている、といって喧嘩になります。
リエゾンで行うグループエンカウンターの良い点としては、彼の言動が夫婦間だけでなく、第三者から見てどう見えるかということをその場で議論することによって、出来事を客観的に捉えることができるところだと思います。それで自分も振り返る。

通い始めてからの彼の変化はというと、私も自分で勉強をしたり、気持ちの変化が大きかったので細かく覚えていないのですが、しばらくたった時、「あれ、前とは違うかな。」「変わってきたかな。」と彼の言動をきいて期待することがあったりしました。でも次の瞬間「なんだ、やっぱりかわってないな。」「やっぱり離婚しかないのか。」とひどく落胆をする。
「こんな人とやっていけるのか。」「でも子供もいるしどうにか変わってほしいけど無理かな。」と彼の言動に対して、期待と落胆を繰り返していました。

期待したり、失望したり、後悔したり、逃げ出したくなったり、これ以上悩めないくらい悩み、これが人生の底だと思っていましたし、将来には不安しかありませんでした。

しかし、一喜一憂しながらですが、変わりっこないと思っていた彼は、数年かけて大幅にふれながらも変な言動が減っていきました。



リエゾンからのコメント

 Sさんが見学に来た日のことをよく覚えています。
緊張しながら、でも、真剣にみんなのことを聞き入っていました。グループの皆が本音で話し合う姿にショックを受けたといっていました。そこにはSさんが望んでいる夫像が見えたのだと感じました。
妻は馬鹿にされるために結婚したのでも、誠意を踏みにじられるために結婚したのでもありません。

対等で尊重しあえる、穏やかな関係を、助け合える関係を望んで結婚したのです。

でも蓋を開けたらあまりに違う関係がそこには存在して…。絶望していきます。
絶望と一言では本当は済まないのです。どれだけの努力や混乱、苦しみ、自責の念、様々な感情と様々な行動が詰まっているのか夫には多分想像できないでしょう。

今回、Sさんは快くこのブログ記事を引き受けてくれました。
それは自分と同じ気持ちの女性がいたらきっと役に立つと、ずっと書いてきた日記を紐解き思い出しながら書いてくれました。

次回はパート2でSさん夫婦がどのように修復を成し遂げていったのかを載せていきます。


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1月の予定

2019-01-13 23:42:57 | グループ日程

1月の予定
 
 5日土曜日 6日日曜日通常授業 
 12日土曜日 13日日曜日 通常授業
 19日土曜日 20日日曜日 通常授業
 26日土曜日 27日日曜日 特別授業
通常授業とは構成的グループエンカウンターと事例研究です。
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勝者の脚本2

2019-01-07 01:15:38 | 交流分析

小学校に交流分析の講演をしてきた話を以前したと思います。

ノーストロークのダメージの大きさを話しました。
無視といういじめの重大さ、相手への深刻なダメージ、傍観者も同じであることも
伝えました。

今回は脚本について伝えたいと思います。

子育ての成功とは何か?アドラーが生涯追い求めた課題です。

子どもが自分の人生において希望を持ち、建設的に歩めること。
他者に暴力的な事をしないで、協力でき、貢献のできる人になること。
自分の窮地に自分の足で立ち上がれること。助けを適宜求められることも含む。

この目的を叶えるためにしなくてはならないことがあります。
それは、保護者側のどのような言葉がけや態度が 子どもの人生脚本を作るのかを知っておくことです。

例えば、子どもに簡単に騙されない人になって欲しいと思うなら、どのように言ったら
良いのでしょうか。
普通は「簡単に人を信じてはいけないよ。」と言うでしょう。
ところが、この言葉がけは逆効果なのです。

リエゾンに来る夫の中には妻を信じていない夫が結構います。すぐ疑うし、お金も任せなかったり、渡さなかったり、何から何まで馬鹿にして、信用していないのです。
そういう夫たちが子ども時代に親から良く言われていた言葉は、
「人を信じるな」です。
面白い事に、「信じるな」という言葉を言われて育つと、信用して良い人を信じません。
逆に信用したらいけない人を信用して騙され、裏切られ、痛い目に遭いこう言うのです。
「ほら、だから人は信じてはいけないんだ。」と。

子どもが書いた絵を見せて「ママ、ねえ、どう思う?」と聞いてきた時、
これは危険な合図だと感じないといけません。これは子どもが他者の評価を気にし始めた証拠と捉えます。私たちが普通に思ってきたことが、子育てにおいては違ってくるということです。

 よく言ってしまう言葉にお姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから、~しなさいという言葉があります。これはこの言葉で子どもが失敗の脚本を持つ可能性が大きくなります。兄弟姉妹間で不公平感や差を感じると自分は他の兄弟姉妹より重要でないと思うのです。重要でないということは重要でない人生に繋がっていきます。

親は子どもの人生脚本に影響を与える存在だと自覚することが大切なのです。子どもの未来に実は自分が足を引っ張っていたということも起きてしまいます。
では、どのように子どもに話したら良いのでしょう。


リエゾンではその言葉がけも教えていきます。

次回に心理ゲームの事を伝えたいと思います。


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