エンカウンターグループで出た話で、感じたことを書きます。
新メンバーに古参のメンバーが言いました。
「喧嘩ばかりしていた俺が言うのもなんだけど、本来夫婦喧嘩なんて起きないものなんだよ。」
そうなんです。本来喧嘩なんて起きません。
なぜなら、喧嘩の元がラケット感情と禁止令決断だからです。
ラケット感情は先の記事でも説明しましたが、相手を振り向かせるための感情です。
女の子は怒っていると「はしたない」と言われ、泣いていると「どうしたの?」と言われる経験から、怒りを感じても涙が出るというラケット感情になってしまいます。
逆に男の子は泣いていると「女々しい」と言われ、怒っていると「男らしい」と言われる体験から悲しい時に怒りを表現するという、つまりラケット感情が身についてしまいます。
ラケット感情は消化しにくい感情と言われ、ずっと泣いていられる、ずっと怒っていられる、ということが起きるのです。
本当は怒っているのに、泣いてしまって、ずっと泣いている状態が続くのです。
本当は泣きたいのに、怒ってしまって、ずっと怒っている状態が続くのです。
どう考えてもそれだけで厄介な状況が予想できます。
もう一つは、禁止令決断です。
子どもは親を選べませんから、そこで生き延びるために親の意向に沿おうとします。
それが禁止令決断になります。禁止令には25つあります。
その一つに「重要であるな」という禁止令決断があります。
親との関係性から自分の存在は取るに足らない存在だと感じ、私は重要でないのだと思ったら、それは決断となり、大人になってもその決断が大人の自分に反映されるのです。
どのような反映かと言うと、「重要であるな」の場合、それは「失敗の脚本を持つ」と言うことです。それはそうですよね。自分のことを自分で「重要ではない」と思ってしまったのなら、自分で自分を失敗させることが起きるのです。
大事な日に寝坊する、テストで真っ白になる、約束を忘れる、探し物が見つからない、などことごとく、失敗を重ねていきます。この禁止令は簡単に解除できるものではなく一生自分に付いて回ります。メンバーの男性が良く言う言葉に「妻は発達障害なのではないか。物をどこに置いたか忘れる、無くす、見つからない、またか、と思ってイライラします。」と。
これは妻には「重要であるな」が、夫には「完全であれ」が決断されている可能性があります。
このように、小さい頃の自分が親との関係から、間違った決断をもししていたら、かなり厄介な状況になることが予想されるのです。
夫婦双方に、様々なアプローチをすることによって、喧嘩が起こらない、普段から穏やかでお互いに顔色を見ないで済む関係性を手に入れることができるのです。
お互いが顔色を見ない、ビクビクしない関係性をぜひ持ってほしいと願っています。
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