DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

在籍中男性からのメッセージ(50代男性)

2014-01-19 03:32:29 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 
 DV加害者更生プログラム参加へのハードル

私も含め、参加者の中にはパートナー側にも問題があると考えている者がいます。
パートナー側にも問題があると考えている者にとっては、DV加害者更生プログラムへの参加は大変大きな ハードルで、参加を決めるには大きな勇気が要ります。
また、そのような考えを持っている者は、この会に受け入れて貰えないと思っていました。

リエゾンでは、そのような参加者の気持ちも聞いてくれ、そのうえで、自らの問題に目を向けるよう指導し て くれます。
気持ちを聞いて貰えることで、自らの問題に目を向ける余裕も出てきます。
自分だけの問題ではないと考えている方で、DV加害者更生プログラムに興味を持っている方は、参加してみませんか?

私は、そのようなリエゾンの方針のお陰で、このプログラムを継続できています。



 加害者プログラムを訪れる男性のほとんどが
 俺が本当に悪いのか、と疑問に思っていることでしょう。
 なぜなら、彼らは社会の情報をまともに受けとっていることが
 多いからです。社会には家庭からの情報も含まれます。
 このメディアや、親からの情報は本当か?そんなところから
 検討を始めます。
 この勉強を始めるまで、本気で女性が最後にお風呂に入るものとか、
 女性が最後にご飯を食べるものとかを、信じている人もいます。
 このような考え方を持っていたら、それはそれはパートナーと揉めること
 間違いなしです。
 特に多いのが、自分が仕事から帰ってきたときに
 部屋の掃除がなっていない、一日家にいるのに何してたんだ、家事をさぼっている、
 というものです。
 これも本当か、検討します。
 男性の多くは知らずに普通に過ごしてしまう、女性の危険な時期があります。
 妻の妊娠中、出産後、子どもの小さい時期、妻や子どもの病気の時
 が要注意期間です。この時期の男性側の普通の要求は
 男性を一生苦しめる仕返しになりかねません。(当然の報いなのですが)
 「まだ、言われるのか、謝ってもまだ、あの時のことを責められるのか。」
 ということになります。この時期を知っていると、かなり夫婦のバトルも減ると予想できます。

 DVの形態には様々な状態があります。
 男性側からすると、相手もDVではないのか、というものです。
 DV には、通常のDV、相互DV、共依存的DV関係などがあります。

 通常のDVとは、上下、支配関係で強者がパワーで弱者を支配するもの。強制力が働いており
 弱者が離れるのが難しい状態。
 相互DVとは、瞬間瞬間は、一方による他方へのDVであるが、その主従、上下関係が入れ替わるもの
 関係にあるもの。双方が相手に対して、DVを手離そうとしない関係。双方の力が拮抗しているが、
 相手への攻撃性が強く、瞬間瞬間には上下になっている。支配しあっている。
 共依存的なDV関係とは、「共依存」的な特徴を持っている「穏やかなDV」。
 DV関係のうち、被害者に恐怖感のない、穏やかな支配のケース、
 また表面的な意識上では共依存的な関係というケースのこと。
 関係の内実を見ると、基本的に片方が支配的である。共依存ではなく、
 あくまでDVであると見るべきであるが、事例によっては、DVと共依存のあいだのグレーゾーン的な
 中間の場合もある。
 共依存とは、双方が相手に依存しており、離れがたくなっているが、それは他方からの
 強制によって、離れられなくなっているのではない関係。依存症という病気の一種である。
 基本的に身体暴力や恐怖感はない。双方に治療が必要となる。(伊田広行著書抜粋)

 伊田さんの本はデートDVや、DVがわかりやすく書かれていますので、
 おすすめです。

 このように、一言でDVはこうだといえないことがあるのです。
 でもここで言えることは、相手が悪いから、自分もやっても構わないという考え方は
 その家庭を安心な状態から遠ざけるということです。まして、子どもがいる場合は
 その影響を心配しなければいけません。しかし、パワーゲームから降りられない二人は
 降り方がわからなくなっているのです。降り方も学び、安心できる家庭に戻すこと
 それがリエゾンの方針です。(離婚、別居、同居も含めてです)
 


 

 
 
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今までの行程

2014-01-13 08:29:06 | 【DV加害者更生教育プログラム】
平成25年
 9月1日交流分析授業
 9月8日料理教室
 9月15日DV加害者プログラム
 9月22日休み
 9月29日コラージュと自律訓練
            終了
 10月の予定
 3回加害者プログラム
 1回倉成央先生特別講演
終了

 11月の予定
 2回加害者プログラム
 1回交流分析(対話分析1)
 1回コラージュと自律訓練
           終了

 12月の予定
 2回加害者プログラム
 1回料理教室
 1回交流分析授業(対話分析2)
            終了


 平成26年1月の予定
 1回 結木利奈先生特別講演(別ページに紹介)
 3回 加害者プログラム
          終了

 2月の予定
 1回 コラージュ
  1回 交流分析授業(対話分析3)
  2回 加害者プログラム
          終了

 3月の予定
 3回 加害者プログラム
 1回 交流分析授業(対話分析練習)
           終了

 4月の予定
 1回 交流分析(対話分析練習)
 3回 加害者プログラム
終了

 5月の予定
 
 4回 加害者プログラム
           終了

6月の予定
 
 2回 加害者プログラム
 2回 構成的グループエンカウンター 
           終了

 7月の予定

 4回 構成的グループエンカウンター、加害者プログラム
           終了



 8月の予定

 1回 加害者プログラムのみ 
 3回 構成的グループエンカウンター
 (8月24日はお休みです)  
            終了
 
 平成26年9月(土曜日、日曜日両日に増えました)

 3回 加害者プログラム
 1回 心理ゲーム
 4回 構成的グループエンカウンター
終了

 平成26年10月

 4回加害者プログラム
 4回構成的グループエンカウンター
            終了
 平成26年11月

 4回加害者プログラム
 4回構成的グループエンカウンター
             終了
 
 平成26年

 5回加害者プログラム
 5回構成的グループエンカウンター
             終了

 平成26年

 3回加害者プログラム
 3回構成的グループエンカウンター
 1回企業内トレーニング・ペーシング
             終了

 平成27年予定

 1月3・4・10・11・24・25
 構成的グループエンカウンター・加害者プログラム
 1月18日 自立訓練法とコラージュ療法 櫻井真澄先生をお呼びします。
 1月31日 デートDVとは何か パワーポイントによる授業


 
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ペーシング授業の感想(50代男性)

2014-01-04 02:40:21 | 交流分析

 先日ペーシングの授業がありました。
 お互いにお弁当を食べさせ合う授業で、言葉を出さずに相手に食べさせてもらう物などを指示して、
順番に食べていくゲームの様なものでした。
 最後にどのような解説があるか、ドキドキしながら作業を続けました。
相手の指示を間違えないように更には食べやすように配慮しながら食べさせていきました。
 終わった後で、聞かれたことは「美味しく食べられましたか?」ということでした。
 私は、お弁当選びの段階から自分の好みとは別の、
相手が食べさせやすい固形のおかずの弁当を選びました。
 食べる時も、相手が食べさせ易いように口で取りに行くことばかり考えていました。
 相手に食べさせるときも、食べやすように口に運ぶことばかりを考えていて
弁当を味わう余裕は全くなかったので質問に驚きました。

 解説では、相手に食べさせることばかりを考えず、
自分でもお弁当を味わう姿勢を持つことの必要性を伺いました。
 そのお話で自分の生活態度が思い返されました。
 家族のために一所懸命に仕事などをこなしていたが、
自分の人生を楽しんでいなかった。家族はそのようなことを私には望んでいなかったはずだ。
 しかし、私は自分が一所懸命だから、家族にも一所懸命を要求していたのではないか?
 家族とレジャーをしているときに、自分が楽しまなくて家族が楽しめたのか?
 そんな反省が出てきました。

 これからは、人生を楽しむ余裕を持ちながら生活していこうと思っています。


 
 ペーシングは、相手の呼吸に、相手の状態に自分を合わせることから始まります。
 今回の授業は、お互いに相手のお弁当を声を出さずに、食べさせあいます。
 相手が何を望んでいるのかを相手のジェスチャーから読み取り、
 自分もしっかりと伝えます。
 
 夫婦関係は、食べさせあいの関係になります。
 一方的の奉仕ではどちらかが我慢をすることになります。
 相手のペースに合わせること、望むことを読み取ること、
 自分のしてもらいたいことを、的確に言葉を使わずにどう伝えたらよいか
 を考え、実行する、これは夫婦の間の良い練習にもなります。
 この授業では、自分の癖がでます。
 一生懸命にするあまり、自分のことを大事にできない、
 相手が望んでいることとは違うことをついしてしまう、
 相手の望んでいることがよくわからない、
 自分の思い込みで接してしまう、
 自分がしてもらう時にちゃんと伝えられない、
 自分の要求を伝えることに罪悪感を感じてしまう、
 他人にしてもらう時、緊張して自分がよくわからなくなる、
 相手が遅いとイライラしてくる、スピードが上がることが良いと思う、
 自分のペースを守れなくなる、などなど。
 なぜ双方の食べさせあいなのかを気が付きません。
  
 DVをしてしまった男性たちの多くは(日本中の男性かもしれませんが)
 「家庭は自分の疲れを癒すところ」と考えています。
 外で頑張った自分だから、どんな毒を吐いても許されると
 勘違いをしています。共稼ぎの女性も、専業主婦の女性も
 頑張っていて、疲れていることを忘れているのです。
 夫婦は助け合いです。依存ではありません。
 お互いがちゃんと自分一人でも立っていられる状態で
 手のひらを合わせているだけの関係です。
 どちらかが寄りかかりだしたら、寄りかかられた方は
 重たくて苦しくなります。退きたくもなります。
 急に退かれたら、寄りかかっていた方は倒れてしまいます。
 そんなことにならないためには、IamOK,YOUareOKの関係を持てることです。
 相手を尊重し、自分も大切にできるそんな関係をお互いに築けたら…
 その関係をみんなができるようになることを 目指していきます。
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