DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

挫折

2016-05-25 17:38:40 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 50代男性

リエゾンに通うことでパートナーとの関係改善が進む仲間もいますが、
挫折して去っていく方もいます。

改善の途中で去っていった仲間は、そのままパートナーとの関係が良くなる
ことを祈っています。

しかし、関係改善が進まないことに絶望し去っていく仲間には、戻ってきて欲しいと
思ってしまいます。
その様な状況で去っていく仲間には共通点があります。

メンバーがパートナーとの関係改善のためのアドバイスをしても、自分の気持ちを
述べること(言い訳)しか言わず、パートナーの気持ちを汲む姿勢が出てきません。
その姿勢にメンバーが苛立つことさえあります。

今のパートナーとの関係改善を諦めて新し人生を求めたとしても、今の自分の姿勢に
気がつき、他者との良好な関係を築けるだけの力が付かなければ同じことを繰り返す
だけだと思います。

DVに至った考え方は自分の周囲に影響されて持ってしまったことがほとんどです。
その周囲から間違ったアドバイスをもらい、原因をパートナーに求め挫折することもあります。

自分のことを理解しないパートナーを諦めた。
パートナーとは性格や価値観が合わなかったから諦めた。
それらが去っていった方々の主張です。

これらの主張は、「あなたが私を怒らせたから暴力を振るった。」と言うDVの考え方と
似ていると思いませんか。
本当は自分の問題の改善を諦めたとしか思えません。

もし、本当にパートナー側の問題だとしても、リエゾンでは交流分析を基に対応方法を
教えてくれています。それをマスターすれば良いことです。

パートナーのなかには、あなたに問題を直してして欲しいと思って待っている方もいます。
そのような方には、本当にリエゾンに戻ってきてもらいたいと思っています。
自分のことを諦めないで欲しい、挫折しないで欲しいと思っています。




リエゾンからのコメント

リエゾンに行けば必ず妻が戻ってくるんじゃないか、と思ってきてくださる方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。
自分が一体何をしたのか、自分は何者か、そんなことがどんどんわかっていき、つらくなることも起きてきます。
相手のせいと高をくくっていたら、何だか自分というものがわかってきて、もう見たくない、そんな心境の時に
都合の良い逃げ道の言葉が良く響き聞こえてきます。というか、無意識に拾い出すのです。

お前もあの人とは合わなかったのだよ、縁がなかったと思いなさいな、仕切り直したらいいんじゃないか、人生まだまだこれからだぞ、もっと楽に生きたらいい、今度はお前にふさわしい女性を見つけることだよ、そんな加害者みたいに生きるのはどうなんだ?お前だけが悪いのか?今度から十分気を付ければいいんじゃないか、別の人とやり直せよ、など。
彼らの事を本当に思うのであれば、これらの言葉を投げかけるのは控えていただけたらと思います。
彼らはもうすでに父親で、一生子どもたちの父親なんです。
ここで自分を見つめることをやめてしまう父親に対して子どもたちはどう感じるでしょうか。
私たちの父親は母親を傷つけてそのまま反省もしようとしないで逃げてしまった、私たち子どもの事も投げ出してしまった父親なのだ、と子どもたちは感じるのです。
それがどんなに子どもたちを傷つけるかを彼にアドバイスをする親や友人たちはわかっているのでしょうか。残念でなりません。
自分の抱えてる闇が深いことに気がついて、それから目をそらしたくなるのもわかりますが
投稿をしてくれた50代男性が指摘しているように、自分の姿勢に気が付き他者との良好な関係を築ける力をつけなければ、相手を変えても
同じことをしてしまうでしょう。

願わくば自分から逃げないで踏みとどまってほしいです。あなたが気が付いてくれることを待っている妻たちの存在を、そのことがどれだけ有り難いことか、気が付いて欲しいと思います。でも、たぶん‥逃げ道を見つめだした夫にはその妻たちの存在が大切だったこと、気が付かないように理由を一生懸命探しながら行くことでしょう。本当にもったいないなぁと思います。

やる気がない人を無理やり連れ戻してもまったく変わることはできません。すべては自分次第です。
交流分析はやる気がパワーの源なので、一人一人のやる気を復活させる体験に出会えることを願っています。子どもたちにとって
尊敬できる父親に戻ってくれることを、切に願っています。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

成長2

2016-05-12 13:40:24 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 50代男性Jさんから

 私はパートナーのお腹に3人目がいるときにケンカになり
パートナーに平手打ちをしてしまい加害者プログラムに参加することになりました。

これは一部で結婚してから
モラハラもありパートナーを精神的に追い詰めていました。
私の自覚は全くなく何で?と言う気持ちが強かったです こんなにパートナーの事を考えているのに 
休みの日は子供を連れて出掛ければパートナーは休めると考えて毎週の様に出掛けていました。
しかし私はパートナーの意見を聞かずに勝手にこうだろうで行動をしていました。

確かに相手の事を考えていたのですがパートナーは本当にそうしてもらいたかったのか?についてまでは考えませんでした。
考え方や捉え方は人によって違います。 
疲れていても家族でいたいなど人それぞれです 私はパートナーがどうしたいのか意見を聞かず勝手に自分で決めて行動してしまいました。
パートナーはどう思ったのでしょう?
私とあなたはどんな関係なの?
私や子供達の考え 気持ちはどこにいったの?
これで家族と呼べるの?
家族のフリをしていて実は私ひとりの考えでした。
これはDVです。
リエゾンに通い親好親密な関係を築けるように学んでおります。



リエゾンからのコメント

Jさんは大切なことを気づきました。男性たちは気の毒なことに自分では一生懸命頑張っているつもりなんですね。
それがまったく妻たちには伝わっていません。むしろ、なんで私が望んでいないことをするの?くらいに思っています。
グループではこのような場合、男性たちにまず、妻に聞こう、と勧めます。
「僕は何をしたらいい?」と。妻たちは必ず答えを持っています。ただ、それを正直に言えるかどうかがわかりません。
なぜなら、夫の顔色を窺っている状態だと、不機嫌になるのではないかと心配するからです。
交流分析の親交親密の関係性を持てれば、この心配はいらなくなります。妻は本心のまま、夫に遠慮なく伝えられます。
夫も素直に聞く状態を持つことができます。メンバーの男性が言っていました。
「これって、(親交親密な関係性)かなり大変なのかと思ったけど、すごく楽だということがわかった。」
そうなんです。なのに、お互いパワーゲームをしてしまうために親交親密にたどり着くことができないのです。
パワーゲームから降りること、一歩勇気を踏み出してくださると道は開けてきます。多くの夫婦に安心のできる家庭に
なっていって欲しいなと願います。
ちなみにJさん夫婦はすでに親交親密の関係性になっています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これからの予定

2016-05-02 22:56:00 | 【DV加害者更生教育プログラム】

5月
 
 
 1日 通常
 7日8日 通常
 14日15日 通常
 21日22日 通常
 28日29日 通常
 
 通常とは構成的エンカウンターとDVプログラムプリント学習です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする