DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

勝者の脚本2

2019-01-07 01:15:38 | 交流分析

小学校に交流分析の講演をしてきた話を以前したと思います。

ノーストロークのダメージの大きさを話しました。
無視といういじめの重大さ、相手への深刻なダメージ、傍観者も同じであることも
伝えました。

今回は脚本について伝えたいと思います。

子育ての成功とは何か?アドラーが生涯追い求めた課題です。

子どもが自分の人生において希望を持ち、建設的に歩めること。
他者に暴力的な事をしないで、協力でき、貢献のできる人になること。
自分の窮地に自分の足で立ち上がれること。助けを適宜求められることも含む。

この目的を叶えるためにしなくてはならないことがあります。
それは、保護者側のどのような言葉がけや態度が 子どもの人生脚本を作るのかを知っておくことです。

例えば、子どもに簡単に騙されない人になって欲しいと思うなら、どのように言ったら
良いのでしょうか。
普通は「簡単に人を信じてはいけないよ。」と言うでしょう。
ところが、この言葉がけは逆効果なのです。

リエゾンに来る夫の中には妻を信じていない夫が結構います。すぐ疑うし、お金も任せなかったり、渡さなかったり、何から何まで馬鹿にして、信用していないのです。
そういう夫たちが子ども時代に親から良く言われていた言葉は、
「人を信じるな」です。
面白い事に、「信じるな」という言葉を言われて育つと、信用して良い人を信じません。
逆に信用したらいけない人を信用して騙され、裏切られ、痛い目に遭いこう言うのです。
「ほら、だから人は信じてはいけないんだ。」と。

子どもが書いた絵を見せて「ママ、ねえ、どう思う?」と聞いてきた時、
これは危険な合図だと感じないといけません。これは子どもが他者の評価を気にし始めた証拠と捉えます。私たちが普通に思ってきたことが、子育てにおいては違ってくるということです。

 よく言ってしまう言葉にお姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから、~しなさいという言葉があります。これはこの言葉で子どもが失敗の脚本を持つ可能性が大きくなります。兄弟姉妹間で不公平感や差を感じると自分は他の兄弟姉妹より重要でないと思うのです。重要でないということは重要でない人生に繋がっていきます。

親は子どもの人生脚本に影響を与える存在だと自覚することが大切なのです。子どもの未来に実は自分が足を引っ張っていたということも起きてしまいます。
では、どのように子どもに話したら良いのでしょう。


リエゾンではその言葉がけも教えていきます。

次回に心理ゲームの事を伝えたいと思います。


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