正の連鎖(40代男性)
ミニスーパーで値引きシールのついた商品を買いました。
レジを通過後、レシートを見たところ、値引されていないような?
自分の間違いかもしれないので、商品の売り場まで戻り、値札とレシートを確認しました。やはり値引きされていません。レジでの表示では値引きされたという表示が一瞬見えたはずなのに。 ここでレジの店員さんに声をかけました。
DV加害者更生プログラムに通っていない頃の私だったら、イライラしながら上から目線で「これ値引きされてないんですけど」と怒気を込めた言い方をしていたはずです。
過去の私は、妻にもそのように接していました。
今は違います。
そんなことで怒らなくていいこと、自分の気分を悪くする必要はないことを知っています。
「すいません、これ値引きされていないみたいなんですけど」と、私と対等な関係である店員さんにフラットに話しかけます。
おそらく学生アルバイトの店員さんは「大変申し訳ありません」とすぐに謝ってくれます。
「いやいや全然いいんです」と返します。
怒らなくていいんだよ。気分を悪くしなくていいんだよ。
DV、モラハラをしていた頃の自分に言いたいです。
子どもの頃の自分に言いたいです。
店員さんは私への嫌がらせのためにわざと値引きをしなかったのか、自分はレジでの表示やレシートを確認していたのか。
家族や夫婦などの他者との関係はもちろん、自分に何らかのトラブルや問題が起きた時にも、事実は何なのか、それが本当に大きな問題なのか、他者を責めることではなく、問題の責任を共有する存在として、回避するために自分ができる得る限りのことをしていたのかを考える大切さを知りました。
他者を責めることも、自分の気分を悪くすることでもなく、もっと他にできることがあるということに気付けたことは、自分が楽になれ、自分にも他者にも不快な思いを残さず、良好な関係へとつながります。
他者と向き合うには、まずは自分と向き合うこと。そのために第三者の力を借りればいい。
だから、DV加害者更生プログラムにつながってほしいです。 負の連鎖ではなく、正の連鎖をつなげていきたいです。
これを読んでくれたあなたにも、正の連鎖を広げてほしいです。
リエゾンからのコメント
人間関係でいらつくことの多くは、本当は怒らなくても良い事ばかりです。ここに気が付くことができたなら、出口が見えてきましたね。