DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

妻たちの座談会記録

2017-09-14 01:24:01 | 【DV加害者更生教育プログラム】
9月3日日曜日、調布市共催の元 市民プラザあくろすにて第1回妻たちの座談会が行われました。以下はその時の記録になります。お陰様で満員という盛況振りでした。

発表者:妻3名と1組のご夫婦
発表内容の抜粋
・DVがひどかった時は私が殺されるか、私が夫を殺すかと思うほどの状況だった。
・最初に通ったDV加害者プログラムでは夫に反省を求め、彼を追い詰めていった。
・追い詰められた夫に対し、私が逆DVになり、夫婦改善にはならなかった。
・謝るから許すの繰り返しに疲弊していた。抜け出せない事に無力感を感じていた。
・外部の相談員は別れろ、離れろ、自立しろとしか言わない。
・カウンセラーや相談員に家の中の事には口を出せないと言われて、傾聴されても何の役に
 も立たない。大変ですね、と言われても救われないし誰にも私を助けることができない
 と思ってしまった。
・親との関係性に心が荒んでいた。彼女にぶつけていた。ひどいことをしてしまった(夫)
・答えが欲しいのに誰もこうだと言ってくれない。
・別れられないつらい心境を理解してくれる人がいなかった。
・なんで離れないんだと言われてもそんなに割り切った行動ができるわけじゃないことを
 誰も親も含めてわかってくれなかった。
・精神科医は薬をくれるだけ。ぼぅっとして根本解決にはならない。(夫)
・リエゾンで初めてこうすればいいと教えてもらえた。(夫、妻)
・真剣にならない夫に対し、妻だけでも学んだもの勝ちといった意味がよく分かった。
 学ぶことの大切さがわかった。
・どこでもDVは治らないと言われたが、リエゾンだけは治ると言ってくれた。
・自分一人では絶対に治せなかったと思う。(夫)
・間違っていた対応をしている自分に初めて気が付いた。
・いつも暴力と謝罪と許すこととの繰り返しに初めて許さないことを覚えた。
・タイムアウトは大切。傷つけあう前に距離を取れる。
・二人で学ぶ意味が最初はわからなかった。最初は怪しいと思ったが、学ぶうちに自分が強 くなっていきその意味が理解できた。
・初めは宗教か何かと思ったが救ってくれるところがなかったからやってみた。やってみて
 良かった。被害者癖から抜け出せた。
・夫婦二人が学んでこそ意味があると思った。(夫、妻)
・感情を感じていると思っていたが、違う感情が隠れていたことに気が付いた。
・怒りを感じていると思っていたけど、違う感情だった。(夫、妻)
・本物の感情を感じるようになった。(夫、妻)
・自分で決めて自分の足で初めて歩いているという感覚を持った。
・自分の感じていることを言っても良いと思えた。(夫、妻)
・自分を見つめ直せる。自分を変えられた。
・相手が変わっていった。自分も真剣に変わりたいって思えた。
・親は介入させないほうが良い。
・親は味方になってくれなかった。傷つけられた。
・DVは治ると実感したが、一人だけでは解決困難だと思う。良い解決策を持つアドバイザー
 に付くことが大切だと思っている。
・今の彼の努力を認めてあげたいと思う。
・フラッシュバックは起きる。起きたら相手に伝えていく。自分に無理はしないし我慢もも うしない。
・恨みで仕返しをすることはしない。仕返しは良くないと思う。逆DVにならないように
 していきたい。
・お互いに尊重しあえる関係性を持てるようになっていっていると思う。


アンケート
・話を聞いて希望が持てました。
・妻たちの生の声はとてもリアルでした。
・誰にでも起きる話だと思いました。もっと広まってほしいです。
・被害者、加害者、両方の当事者の話が聞けたので期待通りでした。
・聞かせていただいた話を今後は活かしていきたいと思います。
・もう少し会話がしあえる時間があると良かったです。
・皆様の話がとても興味深く、いろいろ考えるきっかけになりました。
・具体的にどのようなことをされているのかはわからなかったけれど、明らかに
 更生されるということが分かる発表会だったと思います。
・修復ありきでなく、別居or離婚という形での更生もありなのか知りたいです。
・妻たちの気持ちをあらためて聞けて勉強になりました。
・啓発が広まるように何度でも実施を、市民として希望します。
・DV加害者、被害者の方からリアルな話を聞くことができ、色々と考えさせられました。
・TA(交流分析)の実践などを聞き参考になりました。
・リエゾンをもっとPRしてはどうです?
・4人の方々の真剣な取り組みの成果を聞かせて頂き、本当に素晴らしい活動を
 されておられるのだと思いました。
・妻、夫たちの話を聞いていて、自分の経験を思い出し、涙が出てきました。皆さん
 よく話されたなと思います。
・家に帰って、交流分析のテキスト・プリントを見直してみようと思います。二人で学んだ ことを活かしているか話し合う良い機会になりました。
・似た環境の方のお話を伺えて、自分も本当の自分にかえりたいと思いました。
・男性の気持ちを聞けて良かったです。一人では治せなかった…これは大切な言葉だと
 思いました。
・様々な事例を聞かせて頂き良かったです。
・自分の学んでいることに自信がつきました。
・加害者、被害女性の生の声が聞けてとても勉強になりました。
・今の一番の悩みは家族です。今も昔も変わりません、両親の関係が…ということで
 自分の将来のこともなかなかプラスに考えられません。今は周りの人が良い人ばかりで
 毎日HAPPYですが、家族の事を考えると毎回涙が出ます。でも同じような家族が
 たくさんいて同じ思いをして、更生できていることはすごいと思いました。
 
リエゾンから
発表者の皆さん、来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。
私自身、発表者の隣にいて聞いていましたが、心が震えるくらい感動しました。
こんなにみんなが強くなっていることに嬉しかったですね。
これからも自信をもって取り組んでいこうと心に誓いました。

中島由子











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今月の予定

2017-09-02 23:43:04 | 【DV加害者更生教育プログラム】
9月の予定

 2日3日 通常授業
 9日10日 通常授業
 16日17日 通常授業
 23日24日 通常授業
 30日   通常授業

 通常授業とは、事例研究とグループエンカウンターです。
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