DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

妻たちの座談会感想

2017-10-10 03:12:52 | 【DV加害者更生教育プログラム】
妻たちの座談会を終えてスタッフから感想


心理カウンセラーAさんから
D夫さんは加害者の立場から勇気を出して発表してくれた事に感動しました。被害者妻たちはDVは直らないとあきらめていたところリエゾンと出会い、交流分析やインナーチェンジングセラピーを勉強する事によってDVから抜け出せることができた。まだ完璧ではないにしろ落ち着いて話し合いをもてる、ようになった。やはり正しい知識を持つ事は大切なんだなぁ。と痛切に感じました。皆さんが言っていたようにDVは治る。を多くの人に知ってもらいたいと思いました。


心理カウンセラーBさんから
妻たちの座談会の印象的だった言葉は、D夫さんの奥様の言葉です。『過去の彼からされた事を忘れてしまいました。今は幸せです』の言葉に、お二人の沢山の想いがこの言葉に詰まっているのではないのかと感じました。お互いを尊重するご夫婦になっていると感じました。
奥様方が笑顔で過去の話をし、自分を大切にできた証を掴み取ったエネルギーには感動しました(Success Guy) まだまだ夫側との温度差がある方もいらっしゃいますが、夫婦一緒に問題解決に向けて取り組むことが修復への近道になると感じました。パートナーへの感謝と共に、沢山の絆を深めていって下さい。

スタッフAさん男性
グループエンカウンターで夫たちからそれぞれの家庭の状況を伺っていますが、妻た
ちの発表で、普段気が付かない一面が見えてきました。

妻たちが夫をDV加害者プログラムに行かせる動機は、子どものために夫婦関係を改善
するのが目的と思っていました。
しかし、発表を伺うとそのような内容は無かったと思います。
そのような段階は通り過ぎ、ギリギリの状況で最後の望みでDV加害者プログラムにた
どり着いた様に感じました。
お子さんのことは考えていたと思いますが、それどころではない状況だったと思いま
す。
夫はそのような状況を理解しきっていなかった様に感じました。

別居中の妻の気持ちも初めて知りました。
別居で夫婦関係の見直し(離婚も視野)を求められた夫側の辛い気持ちはエンカウン
ターで伺っていました。
しかし、妻が別居で辛い思いをしていることは十分には思い至っていなかったと思い
ます。
別居で妻側は今までの不安な生活から開放され、状況は改善していると思っていまし
たが、それだけではないことを知りました。

今回の発表は関係改善が達成出来た夫婦の発表でしたが、それでも夫婦間で意見の衝
突があることがわかりました。
しかし、その衝突を上手く処理して円満な夫婦関係を維持していました。
DVから更生した夫は、妻に対して何も言えなくなる(リベンジDV?)場合いがありま
す。
しかし、妻の側も学んだことでリベンジDVにならず、タイムアウト(感情的になった
時の衝突回避)や理性的な話し合いで切り抜けていました。

加害者側の夫の発表では妻が付き添い、夫が自分をコントロールできず苦しかった時
の気持ちなどを話すときに脇から精神的に支えていたのが分かり感動しました。
彼が更生できたのは妻の支えが大きかったことが良く分かりました。


リエゾンからのコメント

 率直な感想は、女性たちがみんな強くなったと感じたことでした。
来所当時の怯えた感じはもう微塵もなく、自信に満ち溢れていました。
なぜ、彼女たちが強くなることができたかというと、何度も申し上げていますが
交流分析を学んだから、に他ありません。
交流分析はtransactional analysis TAとも言いますが
TAを学んで何が変わるかというと、自分の心がどのように出来上がってきたのか
ということと、自分が子供時代からどんなに頑張ってきたのかということです。
多くの人が感じている事でもありますが、
「なぜ、何度も同じ失敗をしているのだろう」とか
「なぜ、こうなってしまうのだろう。」とか自分でも訳のわからない事ってありますよね。
それが「ああ、そういうことだったのか、だからこの結果だったのか。」とわかるのです。
それは私からすると皆さんが水を得た魚のようになる瞬間でもあります。
リエゾンに来られた方たちが強くなっていかれるのには、自分が分かる、そのこと以外にはありません。自分を知るって怖いし、苦しい時もあるし、
悲しい時ももちろんあります。でも、何と言っても喜びが最終的には勝ります。
座談会での妻Aさんが話していた事ですが、やっと地に足を付けて歩き出した感じがする。自分で考えて自分で決められるようになった。と。
まさにこの感覚が一番的確に言い表している言葉であり、自分の事をわかるようになった人たちの感覚なのです。ぜひ多くの人に自分の足で歩き出した感覚を感じてもらいたいと
思っています。

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10月の予定

2017-10-01 07:08:54 | 【DV加害者更生教育プログラム】
10月の予定

 1日日曜日 通常
 7日土曜日 交流分析協会大会のためスタッフとアシスタントメンバーでの授業
 8日日曜日 通常
 14日15日 通常
 21日22日 通常
 28日29日 通常

 通常とはグループエンカウンターと事例研究です。
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