DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

ロール・プレイング

2014-12-04 21:27:59 | 【DV加害者更生教育プログラム】
在籍している男性からのメッセージ(50代男性)


リエゾンで、怒りを我慢しないで理性で伝えることを学びますが、すぐに実践することは非常に難しいです。
 怒りの理由を掴むまで気持ちに余裕が持てるようになっても、理性的に怒りを伝えるのは簡単ではありません。

グループで行う「構成的エンカウンター」(司会者がテーマを与えた本音の話し合い)で、パートナーと衝突したときの振り返りを行います。
直近の話題をグループのメンバーで分析し対応方法を話し合うのです。
DVになりそうだったときに、
なぜ怒ったのか。
その怒りの原因はなんだったのか。
妥当な理由だったのか。
怒ることが妥当だったとしたら、その怒りを理性で伝えられたのか。
等を話し合います。

その中で最も難しいのは怒りを理性的に伝えることです。

ロール・プレイングはそのような時に行います。
怒りを理性的に伝える方法を考えて、ロール・プレイングで最良の伝え方を練習します。

それは次に同じような状況になったときに、上手く伝えるためのトレーニングです。
自分が感情的にならず、相手を興奮させないで怒りを伝えるには練習が必要と実感しています。


  リエゾンからのコメント

 構成的グループエンカウンターとは、一言で言えば本音の練習です。でもそこには一言では言い表せない深い内容があるのです。エンカウンターに出席していくと多くの人が本音って難しいという経験していきます。
 「本音ってなんだ?」という気持ちの人も出てくるでしょう。何が本当の気持ちなのか、わからなくなったり、この怒りが本当なのかわからなくなったり、感情というものの不確かさ、あやうさがわかるように なっていきます。
 エンカウンターによって、自分の感情に真剣に向き合うからです。交流分析では、ほとんどの感情をラケット感情と言って、偽物の感情といいます。あなたはその感情を本当に感じたのか、それとも相手を黙 らせようとして怒りを使って見せたのか、区別がつくようにしていきます。
 感情を適切に感じ適切に伝える、これは練習の上に手に入れる賜物でもあるのです。ロール・プレイングはその練習法の一つです。
 構成的グループエンカウンターは奥の深い、人が求め続ける終わりのない作業ともいえます。
 
コメント
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